世界は一家 人類みな兄弟 笹川良一

“昭和の怪物”笹川良一とは一体どんな人物であったのか。

人間としての基本の躾

2008年03月05日 | 幼少期
人間としての基本の躾

笹川の両親である鶴吉・テル夫婦は当時どこの家庭でも採りあげられていた躾を良一に叩き込んだ。

それは、
一、朝、両親や他人様に明るく挨拶すること
二、返事は明るく、誰にでも「ハイ」と大きな声ですること
三、履物を脱いだら必ず揃え、跡かたずけはきっちりすること
を徹底して教えた。

この躾が身に付けば人間の土台が出来あがる。鶴吉夫婦はこの躾を子ども達に身につけさせながら、年をとるにつれて、日本人の基本である

「礼儀」(うやまう心を表す作法)
「義理」(いやでもやらなければならない、人間としての立場からくる務め)
「人情」(人間としての優しさ、柔らかさ)
「節度」(度を越さないで、身のほどに合う行いの区切り)
「親孝行」(親を敬いよく尽くす行い)
を教えた。

わが国は、長年にわたる教育の歪もあり、礼節など日本人の特性が失われつつあり、巷で言われる“学級崩壊”、“不登校”や“引きこもり”、“犯罪の低年齢化”など深刻な問題が引き起こされている。

親は無責任にも子どもに対する教育を学校側にまかせっきりにし、何かあると教育現場の責任にする風潮が目立つ。「モンスター・ペアレント」などという言葉は、まさに親の責任放棄が生み出したものである。

親からの厳しい躾や教育が笹川良一の人間形成の基本となったことはいうまでもない。

後に笹川は「青少年の健全育成」に着目し、空手、剣道などの武道をはじめとする様々な支援活動、そして(財)ブルーシー・アンド・グリーンランド財団を設立し、全国約500カ所に室内温水プールや体育館等の施設を整備した。この財団は海での体験やスポーツなどを通じて、青少年の健やかな身体と心の育成につとめている。




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