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サテュロスの祭典

神話から着想を得た創作小説を掲載します。

兎神伝〜紅兎四部〜(28]

2022-02-04 00:28:00 | 兎神伝〜紅兎〜革命編其乃二
兎神伝

紅兎〜革命編其乃二〜

(28)平蔵

『アッ…アッ…アッ…アッ…』
部屋に近づくと、小刻みに喘ぐ幼い声が聞こえてきた。
その声は…
『よしよし、良いぞ、香織、その調子だ。おまえも筋が良い、なかなか良い。』
濁声に励まされるや、一段と軽快に、心地よさ気になる。
『アーンッ…アッ…アッ…アッ…アーーーンッ…』
またか…
恒彦は軽く眉を顰めると、部屋の前に正座し…
『刑部にござんす。』
中に向かって、ムッツリと声をかけた。
『おーっ、ツネ公か。かまわん、入れ入れ…』
濁声が返事を返した後も、喘ぎは止まるどころか、一段と高くなる。
『アンッ!アンッ!アンッ!』
『どうだ?心地よいか?此処も心地良いか?』
『はい、とっても…アンッ…アンッ…アンッ…』
『もっと、責めて欲しいか?』
『はいっ!お願い…します…もっと…もっと…もっと…』
『よしよし、それで良い、それで良い。そうやって、身も心も快楽に委ねるのじゃ。』
『アンッ!アンッ!アンッ!アーーーーーーーンッ!!!!』
恒彦は、一瞬、襖に伸ばしかけた手を止める。
『どうした、ツネ公?早う入らぬか。』
『宜しいので?』
『構わんと言っておろう。』
恒彦が尚も躊躇しつつも、思い切って襖を開けると…
『アーーーーーンッ!アッ!アッ!アッ!もっと!もっと!もっと!アーーーーーーーンッ!』
真正面を向いた十一歳の全裸の少女…香織が、後ろから微かに膨らみを帯びた乳房と股間の神門(みと)を弄られ、身体(からだ)を弓形にして声を上げていた。
『よーしっ、よしよし、良い子じゃ、良い子じゃ。良いぞ、良いぞ、うまいぞ。』
中肉中背の白髪混じりの男が、後ろから調子付かせるように言うと、腰から頸にかけて、背骨に沿って丹念に舐めてゆく。
火盗(ひどり)の平蔵なる、この男…
歳の頃は、既に六十を過ぎていると言うが…
未だ闊達としていて、見た目には四十代にも見える…
周囲では、香織と同じく、三人の少女達が、やはり全裸になり、平蔵と少女の姿に見入りながら、身体(からだ)をむずつかせていた。
『鈴子、美雪、花子…おまえ達もな、身体(からだ)の反応に素直になれ…我慢せずに、身体(からだ)が求めるままに、求める通りにするのじゃ。』
『はい!』
『はい!』
『はい!』
十一の鈴子と美雪、十二になったばかりの花子は、平蔵に言われるままに、自らの胸と股間を弄り出した。
『アンッ…アンッ…アンッ…』
『アーッ…アーッ…アーッ…』
『アッ…アッ…アッ…アッ…』
少女達は、あるかなしかの乳房を揉み、乳首を摘み、発芽の兆しもない神門(みと)を、ワレメ線になぞりながら…
鈴子はうずくまるように身を丸め…
美雪は香織同様に起こした身体(からだ)を弓形に…
花子は仰向け大股開きにした腰を激しく上下させ…
それぞれの反応を示しながら、憚る事のない声を上げていった。
『そうじゃ、そうじゃ、みんな、その調子じゃ。』
平蔵は、少女達を一巡して、白髪混じりのやや太めな眉の目を細めると…
『では、香織…そろそろ、行くぞ。』
言いながら、十分に潤った神門(みと)のワレメに、穂柱の先を押し当てる。
『はい、平蔵様…』
『哲で良い。哲人のテッちゃん…俺は主水のバカと違って頭が良くてな、みんなからそう呼ばれてる…教えたろう?』
平蔵が片目を瞑って言うと…
『はい、テッちゃん。』
香織も気をほぐしたように笑みを返した。
『そうだ、肩の力を抜いて、身体(からだ)を楽にし…そうだ、そうだ…』
