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ハンドル形電動車いすの事故

2016-07-23 14:58:50 | パソコンで得られる役立ち情報
ハンドル形電動車椅子を使用中の死亡・重傷事故は、平成20年から平成26年までに51件発生しています。
以下は事例です。複数の要因が重なって事故が発生しているようです。
ハンドル形電動車椅子をご利用の際は、「ハンドル形電動車椅子を使用中の事故-消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書」の事例毎に記載されている「本件事故の要因」を参照ください。

事例1 下り坂で路外逸脱した状態で発見された事故
[事故概要]
使用者(86 歳、女性)は、下り坂の終端にあるY字交差点で路外逸脱し、土手にハンドル形電動車椅子ごと乗り上げ、土手の斜面とハンドル形電動車椅子の間に挟まれて倒れている状態で発見され、病院で死亡が確認された。

事例2 川に転落した状態で発見された事故
[事故概要]
使用者(87 歳、女性)は、前方が右にカーブしている直線道路を走行中、右側に路外逸脱して川に転落し、ハンドル形電動車椅子の下敷きになった状態で発見され、病院で死亡が確認された。

事例3 防波堤から海に転落した状態で発見された事故
[事故概要]
使用者(92 歳、男性)は、防波堤上を速度4km/h で走行中、ハンドル形電動車椅子とともに防波堤から海に転落し、死亡した。

事例4 川に転落した状態で発見された事故
[事故概要]
使用者(88 歳、男性)は、ハンドル形電動車椅子とともに橋の手前から川に転落した状態で発見され、病院で死亡が確認された。

事例5 踏切内に進入し、通過中の列車と衝突した事故
[事故概要]
使用者(83 歳、男性)は、遮断桿(しゃだんかん)の下りた踏切前で列車の通過を待っていたが、突然前のめりになってハンドル形電動車椅子に乗ったまま踏切内に進入し、通過中の列車の側面に衝突し死亡した。

事例6 通過中の列車の側面に衝突した事故
[事故概要]
使用者(79 歳、女性)は、ハンドル形電動車椅子に乗ったまま通過中の列車の側面に衝突し死亡した。

事例7 踏切内で立ち往生し列車と衝突した事故
[事故概要]
使用者(75 歳、男性)は、ハンドル形電動車椅子に乗ったまま道路の端から踏切内へ進入した後、踏切内で立ち往生していた間に遮断桿(しゃだんかん)が下り、走行してきた列車と衝突し死亡した。

事例8 リフト付きバスの乗降用リフトから転落した事故
[事故概要]
リフト付きバス運転手が、使用者(80 歳、女性)を、ハンドル形電動車椅子に乗せたまま、乗降リフトにより車外へ降ろそうとしていた際に、リフト上のハンドル形電動車椅子が前進して使用者とともに転落し、使用者が重傷を負った。

事例9 下り坂で壁に衝突した状態で発見された事故
[事故概要]
使用者(66 歳、男性)は、下り坂の途中にある右折角を直進し、道路壁にほぼ正面から衝突し、病院に搬送される途中に意識を失い、その後病院で死亡が確認された。

事例10 踏切内に進入し、列車と衝突した事故
[事故概要]
使用者(70 歳代、男性)は、遮断桿(しゃだんかん)の下りた踏切前で列車の通過を待っていたが、ハンドル形電動車椅子に乗ったまま踏切内に進入し、走行してきた列車と出会い頭に衝突し、重傷を負った。

事例11 道路工事の穴に転落した状態で発見された事故
[事故概要]
使用者(95 歳、男性)は、橋梁(きょうりょう)工事のため道路左側に設けられた歩行者誘導路の入口付近を設定速度6km/h で走行中、誘導具を倒して路外逸脱し、その先の工事用穴(深さ約4m)にハンドル形電動車椅子とともに転落し、病院に搬送後、死亡が確認された。

事例12 踏切内の列車軌道上で停止し、列車と衝突した事故
[事故概要]
使用者(88 歳、男性)は、踏切内に進入後、出口側の遮断桿(しゃだんかん)が下りていたため、軌道上で停止し、走行してきた列車と衝突し死亡した。

[出典]
ハンドル形電動車椅子を使用中の事故
消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書
平成28年7月22日 消費者安全調査委員会(PDF 約2.4MB)
http://www.caa.go.jp/csic/action/pdf/9_houkoku_honbun.pdf