2020/09/30

あなたに会ったのは19の時だった。いつも一生懸命、真面目なあなたを見つめていた。あなたも気づいていたのね。あなたの会社が解散し、大阪に行くか退職か選ばなければいけない日、あなたは退職を選んだ。年老いた両親との生活を選んだ。あなたが私に告げた別れの言葉。君と大阪に行きたかった。私はそれだけを頼りに生きてきた。40年、私はあなたと同じ匂いの人を見つけた。ずっと一緒にいたい。あなたとできなかった、笑ったり怒ったり、いたわりあって残りの人生を歩きたい。尊敬と言う言葉がよく似合うあの人と。