続編②/2「なせばなる」2024/11/30
こんにゃく芋が手に入り
こんにゃくを作った
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食べてみたが、「確かに市販品とは違う」
「香りが強く、歯に絡み付いてくる触感だ」
・
一緒に
達成感も味わった😁
市販品のこんにゃくを「絹ごし豆腐」に例えると、手造りこんにゃくは「木綿豆腐」と言える。僅かな香りと、咀嚼(そしゃく)したときのぼそぼそと歯に絡み付いてくる感触がなんとも言えない。味覚が超控えめなために、舌の味覚センサーに自然と脳みそが集中する。甘い味噌とのマッチングは最高だ!
恐らく幼少の頃、おふくろが料理の具材として調理した物を口にしているとは思うが、手造りこんにゃくとして意識して食べたのは初めてだ。和食の脇役として揺るぎない食材だと思った。
🍄🍄🍄🍄🍄🍄
それでは、ここからが
ショート・ショート続編②の始まりです
🍄🍄🍄🍄・・・🍄・・🍄・・・・💦
【ショート・ショート(ノンフィクション)】
「なせばなる」 ②/2 末吉みのり
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月明かりが差し込む窓際のテーブルには、アルコールランプの炎で煮沸されているフラスコの口から白い煙がゆらゆらと舞い上がり、部屋の天井を覆い隠していた。
フラスコの底から泡が天井に引っ張られるように一直線に列を組んで舞い上がった瞬間、魔女は四つ折りの薬紙を開き、白い粉末をフラスコ内の泡にめがけて落とした。こんにゃくを固める凝固剤の魔法薬を調合しているところだ。
30億年前(正確には約30年前)こんな具合に、魔女は学生時代の調理実習で”こんにゃく作り”をしたようだ!
魔女とは、連載①から出てきている末吉みのりの友人であるが、末吉みのりが会うたびに”こんにゃく作り”の話をしたので、「館の本箱から学生時代に使った調理実習の本を広げた」と夢枕に出てくる。
茶色に色あせて、虫食いだらけの埃を被った本に違いない。魔女の学校では、泥のついたこんにゃく芋でなく、製粉されたこんにゃく芋を使って調理したそうだが、「魔法薬の調合を間違えたのか上手くできなかった」そして、口をとんがらせて「まずかった」とも… 思わず、私は、2歩、3歩と後ずさりをしたところで、うなされて、目が覚める。
夢の中では、箒にまたがった魔女に追いかけられて、魔法薬の凝固剤を掛けられたとこだったが、固まっていなかったので「ほっと」する。
雨戸の隙間から朝日が差し込んでいたのを幸いに、布団から這い出して、井上おやじとの約束の準備を始めた。今日は、井上おやじの家の台所でこんにゃく作りを行う日なのである。今回は、こんにゃく芋の量がかなりあるのでミキサーを使うこととしたために、畑の釜土は使用しない。
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【こんにゃく芋】
2個のこんにゃく芋を手に入れた井上おやじは、執念で4個目のこんにゃく芋を手に入れた。どうせやるならたくさん作ろうという考えだ。

末吉みのりもこんにゃく芋を手に取るのは初めてで、なめるように観察する。地肌は、山芋に似ており、里芋に一番にて居るという考えが間違っていたと認識した。「ぷりんぷりんの山芋」に挑戦するべきだったと今更ながら思う。
皮を剥いているときは、何とか作れる量だと思っていたが、お湯を混ぜ込んでいく作業の時に、量の多さに驚いた。
こんにゃくの重さが2.3kgで、加えたお湯が約3リットルあるので、単純計算だが、出来るこんにゃくの量は、5リットルとなる。
【皮を剥いて茹でる】
茹であがりを早くするために小粒にして鍋に入れる。箸が芯まで入ればokだ。
【ミキサーで砕く】
手際よく行う
【お湯を加えて混ぜる】
加えるお湯の量は、レシピではこんにゃく芋の2倍~4倍とアバウトだ。動画を参考にして練り上がりを決めて欲しい。掘り上げたばかりのこんにゃく芋と春まで保管したこんにゃく芋とは水分量が違うためだと思う。
今回は、3倍となったが、適量を掴むのは至難の業だと思う。即ち、お湯の量が、こんにゃくの堅さを左右するのではないか。
【凝固剤を投入】
