堀内詔子ワクチン接種推進担当相は15日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に向け、米ファイザーのワクチン「コミナティ」を計412万回分、都道府県に配送すると発表した。2回目接種から約8カ月後に接種できるように、5月までに2回目接種を終えた全員が来年1月までに3回目接種を受けられる量を用意した。11月中旬から配送を始め、早ければ12月から3回目接種が始まる見通しだ。
厚生労働省健康局健康課予防接種室は同日付で、3回目接種に用いるコミナティの配分量を示した事務連絡を出した。11月15日の週と22日の週で、合わせて412万回分(3519箱)を配送する。ワクチンのほか、注射針、シリンジの配送を希望する基本型接種施設に対しては、自治体と調整の上、10月末までに納品数を登録するよう求めた。
一方、米モデルナと武田薬品工業の「COVID-19ワクチンモデルナ」については、2回目接種の終了が早くても6月だったことを踏まえ、3回目接種はおおむね来年2月以降になると説明。配送予定は追って連絡するとした。
政府のコロナ対策本部が同日示した新たな対策の骨格では、3回目接種の体制・具体的スケジュールを、11月早期にまとめる全体像に盛り込むことになっている。これに向けて堀内担当相は、自治体や医療関係者と連携しながら取り組んでいく構えだ。
●3回目接種に向け「必要な情報を発信」
堀内担当相は15日に報道各社のインタビューに応じ、3回目接種について各自治体にできるだけ負担をかけず、計画的に実施できるよう「準備に必要な情報を発信していきたい」と述べた。接種の対象や使用するワクチンの種類などについては、厚労省の審議会の検討結果を待っている状況にあると説明。今後、審議会の結果についても速やかに情報発信していく考えを示した。3回目接種の副反応については、全国の事例などを収集した上で、科学的知見を踏まえて迅速に対応していく姿勢だ。【MEDIFAX】
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