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海をみつめながら

今と昔をつづりたい

むごすぎる事件

2013-01-21 11:46:14 | 社会
連日、アルジェリアからの報道がある。
まだ確定してはいないが、人質の多数が死亡したという。
こんなむごい残酷なことが起こったことの衝撃は大きく、私の心も悲しみでいっぱいだ。

旅行なら自分の希望で不安定な地域に行き、自己責任だと思うが、仕事での海外赴任は別。
亡くなられたご本人の無念、遺されたご家族の心情を思うといたたまれない。

先月あったアメリカでの小学校銃撃事件でもわかるように、アメリカでは銃規制がない。
でも、10年以上アメリカで暮らした私たちは、警官や警備の人が持っている以外では
一度も銃を見たことがないし、銃声を聞いたこともない。
それだけ日常は平和だった。ただし、緊張感は忘れないようにしていたが。

ちょっと怖かったことといえば・・・
新婚当時、ロスアンゼルスのアパートで、深夜悲鳴を聞いた。
窓からそっと向かいを見て、何か起きたとは思ったけれど、怖くてそれ以上は見なかった。

2回目はロスで一軒家に引っ越してからのこと。
冬の夜、1人の若い日本人女性が訪ねてきた。
どうも宗教的な募金を募っているらしく、絵を持っている。
私1人だったけど同胞の女性だし、玄関先は寒いので家にあげ話をした。そして絵を購入。
女性1人で一軒ずつ訪ね歩くのは不安だろうと思ったのだが。

その数か月後、日本人女性が殺され捨てられていた事件が報じられた。
その被害女性を見てビックリ。あの女性だった。
やはり、不安は的中してしまった。夜に1人で見知らぬ家を訪問すること自体が無謀すぎたのだ。

フィラデルフィアでは、夫の車のフロントガラスを割られた。
会社の人たちと日本食レストランで食事中のことで、貴重品は車に入れておかないので金品の被害はなかったが。

あとは、隣りのニュージャージー州を運転中、信号で止まっていたら、左側から来た車が、
道路ではなく飲食店へ突っ込んでいった。
関わりたくなかったので、すぐその場から退去した。

日本とは違う背景のある外国で暮らすということは、不安や緊張と背中合わせである。
日本に残っている家族は絶えず心配であると思う。

3.11のテロは突然で防ぎようがなかったが、今回の事件はもっと対策の仕様があったのではないか。
人命重視ではない国は怖い。
そこに愛する家族が働くことになったら、なまじっかの心配ではないはず。

またしても、外国暮らしが無事に終わった我が家は運がよかったのだと感じてしまう。
事件に巻き込まれた方たちのことを思うと、本当に言葉が出てこない。
報道が間違っていればいいのに。

悲しすぎる事件

2012-02-23 15:43:46 | 社会
昨晩、ネットでニュースをチェックすると、マンションの一室で母親と息子の遺体が見つかっていたという事件があった。
母親はくも膜下出血で亡くなり、知的障害のある4才の息子が衰弱死したらしく、死後1~2か月経って発見された。
今朝の新聞にも載っていて、何度読んでも大きなショックを受ける。

その子は言葉を話せず、食事や排せつも介助が必要なため、母親がいなければ生活できなかった。
冷蔵庫には食べ物が残っていたのに、それを食べることができなかった子。
どんな思いをしながら亡くなっていったのだろうと思うと、たまらなく悲しい。

その子が娘と重なる。
言葉のない娘も、1人残されたら、自分で食べ物を用意できないし、4才だと小さくて、水道の蛇口も届かない。

それにしても、もっと早くわからなかったのだろうか、と思う。
その子が保育所や幼稚園、療育施設にでも通っていれば違っていただろう。
お母さんに親族、友人、ご近所、自治体の福祉の方などとの交流はなかったのだろうか。
子どもと2人で、発達に不安をかかえながら、孤独に生活されていたのなら、なおさら心が痛む。

この事件とは違う内容だが、報道されるニュースの中に、親が子どもを殺す事件があるが、
その中に子どもに障害があるというケースがしばしばあるようだ。
報道の側もデリケートな部分なので、それ以上深くつっこんで知らせることはしない。

自分の子どもに障害があるとわかり、それを受け入れるのには時間がかかるだろう。
日々生活していけば、次から次へと大変なことは起こるし、その子の将来も不安になる。
だから、といって生きている子どもを殺す権利など親にはない。
手をくだしてしまった親は、追いつめられてしまったか、もう耐えられなくなってしまったか、
それぞれに深い思いがあったと想像できる。

でも、もっとみんなで支えていれば、そんな悲しすぎる事は起こらなかったのでは、と思う。
苦しく辛いこともあるけれど、楽しいことも嬉しいこともきっとあるはず。
話を聞いてあげるだけでも違ったかもしれない。

今、娘が通っている施設の利用者は、成人した重度の障害をもつ人たちがほとんどだ。
利用者も育ててきた保護者たちも、様々な苦労を重ねてきたと思う。
でも、みな明るい笑顔を持っている。
障害があっても大丈夫!と悩んでいる親がいたら言ってあげたい。

2011-09-05 14:29:36 | 社会
海が好き。水の中を泳ぐのが好き。
水は私にとって美しくて楽しい。

でも、3月11日の大地震による津波、今回の豪雨での災害。
水は大きな被害を与えることがあり、とても悲しい。

誰でもそれぞれに自分の大切なものがある。
みんな暮らしている。集まって食事をしている時は幸せ感じているかな。
なんて、想像する。

それが一瞬にして失われてしまうのだ。こんな残酷なことがあるだろうか。
急に命を奪われてしまった人は無念にちがいない。
また、愛する人を亡くした人も言葉にはできないほどの悲しみの中にいるだろう。

3月の時も、今回も、ただただテレビで無残な光景を見ているしかできない私だ。
亡くなった方のご冥福を祈ること、災害お見舞い、募金に協力をすることしかできない。

生きたくても命を絶たれてしまった人たちのことを思うと、
生きている私たちは決して命を粗末にしてはならないと強く思う。

人の命(生活)を尊重すること、自分の命も大切にすること、
闘病中の身としては、あきらめずに生をつないでいきたいと、改めて決意する。

大好きな水、生きる恵みでもある。もう暴れないでと願うばかりだ。