「さつまいも苗作り成長記録」
神奈川県西部の気象状況が前提条件となる。
【本方式の特徴】
本方式の特徴は、こんな感じ
《欠点》
(1)落ち葉と米ぬかにより発酵させて温度上昇させている「正式な苗床」に比べると成長が遅い。⇒3週間遅い?
本方式で苗を収穫出来るのは、5月下旬頃となる。
畑仲間の気の早い人は、2月中旬には既に種芋設置完了しているので、恐らく4月中旬頃に苗を植え付けている。早い方は早いが、その分真面目に作業を行っている。⇐しっかりと苗床を温めている
注)今回の記述する方式は、お日様頼りなので5月下旬と遅いが、今後さつまいもを育てて行く上でまったく問題ない日程である。しかしながら植え付け時期最後のボーダーラインと言って良い(6月15日頃までがセーフかな?)
(2)もちろん秋の収穫も遅いが、成育範囲内なので収穫物の成長には問題ない。
(3)獣の被害に遭いやすい
苗床として立派に囲まれていないため、猪、アライグマ、狸などが生息している地域では注意が必要となる。
《利点》
欠点を沢山書き込んだが、収穫が遅くても問題なければこちらの利点を取るのもありとなる。
(1)手間が掛からない
簡易温室なので手間が掛からず、多くの資材も不要で簡単に苗が出来てしまう。
それでは、成長する過程を節目毎に追記していきます。
今後の節目予定
1⃣3/15苗床造り編・・・済み
2⃣4/19保温資材の取り外し・・・済み
3⃣5/24苗の収穫・・・今回報告
「3/15 苗床造り編」
冬の間、地中に保存していた種芋を掘り出して苗床に移植する。今年の種芋は3種類(紅東、紅はるか、紫芋:パープルスイート)です。春を察知して種芋は既に芽吹いている。
種芋として選んだ理由は、
(1)紅東
正しく、幼少の頃から食べていた、さつまいもの元祖と言える物なので残しておきたいという気持ちで育てている。生産量はさつまいも全体の1割程度となる。
ほくほく系なので、輪切りにした天ぷらはこれに限る!

(2)紅はるか
この品種は、私のお気に入りとなる。何処が良いかというと
・形が良い:生育の大小かかわらず、全て形が良く「さつまいもです!!!」の形で人にあげやすいし、焼き芋にも見た目が素晴らしいので適している。
・甘い:ねっとり系でとても糖度が高い
そんな訳で、この品種だけ作っておけば問題なしと言うことになる。生産量は全体の8割程度となる。

(3)紫芋
紫芋の特徴は、果肉が鮮やかな濃い紫色でほくほく系の芋となる。お菓子の材料に使うために生産している。
果肉が紫色でなかったら
多分、
世に拡がらなかっただろうと思う芋だが……
今年は、ある想いを胸に生産に力を込めている自分が居る!
・
「脳梗塞と戦っている友達との約束がある」
奴に招待状を渡した
「秋になったら畑の石窯で紫芋パイを一緒に作ろう」
・
だから汗水垂らして作る
「奴と、畑で会うために」

(番外編)シルクスイート
最近人気上昇中の品種となるが、しっとり系となる。畑仲間から苗を頂いて作る予定だ。
本日の作業工程
①苗床の穴掘り作業
②種いもの投入作業
③波板を被せる
④波板周囲をガードする
作業ポイントの説明
基本的に腐るリスクがあるために水は与えない。
乾燥したら水を与える
①苗床の穴掘り作業
穴を掘る大きさは、種芋を一面に並べられる面積となる。波板2枚分の形状を考慮して、縦150cm×横90cm×深さ30~40cmとなる。

②種芋の投入作業
3~5cm間隔で種芋を並べて、土を種芋の面にあわせて覆う。種芋の品種が判るように目印を置く。

③波板を被せる
家庭菜園で使うポールを補強材として使い、波板平面が水平になるように設置する。波板がたるんで中に雨水が入らないようにすることがポイントとなる。(雨水が流れるように僅かな傾斜は必要)

④波板周囲をガードする
風で飛ばされないようにしっかりと4辺にブロックのようなもので重しする。此処では、猪などの動物が生息するので厳重に固定した物が下記写真となる。波板の上を動物が歩いてもへこまないように、縦3本、横5本の家庭菜園ポールを使用している。それでも猪が載ったらやばいよね!(笑い)

以上で作業終了となる。
苗がある程度大きくなるまでほっぽらかし状態となる。
次回報告は、波板の取り外し作業となる。
最後にお祈り
「猪だけは出没しないで下さい」
・
最後に猪にお願い
「紫芋だけは食べ残しておいてね!」(絶対)
「4/19保温資材の取り外し」
本日の作業工程
①資材の取り外し作業
②水を与える作業
作業ポイントの説明
今回の作業タイミングは遅かったかな…… と感じた。さつまいもがしもげない程度の夜間温度が保証されれば取り外すべき
ある程度湿っていたところから新芽が生えていたので、まめに覗いて水を与えるべきだった。反省点
➀資材の取り外し作業
波板を取り外し、鳥獣被害避けにネットを被せた(猪の大好物なので)

②水を与える作業
たっぷりと水を与える。
新芽が、全品種のさつまいもから発芽していた。(波板で密閉したままだと、新芽が焼けてしまうので注意)
注:土が乾かないように、時々水やりが必要
以上、本日の作業は終了です。
「5/24苗の収穫」
本日は、収穫作業となります。
収穫は、期間を空けて(成長具合によって、1週間~2週間空ける)数回行う。
大きく成長した苗をそのままにして、小さな苗の生長を待っても、小さな苗に陽が当たらないので細く成長も遅くなる。従って、苗として収穫出来る苗は、順次切り取って移植する。(6月中旬まで移植しても問題ない)

苗の地中に埋まる葉は、ハサミで切る処理を行っている。(埋まってしまう葉があっても意味が無いし、苗が根付くのに負荷が掛かるだけ)
苗の収穫日は、天気も考えて行うこと。移植作業は、曇り空が数日続く日がベストです。(翌日に☂だと最高ですね。)
以上で、作業は終了です。