自粛の強化? 自粛の解除? to be or not to be?
自粛の強化?
自粛の解除?
to be or not to be?
NHKの報道によりますと、
~東京の慶応大学病院が今月、新型コロナウイルス以外の患者67人に対して、感染しているかどうか調べる検査を行ったところ、およそ6%の人が陽性だったことが分かり、病院は地域での感染の状況を反映している可能性があるとしています。~
これを受けて、専門家は「これまでの予想以上に市中に感染者がいる可能性は考えられる。」とコメント。
おそらくワイドショー的には、仮に感染率を6%とすれば、いま日本の感染者は1万3千人が報告されているが、実際は何百万人に感染が拡がっているのではないか。と報道したいだろう。
最近はノーベル賞山中教授のコメントが、感情がこもっていて、国民の共感を得ている。
その山中教授が、ここ2~3日、東京の感染者数が横ばいであることについて、「それは単にPCR検査をやっていないだけの話。PCR検査を増やせば感染がもっと広がっていることがわかるはず」とPCR検査の数が一向に増えないことへの苛立ちを募らせ、暗に政府を批判しておられる。
市中の無自覚の感染者によって、さらに感染を拡大させないよう実態を把握するために、PCR検査をもっともっと増やさなければならないという議論がさらに加速されることは間違いない。
同時に、岡江久美子さんの死亡のニュースが日本国民に衝撃を与え、ご遺族のコメントが多くの国民の胸に突き刺さった。
ご主人の大和田獏さん、「コロナは本当に怖いです。気を付けてください。」
そして娘さんのツイート「母のような感染者(犠牲者)を出さないために、家で過ごして下さい、自制して下さい」(引用不正確)は、生前の岡江久美子さんの美しい容貌の記憶と共に、一層の自粛自制の必要性を国民は自覚したでございましょう。
私も、大和田獏さんの悔しいお気持ち、娘さんのお気持ち、63歳とは若すぎる、哀しみを共有する者です。
ご主人は、岡江さんが4月6日に緊急入院してから一度も会えてないそうです。そして、葬儀もまともに出来ないまま、火葬され遺骨だけが帰ってくることになる。
最愛の妻とのお別れが出来ない悔しさ、本当にお辛いと思います。
一気に、自粛自制モードは強まると思います。小池都知事もさらに自粛を強化しています。
コロナ感染によってあっという間に命が消えてしまう。ご遺族の哀しみの深さを認識しつつ、別の観点も考えなければならないと思います。
感染者の実数は、実際はもっともっと多いことは間違いありません。
コロナ感染による致死率を考えてみましょう。
致死率=死亡者/感染者数
感染者の数は、分母です。
死亡者は、ほぼほぼ確定数です。
すると、感染者が多くなればなるほど、致死率は低くなります。
これに関して、池田信夫氏は、自身のブログで4月21日現在の死亡者数に基づき、以下のように仮の計算をしておられます。
~日本の致死率は死者200人、感染者1万人で約2%だが、これも過大評価だ。日本はまだ抗体検査をしていないので実態がわからないが、もし日本人の3%がコロナに感染しているとすると感染者は380万人いるから、致死率は約0.005%である。これはWHOがパンデミックと認定して空振りになった2009年の新型インフルと同じぐらいだ。~
つまり、実際の致死率は、0.005%程度、2009年の新型インフルエンザと同じくらい。
これは、ある程度のリスクを取りながら通常の社会生活が可能なものです。
ゆえに、5月連休明けに、自粛を解除し、通常の社会生活に戻すべきという考え方もあります。
ただ、岡江久美子さんの死亡からさらなる自粛モードにあるであろう多くの国民からは、「連休明けに自粛解除?人の命より金儲けが大事か?」とお叱りを受けるものでもありましょう。
しかし、このまま自粛を続けると、
コロナ感染による犠牲者と
コロナ関連による経済的犠牲者では、
圧倒的にコロナ関連による経済的犠牲者の方が増えていきます。
皆さん、橋本龍太郎内閣の時、消費税を5%に増税し、平成の大不況を招き、自殺者が一気に3万人を超え、かなりの年数3万人を下回ることはございませんでした。
経済苦による自殺者が急増したからです。
3万人すべてが消費増税による経済苦自殺ではありませんが、それでも増えた1万人近くが増税の影響を受けた可能性はあります。
10,000人÷365日=約27人
毎日、毎日、どこかで27人の人が自ら消費増税による経済苦で命を絶つのです。
これを現在のコロナ報道のようにテレビが報道していたらどうなったでしょう。
消費税増税への憎悪が沸点に達したでしょう。
江戸時代なら、怒れる民衆が財務省を焼き討ちしたでしょう。
これは非常に難しい判断であることは間違いありません。
しかし、小池知事の独裁者的、自粛要請の強化は、コロナ感染による犠牲者を減らす効果以上に、膨大なコロナ関連の犠牲者を増やすことは間違いございません。
5月の連休明けには、徐々に通常運転に戻す方向で進むべきと思います。通常、インフルエンザにかかるリスク程度のリスクは覚悟する必要があります。
毎年、インフルエンザで少なくても数千人は、多い時で万単位、お亡くなりになります。もとをただせば、昨年一年で日本人は137万6千人お亡くなりになっているのです。
毎日、3千8百人近くの方が旅立たれています。
どこかの禅寺の張り紙
「おまえも死ぬ」
これが現実です。
ただ通常運転に戻すといっても、もう以前と同じ世界に帰ることはできません。時代に終止符がうたれつつあります。
いま、死が近付いています。
まだまだ、あの人がというような著名人の死が報道されるでしょう。
恐怖におののき、一切の経済活動を止めるか。
感染リスクを受け入れ、経済活動を再開するか。
これは畢竟、日本人の死生観が問われているのです。
死を遠ざけたついこの前までの時代には、強制終了、終止符が打たれつつあります。
日本人は、死と向き合うことが出来るのか。
日本人は、戦後、ないがしろにしてきた宗教ともう一度向き合う事ができるのか。
日本人とは、実際は、マスコミ人、政治家、財界人等、指導的地位にある人々のことです。
メメント・モリ(死を想え)
この記事を音声でお聴きいただけます。
https://youtu.be/OaZRrHX6msI
☆゜*:.。. .。.:*☆゜
散る桜残る桜も散る桜 良寛
あまり、宗教に関心を持てなかった、ご家族でしたが、急な他界で、悲しみは、深く大きいように思えました。
心の置き場所が、わからないようにも見えて・・・
。