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まずは何をしよう

東丹沢「仏果山」登山日記20240316

東丹沢「仏果山」登山

「丹沢の顔を撮るための撮影地を探した!」
すると
「思いも寄らぬ山が現れた」

2024/03/16 登山日記
 
 朝日が雨戸をこじ開けようとしているのか、雨戸の隙間がほのかに明るくなっている。布団に包まれて温められている身体は十分な休息で再生されていたが、目覚めたときのニュートラル状態の身体に何気なく力を入れると、身体の節々に心地良い疲労感を感じ取った。
 と共に、昨日、日帰り登山をした事を脳みそがたたき出した。

そうだ
丹沢の裏の顔を見た!
大山の逞しさに気付いた!
仏果山に登り丹沢の一面を知った!
そして
こんな登山もあるのだと……
特質性に感嘆するばかり
兎にも角にも、“起承転結” これ、凄い!
興奮のるつぼに吸い込まれたのだ

 二度と起こらないと思われる起承転結の今回の登山を日記としますかね!

 先ずは、主役の仏果山山頂の写真から

仏果山山頂               img4694
 

------- 目次 ------
  1. 事の始まりは
  2. 仏果山調査
  3. 日程
  4. メンバー
  5. 登山ルート
  6. 仏果山山頂展望台
  7. 高取山展望台

  8. まとめ


では、目次に沿って……

  1. 事の始まりは
 シャッターを押す指先が留まる。視線を上げると、何時もと変わらない風景に囲まれている…… 「また来たんだ丹沢に!」 とばかり、頭の上を風が通り過ぎていく

 初めのうちは、シャッターを押せなかった指先が鬱憤を晴らすようにパソコンのキーボードを叩いていたが、次第に叩く音がセンチメンタルになってきたようだ。そう、丹沢に対する自分の気持ちをブログ“表丹沢・塔の岳と私”に書いている最中だ。

 このブログを書いたことが今回の登山の始まりなのだ……

“表丹沢・塔の岳と私”前編
“表丹沢・塔の岳と私”後編


ブログを書いた
センチメンタルになった
「丹沢の顔を撮ってやる」と誓った!
参考になる丹沢の顔の写真をネットで探したが見つからない
丹沢は写真を撮らせないのだ
ならばとばかり「俺が!」 と “燃えた“
ある日
漸く、手応えを感じる写真1枚を探り当てた
それは
仏果山から撮った写真であった


 ネット上の1枚の写真は載せることは出来ないが、私が撮った下記写真が同じ構図となる。

   “丹沢山の顔” 朝日と共に            Img4658
 


 この仏果山から撮影した1枚の写真を見て、衝撃を感じたと同時に、“これ、これ、これだよ“と思った。何が違うかと言うと…… 「裏側から見た丹沢山塊」なのだ! 日頃見ている表丹沢との違いを特筆すると

 山が深い!それも「とてつもなく深い」 何時も見ている表丹沢とは表情が一変しているのだ!!! 深さを感じる要因は……

 丹沢主峰を囲むように幾重にも稜線が重なっている。沢山の山塊が丹沢を護衛しているようだ。その波を打つように重なる稜線だけでも満足なのだが、決定打もこの風景には仕込まれている。それは、宮ヶ瀬湖の存在だ。宮ヶ瀬湖水面があることで丹沢の高さ、どっしり感が2次曲線を描くように凄みを増している。

 肉眼で見たいと言う欲求から、早速登山計画を組む事とした。

2. 仏果山調査
 聞いたことがある山だがイメージが湧かないので、仏果山はどんな山なのだろうかと山岳地図を広げた。丹沢山塊の一番東側に属する低山747mで、仏果山その物に着目すると物足りなさを感じる。只、この山は私の周囲の山仲間が登っているようで霜柱の華(正式名称は判らない?)を見せてもらったことを思い出した。

 何が出来るか? 地図を広げると、南側:相模湾、東側:関東平野川崎方面、北側:八王子・高尾山、西側:丹沢山塊となる。
 ・東側:日の出と夜景が楽しめる。
 ・西側:裏側の丹沢と夜景が楽しめる。
それでは、実現させるための日程に取りかかる。

3.日程
 2024年3月16日土曜日(晴れ・終日霞・月齢は半月) 3時出発
  3:00出発 → 4:00登山開始(半原越登山口) → 5:20仏果山
  7:00仏果山 → 7:30高取山 8:20 → (仏果山経由) → 10:20半原越登山口

 寒気団が北上したため春らしい暖かな一日となったが、それがいけない結果となった。霞が出てしまった。最悪の天気と言って良く、薄い曇りガラス越しに風景を見ているのと同じ状態となった。寒くなかったお陰で、展望台の上で1時間以上景色を眺めていたが…… 霞が消えることはなかった。日の出による大気温度上昇で消えるかと期待したが、霞は温度に左右されないようだ。

