サトルストリート

♂が好きな♂・satoruの、戯言あれこれ

今、『同窓会』を観てみる

2007-02-20 00:41:37 | Bブロック【ゲイライフ】
自分自身への誕生日プレゼントとして、『吾輩は主婦である』のDVD-BOX上巻を(ようやく)購入。
そして、その第二弾(?)として、これまたドラマである『同窓会』のDVD-BOXを入手した。


『同窓会』。
若い人は知らないんだろう…な。
名前と大まかな内容だけは知っているけど観た事はない、とかか。


1993年、俺が高校2年生の時に放送されたドラマ。
当時、俺はまだ自分がゲイであるとは認識していなかった。
(したくなかった、が正確か?)

でも、自分の中に男性に対する恋愛感情・性的興味があるかもしれない、という事は分かっていた。
同性愛をテーマの1つとして据えていたこのドラマは、当時も毎回興味深く観ていた事を覚えている。

ただ、居間のTVでは観づらくて、自室にこっそり設置していた小さなTVで音量を小さくして観ていたな。
(中学生の時に購入したMSX2+・笑のモニター用という名目で置いていた)

もちろん当時はインターネットは無いし、いわゆる『ゲイ雑誌』を読んだ事すらなかった俺。
全く免疫の無かった俺にとって、かなり衝撃的な内容であった。
でも、どこか虚構の話という感覚だった。


そして今。
改めて観てみた。

いろいろ分かってしまった今となると、なるほどと思う所もある。
「何をしているのか」が分かったというのも。
もちろん、ありえねー!てくらいの展開もあるけどさ。
でも、ちょっとドキドキしたりして(笑)

やたらケツヌードが出てくるし、精液だのザーメンだの陰毛だの、セリフもちょっとスゴイ。
山口達也のオナニーとか、今ならムリではないかと思われるシーンもあるし。
こんなの良く放送していたなぁとちょっと感心してしまう(^^;)
ラストの展開とかはもう全く忘れていたので、新しい作品を観ている感覚だった。

あ、国分太一のセリフには毎回笑わされたけど(笑)


当時は、このドラマの残像でヌけるくらいの扱いであったろう。
確かな記憶は無いが、そうだと思う。
登場人物の年齢設定より上回った今は、心情の面から観ていたな。
娯楽としても観る事ができる余裕が生まれた、ともいえろ。

もしかしたら、当時の俺は『同窓会』でこの俺の抱いている感情は恋愛なんだと認識しだしたのかもしれない。
それまでは「憧れ」なのかと思っていたし。
そう考えると、俺にとっては重要なドラマであったといえる。


DVD-BOXも初回限定生産のみらしく、レンタルも出ないので、観たい方は購入するか残っているVHS版のレンタルをするしかない。
それでも、という方は今一度観てみても面白いかと。


同窓会 DVD-BOX

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30歳の誕生日によせて

2007-02-06 22:16:44 | Cブロック【昔の話】
今日で、市原隼人がようやく20歳になりました。
スピードスケートの加藤条治は、今日で22歳に。
そして福山雅治も38歳に。

で、俺satoruは30歳になりました。
ちなみにサッカーの宮本恒靖は明日で30歳になります。(情報はもういいって)


20歳になった時に、これまでの10年間を振り返るのは難しい。
でも30歳になった今なら、10年間・20代を振り返る事はできる。
記憶も、自我もしっかりしている分。

だから今日は、20代を振り返ってみようと思う。
…つまり、完全なる個人的な、備忘録的な内容です(^^;)


20歳というのは、俺が初めて男と付き合った年だ。
つまり、俺がいわゆる『ゲイデビュー』をしてほぼ10年経ったことになる。

その頃の俺は、今よりもずっと視野が狭かっただろう。
俺に好意を持ってくれる男がいれば、それが俺にとっての唯一無二な男であり、それで満足だった。
そんなもんだったからか、半年で付き合いは終わったが。

大学時代は演劇ばかりだった。
それだけで良かった。

21歳は、俺が大学を留年した年。
そして、一番精神的に落ち込んでいた年であろう。
自分の未熟さに初めて直面「できた」と言える。
今思えば、もう少し真正面から向き合えばよかったかもしれない。


