さるぶつGOO

宗派や宗教団体の壁をガン無視して、自由な「信仰のある生活」を楽しみたいと思います。

お盆に仕込まれた経済学?

2020-05-30 19:52:59 | 仏教講座


閉じこもっているうちに、春は過ぎ、もう、ほぼ夏になってしまいました。
夏と言えば、「お盆」ですね。
昨日、台湾のことを考えていたら、他にも色々と思い出しました。


華人社会では、旧暦の七月を「鬼月」と言います。
早い話が、日本のお盆と一緒で、「死者があの世から戻ってくる月」だということです。
「鬼」は「死者」のことですね。


死んだ台湾のばあちゃんに、「鬼月だから、飛行機に乗るな、危ない、台湾にいろ」と、よく叱られたものでした。
「死者」が「あの世」から「この世」に戻って来て、色々と悪さをする。
だから、事故が起きやすい。
そんな理屈です。
人々は戻ってきた死者が悪さをしないように、たくさんのお供え物を捧げ、ご機嫌をとります。


仏教とは関係の無い習慣です。
道教と言うよりは、自然発生的に練り込まれて出来上がった慣習、と言うべきですかね?
この習慣を、仏教が取り込むことで出来上がったのが、「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」だという気がします。
専門外なので、断言できませんが。


その「盂蘭盆会経」と、インド発生の「救抜焔口餓鬼陀羅尼経(くばつえんくがきだらにきょう)」が伝わって来て、ごちゃ混ぜに混同されて出来上がってきたのが、日本の「お盆」ですね。
ただし、「鬼月」の習慣は、仏教より早く日本に伝わっていたと考えられています。


華人と日本人とは、死後観がかなり異なりますから、日本の方は、仏教に上手く収斂されていったのかもしれません。


そういうことなんですけれど、私、何もお盆の説明がしたいわけではありません。
あのね、「盂蘭盆経」も「救抜焔口餓鬼陀羅尼経」もね、簡単に言うと、問題の解決方法が、
「坊主をもてなせ。」
「坊主を饗応しろ。」
と、いうことになっているわけですよ。


「餓鬼を救いたいなら、坊さんたち集めて、御馳走して、お布施しなさい。」
これ、調子良すぎない?
書いたの誰?坊さんでしょ?


まあ、読む度に、そんなことを考えてしまう私は、根っからの悪人です。



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