春風駘蕩

いつの時代でもこうありたい

サニーレタスの栽培

2010年10月29日 | 日記
友人から「家庭菜園キット2個セット」が送られてきた。隠居の身を案じてか、あるいは野菜が高騰しているので
少しでも自給せよとのことなのか、理由はわからないが面白い贈り物だ。包みを開いてみたら、この家庭菜園キット
を販売しているのが家電製品のテレビショッピングで有名なジャパネットたかただった。同社が家庭菜園のキットまで
販売しているのかと驚いたが、とりあえずベランダで栽培することにした。

キットというだけに、家庭菜園を行うための道具一式がそろっている。種子や液肥はもとより、虫除けの防虫網まで
ついている。プランターのサイズは普通サイズより大き目のが2個。底石や土がそれぞれ用意されており、説明書に
したがってこれらをセットしていけばよい。準備はいたって簡単。

種子は、ほうれん草(西洋大葉)とサニーレタス。説明によると、ほうれん草は種まきの前日から水に浸しておくと
よく発芽するというので、そのとおりにする。翌日、ほうれん草とサニーレタスの種を同時に蒔く。

5日後、ほうれん草が芽を出した。その2日後、サニーレタスが発芽。ほうれん草は、ひょろ長い長方形の双葉、
サニーレタスは、丸っこい楕円形の双葉。みんな元気に芽を出したが、大きく育てるためには間引きをしなければ
ならないという。せっかく芽を出したのに間引きとは可愛そうな気がするが、仕方ないことなのだろう。

土を用意し、種を蒔き、水をやると、かわいい芽がでてくる。双葉の芽は次第に大きくなり、やがて本葉が出てくる
のだろう。それがいつごろなのか、どれくらいの大きさになるのか、これからの毎日が楽しみだ。

ノーベル賞の明と暗

2010年10月09日 | 日記
ノーベル化学賞に日本人2人が選ばれた。根岸英一・米パデュー大学特別教授(75歳)と鈴木章・北海道大学
名誉教授(80歳)。

その2日後、中国の民主活動家、劉暁波氏(54歳、服役中)に平和賞授賞というニュースが伝わってきた。
日本人2人の授賞理由は、医薬品や電子材料など、さまざまな工業物質を効率よく合成する革新的な手法
「クロスカップリング反応」の開発。素人にはなかなか理解できない専門的な技術だが、政府はもとより
国民も挙げて喜んだ。日本では、これが久しぶりの明るいニュースとなった。

一方、中国はどうか。中国政府は平和賞授賞のニュースを言論統制し、事実を国民に知らせまいとしている。
なぜそのようなことをするのか。理由は簡単だ。中国は世界第2の経済大国になったが、この繁栄の裏には
格差拡大、人権抑圧など内部に深刻な問題を抱えている。

劉氏への平和賞授賞のニュースが中国全土に広がれば、民主化を求める国民の動きが一挙に起こりかねない。
そうなれば中国が抱えている影の部分、つまり人権抑圧問題が改めて問われることになる。共産党政府は
それを最も恐れているのだ。

劉氏への平和賞授賞が果たして中国の民主化運動の前進につながるのかどうか。残念ながら答えはノーである。
なぜなら、中国は共産党一党独裁の国で、共産党が軍を完全に掌握している。言うまでもないことだが、中国の
人民解放軍は共産党の軍隊だ。そうである限り、中国の民主化は簡単には進まない。

喜ぶべき授賞が、中国政府にとっては暗いニュースとなった。