平蔵は言いながら、ゆっくりと膨張した穂柱を、香織の神門(みと)から参道へと挿入させてゆく。
『アッ…アッ…アッ…アッ…』
一瞬…
香織は、それまでと打って変わって顔を顰め、歯を食いしばる。
『大丈夫…少しの辛抱…少しの辛抱…』
平蔵は、まるで初めてのおぼこをあやすような声をかけながら、慎重に奥まで入れて行き…
ゆっくりと身体(からだ)を動かし始めた。
七つの時から、数多の男達に掻き回されてきたと言うが…
やはり、十一は十一、中はまだ狭く小さい。
『アッ…アッ…アッ…』
香織は尚も顔を顰め、歯を食いしばり続けるが…
平蔵が優しく頭を撫でながら、慎重に…しかし、慣れた調子で腰を動かすにつれ…
『アンッ…アンッ…アンッ…』
香織の顔も声も次第にほぐれてゆき…
やがて…
『アーーーーーンッ!アッ!アッ!アッ!アーーーーンッ!』
前にも増して、心地よさげな喘ぎをあげだし、自分から腰を動かし出した。
『よーーーーしっ!!!その調子じゃ、その調子じゃーーーーーっ!!!』
平蔵もまた、香織の声に合わせて、腰の動きを軽やかに早めてゆく。
併せて…
『アッ!アッ!アッ!アッ!』
『アーッ…アーッ…アーッ…』
『アッ…アッ…アッ…アッ…』
周りの少女達も、声も身体(からだ)の反応も、一段と大きく派手になっていった。
やがて…
『アーーーーーン!!!!!』
『アーーーーーン!!!!!』
『アーーーーーン!!!!!』
『アーーーーーン!!!!!』
少女達が、ひときわ大きな声を一斉にあげると同時に、時が止まる…
次の刹那…
平蔵が穂柱を奥まで挿れて留めた香織の参道から、白濁したものが大量に溢れ出してきた。
『さあ、この後はどうするか、わかっておるな。』
『はい、平蔵様。』
『違うだろ?』
『アッ!テッちゃん…』
『そうじゃ、そうじゃ、良い子じゃ良い子じゃ。』
平蔵が、存分に白穂を放った穂柱を引き抜きながら言うと、香織はまたニッコリ笑い、胡座をかく平蔵の股ぐらに顔を埋めた。
『よしよし、先端を舌先でチロチロ擽りながらな、しっかり空になるまで、吸い込むんじゃぞ。』
平蔵は優しく香織の頭を撫でながら、漸く恒彦の方に目を向けた。
周囲では、正気に帰った他の少女達が、また、まだ余韻の残る股間を弄りながら、香織のする事をジッと見つめている。
『朧忍術(おぼろしのびじゅつ)…
一斉昇竜か…』
恒彦がボソッと言うと…
『忍術(しのびじゅつ)ではない。房術だ。
厳密に言えば、房道の作法だ。』
『作法?』
『そうだ。我ら山人(やまと)の忍(しのび)衆は、穂供(そなえ)は食事と同じ、命を繋ぐ嗜みだと考えておる。
命や心を繋ぐ嗜みは、食事、茶飲み、神祇(みかみ)への祈祷と同様、道があり、作法がある。』
『だから、幼いものにも平然とそれを行い、見せつける…』
『当然だろう。小さい時から、箸の使い方や椀の持ち方を見せて教える。全く同じ事だ。』
平蔵の言葉に、恒彦が一層、眉を顰めると…
『何だ、おめえも主水のバカと同じ顔するんだな。』
『中村の主水…』
『そうだ。あのバカ、麓人(くまそ)には麓人(くまそ)、海人(はやと)には海人(はやと)の流儀がある。それを、山人(やまと)の流儀を押し付けるのは、品位に欠けるとか何とか…
馬鹿言っちゃいけねえ。麓人(くまそ)は、房道を変に汚ねえものだと決めつけて、抑圧するから、歪んで、相手を痛めつけたり傷つけたりするようになる。元来、戯け者の熊や、気高い狼も、飢えれば凶暴な野獣と化すようにな。
食うのも穂供(そな)えるのも、満たされてこそ鎮まり、飢えれば荒ぶる…
当たり前の事を当たり前だと教えてやるのに、山人(やまと)も麓人(くまそ)もあるかってんだ。
それを、主水の馬鹿は…』
『まあ、おめえが主水に惚れ狂ってるのはよくわかったが…』
『おいおい、何だと?』
『だから、軽信が名無しとか言う奴に惚れ狂ってるように、おめえさんは、中村の主水に…』
