70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

[信じ、待ち、許す」

2016-11-04 13:19:52 | 愛すべき子どもたち

幼い子どもに「大好きだよ」と言うことは簡単にできる。 でも子ども小学生高学年ともなれば、お互い恥ずかしくて言えないのが日本の親子関係ではないだろうか。アメリカ人親子のように「I love you 」とお互いが何歳になっても言い合える能天気さが日本の家族にも欲しいと思う。でも言葉は言葉、行動をともなう愛や大好きが無ければ、親子関係でも冷えてしまう。

子育てに於いて、本当に大好きを行動に置き換えて集約すると、「信じ、待ち、許す」と言えるかもしれない。 子どもが失敗をしても親を失望させることをしても見捨てることなく、必ず成長し克服すると信じてあげること。そしてそれは、何年もの間待たなくてならないかもしれない。そして、その間に同じことをても、許してあげることだ。容易なこどではない。

そう、親の大好きや愛の思いを伝えられるのは、容易なことではないのだ。言葉の愛や大好きは、苦しい時に試される。そしてその時に本物かどうかは子どもが判断する。 親も完全ではない。子どもを信じられず、待てず、許せないこともしばしばだろう。でも、親も失敗したと感じたら、素直に子どもに謝ればいい。親が許せば、子どもも許してくれる。

子育ては、親の一方通行の行いではない。親が信じれば、子どもも信じ、親が待てば、子どもも待ち、そして許す。この繰り返しが親子関係を成熟させて行き、「大好き」を言わなくても揺るがない大好きな関係へと進んで行くのではないだろうか。

「信じ、待ち、許す」は、夫婦関係、先生と生徒の関係、上司と部下の関係にも必要だ。  【どうせわかってくれない!何回言ったら分んの! 俺の時代はなぁ! 最近の子は! ウザい! 意味わかんねえ!  昔は大変だった!、、、、、】 こんな言葉は、「信じ、待ち、許す」を前進させない。もう捨ててしまいたい。

雨の後の虹のように、失敗したら許してあげる。

 


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