調合した魔法薬を入れて手で掻き回して行くと、徐々に固まってくる感触が伝わってくるが、ある堅さの感触からは堅さの変化は感じられなかった。
【型に流し込む】
単純に流し込む。
【固まるまで待つ】
レシピには、固まる時間が1時間とか4時間とか書いてあるが、今回は3時間待ったが、ぷりんぷりんに固まることはなかった。結論から言うと、30分待った固まり具合と、3時間後の固まり具合に差はなかった。要するに、30分待てば十分だと判った。
今回の固まり具合は、片手で持ち上げると崩れてしまう危ない堅さで非常に不安を感じた。⇒結果は、お湯で茹でるとこんにゃくは崩れる心配はなくなった。
【適当な大きさに切断する】
崩れてしまうような固まりかたなので、切るときに注意が必要だ。型枠の表面にお湯を注ぎ入れて、切り込みを入れていく手段を執った。切り込みにお湯が入り込み、切断面が離れていく原理だ。もちろん、型枠の周囲にも包丁を入れてお湯を流し込む。切り込みが終了したら、型枠からお湯を張った容器に流し込むと、こんにゃくはお湯の中を浮遊する。この手段で、崩れない四角いこんにゃくの形が生成された。
【茹でる】
くずさないように、しゃもじを使い慎重に1個ずつこんにゃくを鍋に投入する。
【冷水にさらす】
冷水にさらして完成だ。

最後に、お世話になった関係者の方々に完成品のこんにゃくを配り歩いた。勿論、こんにゃく芋を頂いた農家さんにも魔女の宅急便で届けた。
そして、魔女にも届けました
・・・・完
🍄🍄🍄🍄・・・🍄・・🍄・・・・💦💦💦。。。💦
目的は達成したが……
気になることをやってしまった💦
こんにゃく芋の皮を剥いたときの「芽」を畑に持ち帰り
土に埋めた
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来春どうなるか🌱
「夢を埋めたのだ」
今回は、井上おやじからの「こんにゃく芋作りの一報」で、一時を楽しませて頂いたが、世に存在しない「ぷりんぷりんの里芋を作る」これが一番ドキドキして楽しかったと思う。従って、今回のヒーローは、「井上おやじのこんにゃく芋を横取りして持ち去ったおばちゃん」に決まりだ😁
魔女をこの連載のキーワードとして全編に登場させた
連載の繋がりというか、
一体感を出したかった
・
ニックネームの魔女と、魔法を操る魔女を連想させることによって
話が…… ハチャメチャになったかな
どうやら、魔女との会話をネタにしまったようだ
これで連載も終わるが、私の友人にも次のノンフィクション小説に是非とも再登場して貰いたい物だ。
宮ヶ瀬仏果山展望台からの「臨海副都心の夜景&満点の星空」を奴らに見せたいと思うのだが…… 林原虎夫は、星よりもネオンに心を引かれるだろうし、露木充は、奥さんに首ったけで、夜間の外出は出来ないだろう。
川井俊介に箱根神社の御神酒を担いできて貰い、熱燗にして夜空の下で盃を交わすのも名案だ。五臓六腑にさぞかし染み渡るだろう。「御神酒を餌に菅原まさみと肩を寄せ合い夜景を楽しむか」
「寒いね」と言いながら寄り沿った瞬間…… 菅原まさみの左足が末吉みのりの右脚甲に隕石と化して落下する。末吉みのりは思わず地雷を踏んだかのごとく飛び跳ねた😖 (笑い)
そんなかんだで、宮ヶ瀬は私一人で行くことになるだろうが、先日会ったときに、菊池豊が新車に乗り換えたと話していたことを思い出した。山北にある大野山ならば頂上まで車で行けるので、端山徹でも星空の鑑賞は出来る。
山頂に設置されているテーブルの上に毛布を敷いて寝転びながらの星空観賞は最高ではないか!隣に居る小野田裕美に「富士山に天の川が掛かっているよ」なんか言いながら顔を近づけた瞬間…… 隕石でなく、今度はUFOが飛んできた。彼女は少しばかり気の強いところがある。小野田裕美の右手(UFO)が末吉みのりの左の頬に着陸した。末吉みのりは、もうひとつの天の川を丹沢湖越しに見た😵 (おお笑い)
🍄🍄💦💦💦。。。💦
冬の夜空は空気が澄んでいるので輝きは最高だ
しかし、「半端な寒さではない」
畑で焚き火を囲んでUFOを待つのも良いが
やはり
臨海副都心の夜景が呼んでいる
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さて
「箒のまたがり方を覚えるか…… 」