『バカ言っちゃーいけねー!何で、俺が…』
平蔵は叫び立ち上がりかけると…
『痛てっ!』
思わず声を上げて、股間に手を回した。
香織の小さな口いっぱいに頬張っていた穂柱に、歯が当たったのである。
『もっ!申し訳ありません!』
それまで、満面の笑みで平蔵の穂柱をしゃぶり舐め回していた香織が、瞬時に凍りつく。
七つの頃から、ほんの少しでも歯を立てれば、凄惨な仕置きが待っていた記憶が蘇ったのだ。
しかし…
『おっ!すまんすまん、急に動いた俺が悪かった。』
『申し訳ありません…申し訳ありません…』
シクシク泣き出す香織に…
『大丈夫だ。俺はもう痛くねぇ。それより、おまえの舌使い、なかなかなもんだ。ほれ、見い、こんなにまた勃ってきおったわ。』
平蔵が優しく頭を撫でて言うと…
『まあ、本当。』
香織もまた、クスクス笑い出した。
『さあ、もう一舐めしておくれ。後でまた、しようなー。』
『はい、平蔵…いいえ、テッちゃん!』
平蔵が満面の笑みで何度も頷きながら香織の頭を撫でてやると…
『わっ!酷い!次は、私って約束でしょ!』
『ううん!私よ!』
『違うわ!私ったら、私よ!』
鈴子と美雪と花子が、一斉に平蔵に飛びつき、本当に噛みつき、つねり出した。
『わっ!痛ぇ!わかった!わかった!次はおめえ達だ!誰からとかではなく、一度にまとめて相手してやる!だから…だから…』
平蔵が忽ち悲鳴をあげ出すと…
『後じゃダメ!今してっ!今すぐしてっ!』
『でないと、テッちゃんの穂柱、本当に噛み切っちゃう!
『それっ!』
鈴子が平蔵を押し倒して唇を吸い、美雪は毛の生えた乳首の辺りを舐め回して、花子が思い切り穂柱を咥えて軽く歯を立てると…
『よしよし!それじゃあ、今からまとめて相手してやる!まとめて相手してやるぞ!』
平蔵も片端から小さな乳首を舐め、乳房を揉み、発芽のない神門(みと)を弄りながら、恒彦に苦笑いをして見せる。
『すまん!こんな事情だ、もう少しだけ…
もう少しだけ、待ってくれ…』
恒彦は溜息混じりに首を振りながら立ち上がると…
少し離れた布団から、ニコニコ笑ってこちらを見つめる十三になったばかりと言う少女…
若芽と目が合った。
若芽は、忽ち頬を赤くして俯きだす。
『若芽、あの子達は、無事に送り届けてやったぞ。』
恒彦が言うと…
『ありがとう、ございます。』
若芽は、俯いたまま、細い声で礼を言った。
『みんな、最後までおめぇと一緒に行きたがっていた。俺も、おめえも…他の青兎達も行かせてやりたかった。本当に、よかったのか?これで…』
『はい。あの子達は、既に死んだものとされてる子達…いなくなったところで誰も気にも止めません。でも、私達は…』
『おめえには、家族がいねえと聞いたが?おめえが抜けたからって…責を問われる社(やしろ)に義理だてする筋合いもねぇだろう?』
恒彦が言うと…
『でも、あの子達には、みんな家族がおります。』
若芽は、平蔵と戯れ、ケラケラ笑う少女達に、愛しげな眼差しを向けた。
『あの子達って…どうぜ、試しが終われば、バラバラに聖領(ひじりのかなめ)の島社(しまつやしろ)に送られるんだぞ。現に、他の十人はもう…』
『それでも、縁あってここまで共に来た姉妹達…
ずっと、自分一人丸裸にされて、好奇の目線に晒されて、ボロボロになるまで弄ばれて…
やっとできた姉妹達ですもの…』
『だから、最後まで側にいてぇと…
その後、何十年、これまで以上の地獄を見ると知っていて、それでも、ほんの少しの間でも…』
『私の大切な妹達ですから…』
若芽がそう言って口を閉ざすと、恒彦もしばし押し黙った後…
『何か、欲しいものはねえのか?』
『欲しい…もの?』
『そうだ。食いてぇものでも、着てぇ着物でも…
聖領(ひじりのかなめ)に行けば、また、これまでと同じに着物を剥ぎ取られ、ろくに食うものも与えられず、命ある限り貪られる。せめて、今のうちだけ…』
