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松田オートサービスの記録

私の本職は整備士でアル!

H56A 三菱パジェロミニ(NA) 【エンジン不調】

2012-06-23 14:04:57 | エンジン系統
エンジンが失火しています。
特に低速域で失火している様子。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
【失火】
完全燃焼していない様子。
ほとんどは点火不良の事が多いです。

点火不良とは、
スパークプラグの磨耗
スパークプラグコードの断線
ディストリビュータキャップの電気漏洩
イグニッションコイルの不良
・・・・それぞれが代表的な点火不良のケース。

それ以外は、【圧縮不足】
エンジンの相対的な磨耗になりますね。

また、二次エアの混入もあります。
吸気パイプのどっかが破損しているなど。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今回も点火不良が一番怪しいので
№4プラグを外してみる事に。



色を見てもあまり状態は推測できません。
オートバイなどは推測できるのですが、

なぜならば、
自動車用のキャブレターは、

CPU制御されたり、
エレクトロキャブ制御されてるので、燃料調整が悪いっ
て事はなく色自体は標準なのがほとんどです。


では何を見るのかっていうと、

【エンジンオイルの付着】

これが一番の理由です。

スパークプラグは『プラグシールパッキン』というゴムで
オイルが燃焼室に混入しないように作られています。
この『プラグシールパッキン』は、
エンジンの『タペットカバーパッキン』とほぼ同じ寿命。

プラグがオイルで濡れていれば、
『タペットカバーパッキン』と
『プラグシールパッキン』を交換する事になります。



一番熱を持つのが№4なんですが、№4プラグ
は問題なし。

というかトランスミッションに近い位置にあるシリンダーは
最も放熱が悪いからであります。

ていう事で疑わしい№4プラグ、
新品に交換してもエンジン不調には変化ありません。



ここでパジェロミニ特有の『ISCVバルブ』を交換してみる事に。

このバルブはスロットルボディそのものなんですけど、
低温時のチョーク、
エアコン作動時などのアイドルアップの役割をしてくれます。

交換してみるとややアイドリングは調整された感じ。

交換前
低温時アイドルアップ低い→高くなる

なったので低速トルクの不足は補われてますが、
走ってみるとパッパッ と失火気味に。

分かりづらい失火状態はアイドリングで空気量を
増やすとよりかっきりと何が足りてないのか判断できます。
【空気】なのか【燃料】なのか【点火】なのか?っていう感じ。


そこで№4だけしか点検していないので残りの
プラグを全て点検する事に。






おやおやおやおや?

№3プラグの先端になんと
プラグコードの切れ端がくっついてきました。




という事は№3プラグが完全に失火してます。
プラグコードを見てみると・・・。

茶色の粉が出ています。
これは失火の痕跡ですねえ。


という事でプラグとコードを交換し、
さらにアイドルを再調節。








これで完調!


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