バイバイ、ブラックバード です。
相変わらずの伊坂節という内容の小説です。
短編集なのですが、つながりがあり、
順序も重要です。
5人の女性と別れる、という5股男の話ですが、
どうしようもない男、というほどでもなく、付き添いの繭美が極悪すぎるので、許してしまう、
というか、どうしても憎めないキャラなところがいいです。
別れ話は悲しいはずなのに、理不尽なことに巻き込まれたように思えて、
主人公がかわいそうだけど、まぁ、仕方ないのかなぁって思いつつ、
男って、別れ際でも、最後までいい顔しようとする、情けない生き物だなぁって思いました。
なんだかんだで、怨まれたくない、という自己中心的な発想なんでしょう。
ところで、あのバス はなんなのでしょう?
繭美が言っているのは、ウソではないのでしょう。
最後に繭美がとる行動が真実を語っているのだと思います。
最後のキックは、どうなったのか。
最高のエンディングで、物語は幕を閉じます。
まるで、あしたのジョーのエンディングのようです、
あの後、どうなったのか、それは読者にしか分かりません。
というわけで、ぜひ、おすすめです、