言いかけると、若芽は答える代わりに、堪えきれなくなったように、恒彦の胸に顔を埋めた。
『おまえ…』
見れば、ハラハラと涙を溢れさせ、身体(からだ)を震わせている。
佳奈…
恒彦は、一瞬、口にしかけたその名を飲み込むと、若芽の小さな肩をそっと抱きしめてやった。
『眠ったようだな。』
半刻ほど過ぎた頃…
恒彦が振り向くと、褌もつけぬ平蔵が、寝巻きを一枚だけ引っ掛けるように羽織りながら、後ろに立っていた。
『終わったのか?』
『見ての通りだ。』
平蔵が軽く顎をしゃくって見せると、少女達は、全裸のまま大の字になって、寝息を立てていた。
見れば皆、神門(みと)のワレメから、白濁したものを溢れさせている。
『あいつらも、七日後には試しを受けて、それぞれの島社(しまつやしろ)に送られる。
それまでに、少しでも穂供(そなえ)の楽しさ、心地よさを教えてやりてぇ。
死ぬまで、痛くて苦しいままでは、余りに哀れだからな。』
『死ぬまで痛い苦しいは哀れ…
同じ事を言い、同じ理由から、主水は一切、手をつけず、ひたすら飯事やお手玉の相手をしてやっていたな…先に送られた十人に…』
『あいつは、やっぱりバカな奴だ…みんな、あいつを慕い、抱かれるのが一番嬉しかったろうに…隠里の奥方様同様にな…』
『隠里…俺がいつもおめぇに預けていた、穢兎(けがれうさぎ)を…』
恒彦が言いかけると、平蔵は答える代わりに軽く口元を引き攣らせた。
『ところで…今度の穢兎(けがれうさぎ)は、何故、俺に預けなかった?』
『もっと、確実な引き取り手を見つけた。』
『軽信か?』
『朧衆が山でどれほどのもんかは知らねぇ。童(わらべ)どもも手を出せねえくれぇとは聞いてるが…
所詮は、和邇雨神職(わにさめみしき)の配下…何処まで匿い、どこまで守り切れるかは保障がねぇ。
だが、軽信に預ければ…』
『おめえ、楽園って場所に行った事があるのか?』
『楽園どころか…兎津川(とつかわ)を離れた事すらねぇ。それが?』
恒彦が怪訝そうに聞き返すと、平蔵はまた、難しい顔をして押し黙った。
『テツ…おめぇも、軽信は気に入らねえか。俺も十分不愉快な女だがな…』
『俺は、基本、抱かねえうちは、その女を評価しねえ。女は抱いてみなけりゃわからねえ。まして、顔も見た事のねぇ女とあってはな…ただ…』
『ただ?』
『若がたいそう、嫌っておられる。』
『名無しか?みてぇだな。軽信は相当惚れ込んでいるようだが、まるで相手にされず、拗ねてる感じだ。』
『それと…主水の奴が…』
『また、主水か…こっちは、相当、惚れあってるな。あいつも、滅多に開かぬ口から出てくるのは、おめえの名ばかりだ。』
『ケッ!あいつが、俺の剣の腕に嫉妬してるのは確かだが…俺は、あいつがでぇ嫌ぇよ。』
『なら、何故、軽信の話であいつの名が出る。』
『でぇ嫌ぇだが、俺はあいつを信じてる。あいつの見立て…あいつの言葉を…
それで、あいつは言ってやがった。』
『今に、俺が泣きを見ると…』
『そうだ。特に、あいつに子供達を預けるのだけはやめた方が良い。若にも、いつも申し上げておったのだがな…
おめえも若も、何だかんだ言って人が良い。近づく相手にすぐ心を許してしまうところがある。生理的に受け付けなくてもな…』
『あの子達…穢兎(けがれうさぎ)達は、楽園で幸せにならねぇってのか?優しい父さんや母さんに引き取られて、うめぇもんをたらふく食わせて貰えねえってのか?』
恒彦が眉を吊り上げ、横目で睨み据えるように言うと…
『おめえが、いつか泣きを見る。死ぬまで、自分を許せなくなる…そう言ってるんだ。』
平蔵は、何処か寂しげな目で恒彦を見つめながら、嘆息して言った。


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