オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のスティーブンス総裁は9日、中国とインドの強い成長は今後数十年にわたり続く可能性があるとの見方を示した。
総裁は当地で開かれた昼食会で講演した後、質疑応答に応じた。
オーストラリア経済を押し上げてきた鉱山ブームの持続性について質問された際、総裁は、新興国市場の成長は長期間続く可能性が高いと指摘。「インドと中国の台頭は数年ではなく、恐らく数十年という長期にわたる可能性が高い」と述べた。
そのうえで、どのようなブームもある時点で終わると警告。経済の柔軟性を維持し、慎重に対応していくことが必要だと強調した。