70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

「人を愛する」って?

2019-02-26 09:00:00 | 愛すべき子どもたち

三愛主義の2つ目の「人を愛する」についても解説が必要です。そもそも自分を愛せない人に人を愛することは難しいことです。人間の本質をご存知のイエス・キリストは、「自分を愛するようにあなたの隣人を愛しないさい。」と教えます。つまり、まず自分を愛することをするのです。では、「自分を愛する」とは、どんなことでしょうか? 

創世記には、神は自分のイメージに似せて人(アダム)を創造された。そして、それはそれは良いものであったと記されています。つまり人間のは、神が想像された良いものであるという事です。しかし、その後人は罪を犯してしまい神様を信頼できないもの、自分自身も他人も信頼できないものになってしまいました。アダムは、自分が犯した罪を唯一のパートナーであるエバのせいにして言い逃れをしたことも記されています。そうです、罪のせいで人は神が創造された人の本質を失ってしまったのです。

ですから厳密にいえば「自分を愛する」とは、人が本質に立ち返らなければできないことです。つまり神に立ち帰らなければ、自分を愛することはできないし人を愛することはできないということになります。そうです、「人を愛する」とは「神を愛する」に掛かっているのです。

さんあいの生活の現場では、つらい過去や現実を持っている子に寄り添い、大切に扱い、自己肯定感を持ってもらうような関わりを目指しています。そして、自分がしてもらったことを、他の子たちにもできるようになることを目指しています。親切にすること、感謝すること、赦すこと、相手が嫌なことをしないなどの具体的な行動です。

人が誰からも必要とされていないと思うことほど悲しいことはありません。一人ひとりが、必要とされている、さんあいに居ていいと思ってもらうような生活の場にしたいと思います。

 

さんあいの敷地で春をまつ小鳥。神様は、空の鳥さえ気にかけてくださる、ましてや人のことはもっと気にかけけて下さっている。 

 

 

 

 


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