 出発時間3時は、星空、夜景も撮りたい…… 私の我が儘で決めたもので付き合って下さった方には感謝しかないところだ。

4. メンバー
 朝が早すぎて誘うのが悪いと思い、当初単独登山で進めていたが2名の方が参加してくれた。
 【大江ラジオ】 前回の仙丈ヶ岳登山よりも筋肉が付いたようで予想外の調子の良さを発揮した。今年は登れる山が増えるだろう。きっと
 【はじめ】 本ルートを経験済みなので全てをお任せしてしまい登山ガイド的存在となった。車も出して頂き、私ひとりだったら…… 登山口の駐車場まで行けなかったかも!
 ちなみに交通費は好意に甘えてしまい、後日焼き芋ときよみオレンジ食べて頂きました。

5. 登山ルート
駐車場:どこも無料だが時間制限がある。唯一今回使用した半原越登山口駐車場は時間制限なしであるが、数台しか停めることが出来ない。登り口の階段が2箇所あり注意が必要

仏果山:半原越登山口からいきなり急登となるが距離は無い。その後、痩せ尾根を通過すれば仏果山展望台に着く。歩行中の視界は木立に遮られる。

高取山:仏果山より高取山まで30分をようするが、危険箇所は無い。仏果山と同じ展望台が建っている。

6. 仏果山山頂展望台
 本仏果山の展望台がなければ、今回の仏果山登山計画はあり得なかった。何故なら、仏果山は展望ゼロの山容をしているからだ。展望台がなければ、ネットで見つけた写真は存在しない。写真が存在しなければ、仏果山は眼中に浮かばないのだ。

このどでかい展望台を作ると決めた人達は……
凄いね! 立派だね……
税金ですよね???
兎に角“展望台の発想”と“造った実行力”に頭が下がります
待てよ、書きながらよぎった空想だが…… 
展望台の予算が簡単には議会を通るかな……
ひょっとして
(私の世間知らずの考えですが)
宮ヶ瀬ダムを造ったときの電力会社の置き土産だったりして

《星空撮影について》
 時間的に仏果山展望台では間に合わないと思い撮影場所を探しながら歩いたが、撮影ポイントが無く撮影不可となった。星空自体も霞が掛かっていたせいかダメだったので諦めが付いた。

《夜景撮影について》
 はじめが「先に行って」と言ってくれたので、左腕の裾を上げて腕時計の文字盤を確認する。間に合いそうだと脳みそが言うので、痩せ尾根前当たりでひとり急いで展望台に向かわせてもらう。何時もながらの気遣いに感謝しながら先を急ぐ…… そうなんだよ! この夜景撮影が出来なければ3時に出発した意味がなくなるのだ! 相棒はこの辺を十分理解してくれているようだ。
 
 10m以上あるだろう展望台の階段を駆け上がる。うっすらと赤みを増してきた空がお尻を叩いている。階段の踊り場で呼吸を整えては大きな足音を立てて駆け上がった。間に合ったが…… 眼下に広がる京浜工業地帯の灯りは霞に覆われていた。

《日の出》
 雲が無い…… 風も無い…… 暖かだ…… 
だが、霞が掛かっていた!
冬型の気圧配置だったら、寒いけど空気は澄んでいたに違いない……

  展望台からの日の出 霞が掛かっているのよ    Img4639


《大山の顔》
 逞しい大山の顔を撮ることが出来た。表丹沢から見る大山は丸みを帯びた形状だが、裏側から見ると筋肉質な山容になっている。

遂に日の出大山の顔を撮りました(霞の無いときに再度撮影したい) img4670


《朝食》
 ドローンで撮ったような写真だが、展望台から撮りました。私が写真撮影に夢中になって居る間、2人は朝食をとり、地図とにらめっこしていたようですね!
 陽射しが良いですね!

        地図とにらめっこ          Img4675


7. 高取山展望台
 ここにも仏果山展望台と同じ物が建っている。高価な展望台が2台もあるのは、やはりダム工事が関わっているのだろうか…… ありがたいことだ。
 こちらの方が標高低いため目線の高さ的には劣るが、宮ヶ瀬湖を全体的に見渡せる展望台である。では、丹沢を撮るのにはどちらに軍配が上がるかは、個人の好みとしておきましょう。
 

《丹沢の顔》
 中央一番奥の山が塔の岳だが、高さが足りない分丹沢山が判らないので、やはり仏果山展望台から撮るのが正解だと判る。
      丹沢の顔                  Img4677


《丹沢稜線を裏側より》
 何時も見ている丹沢を裏側より見た写真である。大山が左手に見えるので真逆なことが判る。これ、見せられても丹沢とは私は思わないだろう。
 心躍る1枚となった。

     丹沢稜線を裏側より             img4685


8. 
 
9. まとめ
 記憶に残る登山となったことは間違いない。展望台が良いところに立っており、素晴らしい裏丹沢の姿を見せてもらった。展望台様々と言ったところである。
 “ひょうたんから駒”と言うか “ブログから仏果山登山“と言ったところかな……

丹沢に対する想いのブログを書いた
丹沢の顔の写真を探した
1枚の写真に出くわした
撮影場所の仏果山展望台を目指す
丹沢の裏の顔を見た
身体が固まった!!!!!!!



 これで終わりでは無い

霞のない世界を撮りに行く
私が知らない丹沢は山ほどあると言うことを思い知った
「探しに行こう」
丹沢の顔を撮りに……


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