2013-06-03(月)
屋久島山旅の三日目
雨は降ってはいませんが、やはり鉛色した梅雨空がまだ明けきれない
屋久島の空を埋め尽くしています。
昨日の愛子岳登山の身体を癒やすかのように、早めに床に就き深い眠りについた
静かな森に囲まれた昨夜の宿 【ロッジ八重岳山荘】で早朝全員が目を覚さまし
本日の【モッチョム岳】登山の準備を行った。
宮之浦からモッチョム岳の登山口がある尾ノ間まで車を走らせ
06:08 千尋登山口に到着
此処は有名な観光立ち寄り場所【千尋の滝】がある所だが
観光客は早朝の為いなく又売店も開店前です。
観光化された人気の宮之浦岳登山ならこの時間帯でも登山者は多いのだが
今日のモッチョム岳登山者は我々のみである。
「モッチョム岳を占有できるぞ~~」
06:20登山開始
緑の空間を流れる沢を渡歩す
沢渡が終わった辺りから急登が始まる
此処も愛子岳と同じように広葉樹林の中をひたすら登るのだが、
急登が長~~く続く
「万代杉はまだか~~」
そう思いつつ足下だけを見詰めての登りを続け、もうソロソロだと目線を上げる
樹木で覆われた登山道の先が小高い丘の様に見えその部分だけが明るくなっている
足を数歩進めると大きな大きな木の幹が目に入ってきた。
「お~い 万代杉に着いたよ~」と後ろ向きに声を発した
皆の笑顔が目に入った
07:47 縄文杉に劣らない立派な【万代杉】です
縄文杉は観光登山者が多数訪れる為に、動植物園の様に柵やテラスで区切られ
縄文杉を保護している。
その為、訪問者は外側より柵の中の動植物を眺める事になり
これは世界遺産を『人害防止』の観点に立てば仕方ない事でしょう。
又写真撮影などは当然順番待ちになります。
その点この万代杉には今の所、観光客は殆ど来ませんし登山者も少なく、
『天然自然』のままです。
幹の周りを一周できるし、太古の息吹に直接触れて、
洋上アルプス屋久島の森のパワーを頂けるパワースポットです
何時までも、大切にしたいですね
裏手に回りモッチョムを拝む
雨に濡れた岩苔が鮮やかな緑を成しその中を清流が静かに流れています
08:41
モッチョム太郎を右に見てさらに急登を重ねる
展望台の真近で『ヤクシマシャクナゲ』が数輪咲いていた
此処では見れないと思っていたのでラッキー
漂うガスの切れ間から顔を見せてくれたモッチョムの山頂を
展望台より見る 10:00
展望台よりUP・DWを繰り返しして
山頂直下の岩場に着く
「ムッチョム岳 最後のハイライトだロープを使ってしっかりと登ろうや」
【ムッチョム岳】山頂に立つ 10:24 4時間4分
大きな声で「ムッチョム~~」と叫ぶ 山岳信仰の祠
祠の場所から山頂の仲間を見上げる 花崗岩の大スラブを見る
雨に濡れる チャボシライトソウ と ヤクシマカラマツ
濡れた登山道を滑らないように、然りとした足取りで下る
モッチョムの水が一枚岩で出来たナメ滝を、舐めるように滑り落ち
やがて千尋の滝へと流れゆく
14:24 全員無事下山す。
この山も登山者はいなく、我々が下山中に唯一空身の男性一人が登って来るのに逢い
彼と一言二言交わして私が感じたのは地元の山ガイドさんの様で、
山頂まで行き下山中の我々を追い抜き下山した。好人物であった
【モッチョム岳】は標高940m しかし累積標高差±823m 距離5.2km
低山ですが【愛子岳】と同様、体力と技術を要します。
淀川~宮之浦~荒川・白谷峡へのコースはヤクシャクの季節ですから昨日も登山者が多く
新高塚小屋は満員でテント泊が多数あったと聞きました。
私たちも一昨年その様な経験を致した事があります。
【愛子岳】【モッチョム岳】は宮之浦岳コースにはお花や・稜線歩きの景色には
劣るかも知れないが、山の深みや厳しさ苦しさを十分に味わえます。
静かな山の中で、この事がじわじわと心と体に染み込み、山歩きで全身に汗をかき、
その大粒の汗玉が鼻先や顎を伝って山床に落て行く様を見て
今私はまさに生きていると実感できる屋久島のいい山です。
また今回で山登り4回目の友人もよく頑張り、二つの山を無事に下山出来た事は
何よりで、彼の今後の何かに繋がるものと嬉しく感じています。
今夜の宿は 昨日と同じ 【ロッジ八重岳山荘】です
人里離れた静かな緑に包まれた森の中に独立したロッジ棟が8棟あり
雰囲気がいい棟をつなぐ廊下 我々の棟は2階建で3部屋が2階にある『縄文』でした
屋久島四日目 晴れ
帰りの船は 13:30発 それまで島内一周の観光
屋久島灯台 紺碧の空に白い灯台
西部林道にて やはり屋久島では
小ぶりの ヤクザル親子 に ヤクシカ は見て帰りましょう
尾之間三山 左より 割石岳 耳岳 モッチョム岳
今回の屋久島山旅は九州百名山、愛子岳とモッチョム岳の二座を山仲間と
苦しみに喘ぎながらも登りきり、満面笑顔で山頂に立つ姿は皆輝いて
本当に充実した山旅でした。
おつかれさ~~~ん
愛子岳へ
