身心一如

太極拳などでメンテナンスしながらの日常をたま~に書きます

小雪舞う知恩院

2008年01月19日 | ほか
17日、午前の時間が空いていたので
三門と経堂など非公開文化財特別公開中の知恩院に出かけることにした。
外に出てから小雪がちらついていることに気付いたが、そのまま最寄の駅へ。
山科で地下鉄に乗り換え東山で下車、
やみそうもない雪に商店街の途中で求めたビニール傘をさして知恩院をめざす。

国宝の三門の階段は急で手摺を持ってようやく上る。
中央に釈迦如来像、その左右には十六羅漢像などが安置されていて
天女や龍、麒麟などが鮮やかな彩で描かれている天井や柱・・・
楼上内部をゆっくり拝観し緑の木立一帯に白く舞う小雪を眺めた。

次に、石段を上り経堂に向かう。
内部の中央に六千巻のお経を収めた八角形の輪蔵があって、
一回転させれば全巻読誦するのと同じ功徳を得られるという。
下方をぐるりと取り囲んでいる四天王や帝釈天などの像も
回転にあわせた動きのある姿になっているのも興味深かった。
こちらも内部の天井や壁には極彩色の天女などの装飾画があった。

次は勢至堂、法然上人の本地身とされる勢至菩薩像が祀られていた。
丁度、お坊さんがお勤めにこられ読経の中でお焼香することができた。

特別公開の3つを拝観した後、
何かの法要をしている最中の方丈にもお参りして、退出した。

知恩院三門  経蔵  勢至堂      




TV漬けの連夜

2008年01月19日 | ほか
14日~17日までの夜9時からの2時間ほど
NHKBS2の衛星映画劇場に嵌って過ごした。

14日はカンヌでグランプリを受賞した河瀬直美監督の「もがりの森」。
一度TVでみたことがあるが、今回は見落としていた細かいところも味わえた。
15日は「老親」。
おじいちゃんはゆっくり成長するタイプという娘の言葉に気付かされ
舅(小林桂樹)との新たな関係を築いていく主人公(萬田久子)、
家庭の色々な問題をはらみながらもさわやかな展開になってほっとさせられた。
16日は「そうかもしれない」。
アルツハイマーが進行していく妻ヨシ子(雪村いづみ)、
介護しながらありのままを見つめ私小説にしていく高山治(桂春団治)、
自らも口腔内のガンの闘病へ・・・、雪村の真に迫る演技と桂の淡々とした演技、
静かに入ってくる作品だった。
17日は「蕨野行」。
この作品は見たいと思いつつその機会を持てずにいたので楽しみにしていた。
姥捨山伝説による楢山節考はこれまで何度か映画化されたが、
その流れにある飢えと貧しさの中で作られた口減らしの因習の物語、
60才になったおじじ・おばばは蕨野で集団で暮らし果てる時を待つ・・・、
凄絶な内容が独特の呼びかけ語りや言葉遣いで物語として和らげられていた。

それぞれ老いをテーマにした感慨深い作品、
老いを親の代というより自らにひきつけてみる・・・


休暇の終わりの日に

2008年01月10日 | ほか
8日、休暇の最終日。

午前中、月1ペースで始めているハンコ遊び。
文字を選び書いてみるところまでで手間取り
磨いた石の表面を朱にしたところで時間切れ。
次回は字入れから彫へ・・・そのときだけ道具を開く、
そんなペースで今年も自分流のハンコがいくつできるか楽しみでもある。
合間にいただいた先生手ずからのゆず湯や仲間からのつるし柿、お菓子、
舌を楽しませ遊びの情報の行き交いもこの集まりの魅力・・・。
終わってから仲間とうどんの店に出かけおしゃべりしながら昼食を楽しむ。

  


帰宅して予定表を確かめたら見たい映画のひとつに間に合いそうなので
急遽ばたばたと出かける。
電車を降りてから東寺の境内まで足をのばして時間調整して
上映開始間際にK会館に到着。

いのちの食べかた・・・OUR DAILY BREAD これが原題、
よくある予告編などもなくいきなり本編が始まり・・・

内容は、牛・豚・鳥の肉、野菜、果物など
普段口にする食材の生産過程のドキュメンタリー。
解説など全くなく、淡々と映像が映し出されていく。
時々生産に携わっている人間が
仕事の合間に食事をとっている映像が妙に生々しく挿入されている。
動物も植物も種のいのちのあり様を最初から否定され、
まるで製造工場さながらの環境の中で機械を使って生み出され殺され
ただ人間の胃袋を満たすためだけに供される・・・・
人間はとてつもないモンスターなのだとつくづく思わされた。

正月気分で見るにはおよそふさわしくないのだが
今年になって初めて映画館に足を運んで見たのがこの映画ということになった。
休暇モードはこれでおしまい・・・


琵琶湖のコハクチョウ

2008年01月06日 | ほか
休暇モードのままの日曜日の朝、
冷たい空気の中を散歩していつものところで太極拳、
まばゆい陽射しを背中に受けながら帰途につく。

昼近く、陽射しが出かける気分を後押ししてくれそうなので
コハクチョウを目当てに湖岸沿いの道に車を走らせる。
12月半ばに一度様子を見に行ったときには白い鳥の姿は見えなかったが、
やっぱりもう来ていた。
岸近くの湖の中に12・3羽ほどが白い美しい姿で群れていた。
思わず岸辺に近づこうとすると、地元の人に制されてしまった。

コハクチョウもカモもゆったりとたゆたうように水に浮かび群れていた。
岸にはユリカモメがたくさんいていっせいに飛び立ったかと思うと
また戻ってきてと忙しく動き回っていた。



 コハクチョウが越冬する志那の湖岸
 琵琶湖独特のエリやうっすらと雪化粧した比良山も見える


 群れいるコハクチョウたち 近くに鴨たちも

帰りは、ちょっと足を伸ばして道の駅に寄り
スーパーより新鮮で安価な地元の野菜類を手に入れた。
しょうがのような形のウコンも初めて求め、食し方の案内書きももらった。
けっこうしっかりした2本入りの和水仙の束もあったので手に入れ、
信楽の壷に2株生けの生花にしてみた。

上越での年越し

2008年01月05日 | ほか
年が明けて早くも数日がたってしまった。
いつもながら上越で年越し、昨日帰宅するまでネットオフだった。

28日、上越に着いた時は全く雪が無かったけれど
30日には雪国の正月準備らしくすっかり白い世界に装った。
3日には気持ちのよい陽射しにも恵まれ、
近くの大学構内まで轍の跡をたどって雪の中の散歩を楽しんだ。
 
  
家からの眺め                   上教大構内で
  
一緒に正月料理や京都のお菓子を楽しむ筈だった義母が暮れから入院、
毎日病院に出かけては食への欲求を募らせている話を聞いたりした。