トキの舞う佐渡より、棚田のおいしいお米をお届けいたします。  (株)さとにわ

トキの野生復帰が待たれる佐渡の棚田で有機農業を行っている若者たちの『トキ米』づくり日記。

トキ米 その3 波との格闘!

2007年03月30日 | 『トキ米』づくり 2007
今日の午前中、もち米の塩水選をしました。

塩水選というのは、塩水の浮力を利用して種籾の良・不良を見分ける作業で、種籾を塩水につけ、浮いてきたものを取り除いて、残ったものを使うという感じで行います。

うるち米のほうも塩水選を行ったのですが、そのときは水に大量の食塩を投入したため、作業自体はうまくいったものの、食塩数キロ分の代金が掛かるという結果になりました。

そのため赤玉集落の片野意見を参考に、出来るだけ無駄を減らそうと海水を利用しました。

幸い佐渡は海に囲まれ、会社の前にも広大な日本海が広がっているため塩水には事欠きません。

バケツを持って小はブロックを越え、海水をくみ上げ、上に運んで桶に入れる、という作業をひたすら繰り返しました。

初めのうちは波が低かったのですが、次第に高くなってきて終わった頃には長靴の中までグッショリ濡れていました。

苦労の甲斐あってか、塩水選はうまくいき、無駄を省くことに成功しました。このもち米が健やかに育ってくれれば、努力も報われます。

塚本

赤玉が鳥獣保護区に?

2007年03月29日 | 赤玉のくらし+佐渡情報
今日は、佐渡市小佐渡東部鳥獣保護区の区域拡大に関する公聴会に行ってきました。

これは来年に迫ったトキの放鳥に伴うもので、小佐渡東部の約1万ヘクタールが新たに追加されるのを受けて地域の声を聞くために開催されたものです。

今回の保護区(普通地域)指定により、区域内での鳥獣捕獲には環境大臣もしくは県知事の許可が必要となります。

現在田んぼに直接被害が見られるのは、春先のタヌキ(田植え直後の田んぼに入ってドジョウなどを食べるため、稲が倒される)ですが、今後どうなるのか少し心配です。

大山

トキ米 その2 竹林で竹杭づくり

2007年03月28日 | 『トキ米』づくり 2007
今日は、朝から夕方まで、赤玉集落内にある竹林で、竹の杭づくりをしました。

作った数は、何と300本!竹の杭は、稲の育苗ハウスのビニールを固定するためです。市販品になると一本50円から80円。機能性はいいものの300本購入するとなると、決して安いものではありません。

竹杭の作り方は単純で、ナタとノコギリを使って竹を割っていくだけです。しかし、竹が暑すぎると地面に刺さりにくくなりますし、薄すぎると使っている途中に折れたりしてしまいます。しかも返しがないために、抜けやすいという欠点もあります。竹の節を残したのは、市販品にあるロープをかける部分を節で代用しようと考えた結果です。

果たして自作の杭がどのくらいの効果を発揮するのか楽しみです。

塚本



トキ米 その1 今年の『トキ米』について

2007年03月28日 | 『トキ米』づくり 2007
今年の『トキ米』について新しい取組も踏まえてほぼ形がまとまりましたので、ご連絡いたします。

①『トキ米スペシャル』(新潟県特別栽培米認証) 1,800平方メートル
※無農薬・無化学肥料によるコシヒカリ。

②『トキ米減減』(新潟県特別栽培米認証) 10,582平方メートル
※減農薬・減化学肥料50%によるコシヒカリ。

③『トキ米・こがねもち』 2,400平方メートル
※コシや伸び、食感に優れた最高級米(もち米)。

④『トキ米・梅三郎』 3,000平方メートル
※紫色の穂を持つ在来種(もち米)。『どっちの料理ショー』の特選素材にも選定された希少価値の高いもち米。

今年も皆様に美味しいお米をお届けできる様がんばります!
応援よろしくお願いいたします。

今井



佐渡の水田はヘンな形!?