こちらの友人たちも幾人かでき、そちらでもそこそこ楽しく過ごしていた。
2番目の男ともそうして知り合い、付き合いだしたのもこの頃だ。

知り合った様々な人。
その中で今でも頻繁に交友があるのは1人だけになってしまった。
何事も中途半端だなぁ、俺…。
まぁ中には、俺の観点から見ても疑問が生じる男もいたけれど。

世田谷に引越しをしたのもこの頃だった。


23歳。
大学を卒業し、とある会社に就職した。
それまでの就職活動は楽しかったなぁ。
あまりにもミーハー的楽しみ方だったかもしれないが。

就職して以来、そちらでの人間関係に重点が置かれた。
だから、2番目の男とも半年ほどで終わって以来、恋人はいなかったし、それに対して俺も不満を感じなかった。
ノンケの仕事仲間にドキドキしたりと、不毛な事はしていたが(--;)
24~25歳という、一番『売れそう』な時期にそうしてしまったのは、勿体無かったかもしれない。


仕事も3年目後半に差し掛かった26歳、ようやく俺に心の余裕ができた。
とある掲示板に載せてみたりと、活動を再開した。
その掲示板経由で、同じ職場の男からメールをもらったりもした。

判明してからは、たまに仕事終わりにはそういう話をしたり。
ちなみに彼と俺はお互いタイプが全く異なっており、恋愛関係になることはなかったという事を記しておこう。

そして3番目の男と知り合い、付き合いが始まった。


会社は3年で退社した。
職場の同僚から、一緒に仕事をやらないかと誘いを受け、考えた上の選択だった。
その拠点に近い、神奈川県の現在居住地に引越しをした。
しかし、そうそうすぐに仕事が軌道に乗るわけはない。
今以上にどうにもならない日々で、それで27歳は過ぎていったと言える。
別な会社で短期の派遣をやったりもしていた。


28歳になり、このブログを始めた。
最初は相方との事でいろいろ鬱憤が溜まり、それを吐き出すための場所といった体裁だった。
いろいろなアドバイスももらい、自分でも考えた上で、相方とは別れた。

それ以後、そして29歳は、ブログを通じて多くの人たちと知り合うことができた。
これだけの『開放』は、俺にとっては大学生の時以来。
幾人かの人には実際に会ったりもできたし。

しかし同時に、俺の未熟さを再び知った年でもあった。
また、俺が意固地なことも。


そして今に至る。
相変わらず俺はこんなだ。
何にも知らないボケっとした状態から、いろいろ知りすぎて今度は固まってきてしまったのかもしれないなぁ。
フラットにするのは難しい。


こうして振り返ってくると、ちょうど20歳がデビューであったこともあり、やはり「そちら」の印象が強く残る10年だった。
自分の中で半ば否定していたような10代後半。
それを自身で認め、解放できたことは良かったといえる。
もし、それがなかったらもっと鬱屈していたかもしれないし。
(そんなわけはない、遅かれ早かれ気づいたろう、という意見もアリ)


今日から30代が始まる。
10年後・40歳になった時に、俺は30代をどう振り返るんだろうか。
振り返りたくない、そう思ってしまうような10年にだけはしたくない。

まもなく30歳

2007-02-03 01:17:29 | Aブロック【日記かも】
あと数日で、俺も30歳になる。

つい何年か前までは、自分が30歳になるなんて想像もしていなかった。
正確に言えば、「自分が30歳になっている姿」を描いていなかった、ということか。
元来あまり歳を気にしていないのだが、もしかするとそんな俺でも避けていたのかもしれない。


中学生~高校生くらいまでは、
「25歳までには結婚したい、子供が欲しい」
なんて考えていた。
その時は自分がゲイである事を確実に認識してはいなかったから。
俺が両親が26歳の時に生まれた子供であり、その実体験から「若い父親・母親」がイイ、と思っていたこともあり、そのようなイメージを持っていた。

そのイメージで行くと、30歳になろう俺は、幼稚園に通う子供を持つ父親である。


大学生になり、ゲイであることを受け止めてからは、結婚という事は考えなくなった。
となると、実際に子供を持つ可能性は俺にはない。
中・高時代に描いていたイメージは、イメージのままである。

しかし、30歳という年齢で持ち合わせているであろう資質、それはゲイであろうとなんであろうと変わらない。
年相応という言葉があるが、果たして俺は30歳でいいのだろうか?
…かなり不十分だな。


少しは歳のことを気にした方がいいのかもしれない。
良い意味で。