ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

抱き癖がついている子は強い子

2007年08月14日 | 抱き癖
うちの子は私にべったりあまえてばかりいます・」とか「抱き癖がついてこまっています・」という相談をよく受けます。

抱き癖がつくから1才まではあまり抱かないほうがいいと親に言われました」その言葉の背景には「自立」できないから「独立心」を養うというものでした。

今の子育てでは、抱かれたりない赤ちゃんの方が多いのです。

これらの赤ちゃんは泣かない、笑わない、視線があわないなどの情緒的な問題だけでなく、首がすわらない、お座りができないなどの発達おくれを心配しての相談もあります。

赤ちゃん猿は、お母さんとのスキンシップがないと死んでしまうことがありますが、 少なくとも猿の赤ちゃんを
はじめ他の哺乳動物の赤ちゃんは、 生後短い期間で自立していくことが可能ですが、人間の赤ちゃんは、
1才までは一人で立って歩くこともできず、1年間は準胎児ともいえるのです。
1才までの育児はお腹の中にいる時と同じような状態でいいのです。

それが早く生まれるようになってしまいました。
従って、生後1年間は、お腹の中にいるような心地よい環境にいるべきなのです。
大事なことは「しっかり抱き」「話しかけ」「おっぱいを頻回に飲ませる」これが必要です。

昔の我が国の子育ては、赤ちゃんを常に肌身離さず育てていました。
家事をするときには、背負い、抱き、寝るときには川の字で添い寝と、密着した子育てをしてきました。

十分に、甘えさせることをしていました。1年間は、母子密着の子育てが「母とこの絆」である基本的信頼感をつくっていきます。

この1年間の母親との信頼関係が愛の出発点となり、何かがあればいつでも愛されている母の元に飛び込んで帰れる、心の故郷ともなるのです。

1才を過ぎると、赤ちゃんは甘えの中から自立していきます。
甘えることが出来ないと、本来の自立ができず、基本的信頼関係がないと真の自立はできません。
最近の、親殺しや、いじめ、心の病へとつながっていきます。

「子育ての外部委託=アウトソーシング」はしないでください。
母親との信頼関係が熟成されません。

私たちは貧乏の中で育ちました。
家族の中で幸せに暮らせました。
家族で貧乏を分け合って暮らしていました。
そんな中でも「心は豊か」でした。
ヒトを愛することも自然に身につきました。


抱き癖をつけてあげてください。
抱き癖は、赤ちゃんの強い心を育てます。

1歳までは「子育ての外部委託=アウトソーシング」しないでください。

大事な我が子を「抱いて育て」てください。
子育ては、子どもの10年後、20年後を考えてしてください。

子どもから愛される親になりましょう。

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