日々是興味深々

日々の生活の中で興味を持った光景を画像に切り出した日記帳

柿の実が語る冬の到来

2013年11月30日 | Weblog



山間に一本の大きな柿の木ありき。
葉はすべて落ちて橙色に染まった柿の実だけが残されて背景の暗い山影の中で生け花のように立っていた。
日陰に入ればひんやりと底冷えがし、この柿の木の風情をみると冬が到来したことをひしひしと感じさせられる。

人の手の及ばぬほど高いところについた柿の実は、鳥についばまれることなくその実を未だ残す。
果ては、全部渋柿か・・・。
甘い柿の実はとうについばばれたに違いない。
やがて熟れすぎ朽ち果ててすべて落下したあとは、寒々とした枝だけの柿の木になるだろう。
それもまた冬枯れの風情を感じる良い景色かもしれない。
いっそ本格的な冬の到来の時期に再びこの柿の木を訪ねようか。
たった1本の木のために。





Camera : Canon EOS6D