2007年03月27日 | 『トキ米』づくり 2007
今日は、赤玉にある新しい耕地の下見に出かけました。新しく使わせていただく耕地については、現地で取水口・排水口の位置、地形などを大まかに測定し、あとでそれをもとに図面を起こします。図面上に描いた耕地には分かりやすく名前を付け、管理します。会社の会議にも利用されるので、重要な作業のひとつです。

ラフ図面を現場で描いているとき、ふと感じたのですが、佐渡にある水田の多くは変わった形をしています。茨城の平野出身の私にとって、水田は区画整理されていて長方形ないし、正方形という印象があります。

しかし佐渡の水田は様々な形をしていて、同じ形のものをほとんど見かけません。山間地の限られたスペースを最大限に活用しようとした先人の知恵だと思います。ひとつとして同じ形がない水田の地形、水田は人間のようにそれぞれ独自の個性を持っているように感じられ、少し親近感が沸きました。

塚本

新しい耕地とクロサンショウウオ

2007年03月25日 | 『トキ米』づくり 2007
今日は頭山の山手にある新しい耕地の状況を見に今井さんと出かけました。

この水田は、まごべえさんのお母さんがずっと耕していた場所で、今年も耕作するつもりだったのですが、体調不良ということで、急きょ委託された場所です。

水田は、周囲を「江」と呼ばれる堀のようなものに囲まれた場所で、「江」は山側から降りてくる冷水が稲に直接あたらないように暖め、流し込む緩衝材のような働きをしています。

「江」を流れる水はとても澄んでいて、きれいな流れの中にクロサンショウウオの卵隗を見つけました。卵はひとつだけではなく、山歩きをする私にとっても初めて目にするような数が点在していて、佐渡の自然の豊かさを改めて感じさせられました。

ちなみに、クロサンショウウオは水中に没している枝などをあてにして卵を産むのだ、と大山さんから教えてもらいました。

塚本


初めまして!

2007年03月24日 | 赤玉のくらし+佐渡情報
今年から赤玉で働くことになりました塚本です。

茨城県の出身で、趣味はアウトドアと旅行。山と海に囲まれ、自然豊かな佐渡は、私にとっては楽園のような場所です。

今年、農業専門学校である鯉淵学園を卒業し、佐渡へやってきました。会社では、学校の講義や実習で学んだことをいたし、助力していければと考えています。

どうぞよろしくお願いします。

塚本

ヤンマー耕運機を買いました!

2007年03月23日 | 『トキ米』づくり 2007
先日の展示会で、私たちの耕地にぴったりなトラクターを見つけたことをこのブログでもお伝えしましたが、なんと!購入することが出来ました。

今年は『トキ米』の耕地が2町歩(昨年の倍!)になりますので、ありがたい限りです。

で、早速、両津のヤンマーさんへ行き、担当の金子さんに運転の仕方などを教えてもらいました。

これまでと違って、乗用タイプなので視界もグッと開け、気分もいいんだろうなぁ、と想像しています!

実際の現地での様子をお楽しみに~!

大山

サドノウサギ

2007年03月22日 | 赤玉のくらし+佐渡情報
冬の間、ちょくちょく見かけていたのですが、ようやくサドノウサギの写真をとることが出来ました。(それでも小さくてスイマセン、、、)

ここは、赤玉集落から両津へ抜ける県道で、標高400メートルくらいでしょうか。昨年もこのあたりでたくさんのフンを確認しており、この辺りに生活圏があるのかな、と考えていましたが、やはりそのようです。


トキの野生復帰が予定されている小佐渡東部ですが、他にも希少な生き物がいることも忘れないようにしたいと思いました。

大山

ドジョウ養殖田の卵隗

2007年03月21日 | トキの餌・ドジョウ養殖
同じく3月8日のドジョウ養殖田の様子です。

水面に近づいてみるとヤマアカガエルの卵隗を数多く確認することができました。

やはり周囲の山地に囲まれた浅い水辺に産卵するようです。このような両生類の仲間では佐渡にはクロサンショウウオもいます。

いずれにせよこれらの生物たちもトキの餌資源となりますので、歓迎しています。

但し、今後池の水位を上げていかないと、タヌキに全部食べられてしまうかもしれません。

大山