70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

お餅つき

2020-01-04 13:51:36 | 愛すべき子どもたち

1月3日以降の最初の土曜日のが、さんあい恒例の「お餅つき」になっていて、今年は4日に行った。お餅つきの時は、卒園児や元職員にも案内を出すが、今年は日程的に参加する人が少なかった。でも、2年前に退所して近くに就職したSくんと同じく2年前に退所したMちゃんが来てくれたのは、何より嬉しかった。二人とも今年成人式だ。退所する前に職員と紳士服のA山で成人式用のスーツを購入していたSくんは、式当日を楽しみにしている。就職した会社を最近辞めてしまったMちゃんは、求職中だが元気そうで何よりだった。

中庭に集まった子どもたちを見ると、「新しい子が多くなったね!」とSくん。Sくんは2歳の時にさんあいに来たが、同じ年齢で昨年入所した同名のSくんの面影が重なると古い職員は言う。あっという間の16年だ。 

昼食のテーブルで無邪気に振舞う小さな子どもたちを目で追いながら、「子どもの時に戻りたい!」とMちゃんがポツリ。「そう思うのは、成長して大人になったということだよ、これから楽しいことが沢山あるから大丈夫!」と職員が励ます。 

そう、普通に働いて普通に生活していれば、楽しいことも結構ある。楽しいと感じられなくなったら、いつでもさんあいに帰ってくればいい。

 

改めて「新年、明けましておめでとうございます。

 

まず、園長先生が2020年にちなんで、20回お餅をつきました。

 

次は子どもたちが、年の数だけつきました。

 

Sちゃんは、2回だけなのでサービスで数回追加しました。

 

12時にみんなホールに集まって、突きたてのお餅を食べました。豚汁などの汁物や漬物もありました。日本に生まれてきてよかった!

 

お餅の種類は、大根おろしのからみ餅、納豆餅、黄な粉餅、あんこ餅、磯部餅の5種類、その他に、ホイップクリーム等のデザート餅もありました。どれにしようか迷ってしまいます。

 

あまったお節も一緒にいただきました。

 

食事が終わったら、今年10歳になる子たちの2分の1成人式をしました。これは、10歳になるまでの生活を振り返って感謝な思いを伝え、将来の希望を聞く時です。 「将来は、さんあいの職員になりたい。」と爆弾発言をしたTくん。リップサービスかはたまた本音か、、。

 

担当職員の方から、感謝の言葉を聞いてウルウル来てしまったのか、フードをかぶって暫く固まってしまったTくん。 後で本人は、「笑いをこらえてた。」と強気に弁だったが、そうではなかったのは明らか、、。そこが可愛いとこだよね、Tくん。

 

やはり、担当職員が感謝の言葉を読んでいると、感情を隠すように下を向いたり手を伸ばしたりと落ち着きがなかったYちゃん。普段は男勝りだが、実は情にあつい子だった。

 

 

 

 

 

 


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