ドクゼリ：名前は物騒ですが・・・

「名は体をあらわす」ともいいますが、ドクゼリの花はパッと見、
とても毒があるように見えません。



尾瀬にはセリ科の花がとても多く、どれもがレースフラワーのように
白い小さい花が集まって咲いています。



尾瀬ヶ原を歩いていて、こんなものを見つけました。

ドクゼリのつぼみが花を咲かせるために開いていくところです。
よく見ると花の塊までの柄の長さが違っていても、
最初はまとまっているんですね。



まとまっていた部分がばらけた様子。
さらに細かい柄がひとまとまりになっているのがわかります。



開花したドクゼリの小さいひとかたまりの花の集まり。
ぴょんぴょんに伸びたおしべがいい味だしてます。

こんなに繊細で可愛い花を咲かせるのに、このドクゼリは
日本三大毒草のひとつだそうです。
　（トリカブト、ドクウツギ、ドクゼリ）
全草および根茎に毒（シクトキシン・シクチン）があるそうで
その毒性は強く、毒の成分は皮膚からも吸収される性質を持つので
十分な注意が必要だそうです。

花は（人も？）見かけによらないですね。

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