宮之浦岳縦走へ
屋久島山旅の三日目
雨は降ってはいませんが、やはり鉛色した梅雨空がまだ明けきれない
屋久島の空を埋め尽くしています。
昨日の愛子岳登山の身体を癒やすかのように、早めに床に就き深い眠りについた
静かな森に囲まれた昨夜の宿 【ロッジ八重岳山荘】で早朝全員が目を覚さまし
本日の【モッチョム岳】登山の準備を行った。
宮之浦からモッチョム岳の登山口がある尾ノ間まで車を走らせ
06:08 千尋登山口に到着
此処は有名な観光立ち寄り場所【千尋の滝】がある所だが
観光客は早朝の為いなく又売店も開店前です。
観光化された人気の宮之浦岳登山ならこの時間帯でも登山者は多いのだが
今日のモッチョム岳登山者は我々のみである。
「モッチョム岳を占有できるぞ~~」
06:20登山開始
緑の空間を流れる沢を渡歩す
沢渡が終わった辺りから急登が始まる
此処も愛子岳と同じように広葉樹林の中をひたすら登るのだが、
急登が長~~く続く
「万代杉はまだか~~」
そう思いつつ足下だけを見詰めての登りを続け、もうソロソロだと目線を上げる
樹木で覆われた登山道の先が小高い丘の様に見えその部分だけが明るくなっている
足を数歩進めると大きな大きな木の幹が目に入ってきた。
「お~い 万代杉に着いたよ~」と後ろ向きに声を発した
皆の笑顔が目に入った
07:47 縄文杉に劣らない立派な【万代杉】です
縄文杉は観光登山者が多数訪れる為に、動植物園の様に柵やテラスで区切られ
縄文杉を保護している。
その為、訪問者は外側より柵の中の動植物を眺める事になり
これは世界遺産を『人害防止』の観点に立てば仕方ない事でしょう。
又写真撮影などは当然順番待ちになります。
その点この万代杉には今の所、観光客は殆ど来ませんし登山者も少なく、
『天然自然』のままです。
幹の周りを一周できるし、太古の息吹に直接触れて、
洋上アルプス屋久島の森のパワーを頂けるパワースポットです
何時までも、大切にしたいですね
裏手に回りモッチョムを拝む
雨に濡れた岩苔が鮮やかな緑を成しその中を清流が静かに流れています
08:41
モッチョム太郎を右に見てさらに急登を重ねる
展望台の真近で『ヤクシマシャクナゲ』が数輪咲いていた
此処では見れないと思っていたのでラッキー
漂うガスの切れ間から顔を見せてくれたモッチョムの山頂を
展望台より見る 10:00
展望台よりUP・DWを繰り返しして
山頂直下の岩場に着く
「ムッチョム岳 最後のハイライトだロープを使ってしっかりと登ろうや」
【ムッチョム岳】山頂に立つ 10:24 4時間4分
大きな声で「ムッチョム~~」と叫ぶ 山岳信仰の祠
祠の場所から山頂の仲間を見上げる 花崗岩の大スラブを見る
雨に濡れる チャボシライトソウ と ヤクシマカラマツ
濡れた登山道を滑らないように、然りとした足取りで下る
モッチョムの水が一枚岩で出来たナメ滝を、舐めるように滑り落ち
やがて千尋の滝へと流れゆく
14:24 全員無事下山す。
この山も登山者はいなく、我々が下山中に唯一空身の男性一人が登って来るのに逢い
彼と一言二言交わして私が感じたのは地元の山ガイドさんの様で、
山頂まで行き下山中の我々を追い抜き下山した。好人物であった
【モッチョム岳】は標高940m しかし累積標高差±823m 距離5.2km
低山ですが【愛子岳】と同様、体力と技術を要します。
淀川~宮之浦~荒川・白谷峡へのコースはヤクシャクの季節ですから昨日も登山者が多く
新高塚小屋は満員でテント泊が多数あったと聞きました。
私たちも一昨年その様な経験を致した事があります。
【愛子岳】【モッチョム岳】は宮之浦岳コースにはお花や・稜線歩きの景色には
劣るかも知れないが、山の深みや厳しさ苦しさを十分に味わえます。
静かな山の中で、この事がじわじわと心と体に染み込み、山歩きで全身に汗をかき、
その大粒の汗玉が鼻先や顎を伝って山床に落て行く様を見て
今私はまさに生きていると実感できる屋久島のいい山です。
また今回で山登り4回目の友人もよく頑張り、二つの山を無事に下山出来た事は
何よりで、彼の今後の何かに繋がるものと嬉しく感じています。
今夜の宿は 昨日と同じ 【ロッジ八重岳山荘】です
人里離れた静かな緑に包まれた森の中に独立したロッジ棟が8棟あり
雰囲気がいい棟をつなぐ廊下 我々の棟は2階建で3部屋が2階にある『縄文』でした
屋久島四日目 晴れ
帰りの船は 13:30発 それまで島内一周の観光
屋久島灯台 紺碧の空に白い灯台
西部林道にて やはり屋久島では
小ぶりの ヤクザル親子 に ヤクシカ は見て帰りましょう
尾之間三山 左より 割石岳 耳岳 モッチョム岳
今回の屋久島山旅は九州百名山、愛子岳とモッチョム岳の二座を山仲間と
苦しみに喘ぎながらも登りきり、満面笑顔で山頂に立つ姿は皆輝いて
本当に充実した山旅でした。
おつかれさ~~~ん
愛子岳へ
宮之浦岳縦走へ