何気なく先週も観たんですが…毎週水曜日２３：１５～ＢＳｈｉ／毎週日曜日１９：３０～ＢＳ２放映の『名作平積み大作戦！』
http://www.nhk.or.jp/hirazumi/top.html
ＭＣ：塚原愛で、毎週二人のプレゼンターが、海外文学と日本文学で、同じテーマの本を持ち寄り、プレゼン合戦をする番組です。それを「本はあんまり読みませ～ん」な若者たち（今回は瀬戸カトリーヌ、ソニンがゲスト）含む５０人に規定時間内に伝え、５０人のうちで何人が「読みたい！」と思ってくれたか数字でジャッジ！
その後、プレゼンターは自らポップを書き、読書の達人である書店のオーナー（？）さん３人がそのポップと共に、プレゼンされた本を実際に平積みするかどうかジャッジをする！という内容です。
（後に登録書店のうちで何店平積みし、何冊売れたかも数字で表示）
ちなみに、
●●平積みとは？●●
表紙を上にして台の上に積む書店の陳列法、どの本を平積みするかで書店の個性や主張が伝わる言わば「書店の顔」である。
＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊
で、今回のテーマは【復讐、それは・・・】
プレゼンター① 豊崎由美・・・「恩讐の彼方に」ｂｙ菊池寛
プレゼンター② つぶやきシロー・・・「モンテクリスト伯」ｂｙデュマ
豊崎由美さんは、フリーライター・文芸評論家。またの名を「トヨザキ社長」。相撲界で言えば横綱みたいなもの？（つたない表現でごめんね^_^;）とにかくつぶやきシローには強敵です！
彼女が選んだ「恩讐の彼方に」はというと──短編集に収録されている約４０ページ構成の短編小説。図解したり、登場人物の心理状況を精神分析の専門家に聞いたりなどして、実に綿密なプレゼンです。
ただし！短すぎる故に、プレゼンを聞いただけで読んだ気になっちゃうのが落とし穴！
結局、３７人／５０人が「読みたい」のジャッジをしてくれました。
さて、問題のつぶやきシロー。（なつかし～。相変わらず私は面白かったけど、なんで最近見かけないんでしょ？）
なんと、彼は本を読んだのが今回初めてなんですって！（雑誌も新聞も、とにかく活字を避けて生きてきた！と訴えてました）それがいきなり大長編・「モンテクリスト伯（岩窟王）」ですよ。
プレゼン方法がやたら豊崎さんにかぶってるのはご愛嬌(^_^;)文庫本で約７冊もある本をいきなり～？！ＮＨＫも無茶な課題を出したもんです。脱獄までの文章量は全編の６％。相当に苦痛だったらしく「辛い」「苦しい」の連発で、ゲストに突っ込まれまくりでした…。
さらに人脈図を図解でド～ンと出したら、少年少女諸君が「路線地図みたい…（激しく引く５０人）」と言われ、読むのに結局一ヶ月かかったと告白すると、「面白かったらもっとすぐ読めるんじゃない？」となかなか食いついてくれない…。しまいには
「こんな僕ってエライ！」と自画自賛し、締めの言葉もさり気なく豊崎社長をぱくったつぶやきシローだったのでした。
ただね、長いせいもあったんだろうけれど、ネタバレ（一番知りたくなるポイント。これを知ってしまったらもう意味ないじゃん！くらい重要である）は言わなかったんです。それでジャッジは、３０人／５０人。
大勝利の鍵は、「ラストが知りたくなった！」に尽きたみたいです。
で、今度は書店さんの「平積みジャッジ」。豊崎社長のポップは、読書家だけあって、とても格好いいというか、今の若者にも感心を持たせる“うまい”構成と文章です。
つぶやきシローのは「ど～も。つぶやきシローです」から始まる、オーソドックスなポップ。でも文章は長編を怖がらずに読んでみよう！という趣旨がうまく表現されていました。
スタジオの書店さんは全員『両方採用！』のジャッジ！
どこかでこのポップ使われるんだ～と思うと見ているこっちもなんだかワクワクしてしまいましたp(*＾-＾*)q♪
先週のきたろうさんのプレゼン「緋文字」ｂｙホーソーンもなかなか面白かったんで、また機会があったら…と思ってたらまた偶然観てしまったこの番組。
既に本を読んでいる人には「なんじゃそのプレゼン！？」だったり、知らない人には「え？そういう話なの？」だったりと、興味が色々湧いてくる面白い番組です。ＨＰの更新が今ひとつですが(^_^;) オススメですよ♪
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