山復帰目指して
日々の日記をずらずら、だらだら書いていきます。



先週の土曜日は、休みだったので、
飯豊連峰の前衛峰である、蒜場山(標高1363メートル)へ行ってきました。
登山口は、加治川治水ダムから登りました。
ダム付近には、雪が滑り落ちて出来たスラブの斜面が多く、
そのスケールの凄さにびっくりです。

この登山道はとにかく急登が続きます。ある程度登ると、眼下に加治川治水ダムが見え、その奥には焼峰山、さらに西側にはスラブの斜面だらけの爼倉山を見ることができました。

途中の岩岳まで登ると、目的の蒜場山を真正面に見ることができました。


岩岳から下り、一つの小ピークを越え、烏帽子岩と呼ばれる360度展望のよい所へ着きました。
ここからは二王子岳、五頭連峰、飯豊連峰を見ることができました。

さらに登ると、イワカガミ、マイズルソウの群生地に来ました。ピンクと白色のコントラストが綺麗です。稜線手前では、数は少なかったですが、ヒメサユリを見ることができました。

稜線の山伏峰まで来ると、高山帯の雰囲気です。樹高の高い木はなく、
アカモノ(=イワハゼ)が所々に咲いていました。

山頂からは飯豊連峰最高峰の大日岳が、霞んでみることができました。
飯豊連峰はまだ行ったことがなく、自分にとっては遥かなる山です。
下山は同じ道で下山しました。

登山道へ行くまでの道です。
このような片側交互通行の信号つきのトンネルがあります。


スラブ斜面が凄い爼倉山


焼峰山。山が深い。


烏帽子岩付近から、
蒜場山へ突き上げる沢のスノーブリッジ遠望。


ヒメサユリ。5月末の鳥坂山以来。


蒜場山山頂付近から歩いてきた山の稜線。
一番下に加治川治水ダムが見える。


山頂付近に咲いていたイワハゼ(=アカモノ)


晴れていて暑かったですが、良い山行でした。



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昨日は添乗で、八ヶ岳北部にある蓼科山(標高2530メートル)へ添乗で行ってきました。
山の添乗だと大抵、もう1人添乗員かガイドつきますが、
昨日は全く1人でした。

1人だと先頭に添乗員の自分がつくと、最後尾につく人が誰もいない。
仕方がないので、山慣れたお客さんに最後尾をお願いしました。
お客様は13人で、足並みが揃っていて、順調に行程を進めることができました。

夢見平道路の蓼科山七合目から登りました。
最初はカラマツ林やレンゲツツジが咲く中の登り。
次第に、コメツガやシラビソの林になりました。
林床に咲く野草の花が美しかったです。
咲いていた花は、
ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、ミヤマカタバミ、
コイワカガミ、オサバグサ、マイズルソウ、ツマトリソウ
などでした。
将軍平付近では、ダケカンバはまだ淡い緑で、新緑といった感じでした。

稜線に出ると、今度は岩場の登りです。
所々にタカネザクラ(=ミネザクラ)が咲いていました。
今頃桜が咲いていることに少し不思議な感じです。

蓼科山頂はだった広く、岩塊が積み重なった場所です。
山頂の真ん中は窪んでいて、そこに祠があります
生憎ガスが出て、山頂からの眺望はなかったです。


下山は女神茶屋へ。最初は岩塊の下り。所々に穴が開いているので要注意です。
やがてシラビソ林になります所々に立ち枯れた木々があり、これはこの山域特徴の縞枯現象です。縞枯現象とは、 斜面上の白骨化した立ち枯れの樹木が横一線に並びそれが縞状になる現象です。縞枯現象の樹木は、シラビソかオオシラビソに限られているようで、
年間にほぼ1.7mの速度で立ち枯れの帯が山頂に向かって進んでいるとのことです。
原因については未だに謎の部分も多いらしいですが、
風による土壌の乾燥化を主因とする説が有力なようです。

無事に16時過ぎに下山できました。

コイワカガミ


コイワガミの群生


ゴゼンタチバナ


ミツバオウレン


岩塊の山頂


山頂付近のタカネザクラ


レンゲツツジ


これから本格的な夏山シーズンになるので、忙しくなりそうです。



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今日はお休みでした。
海外スイスの添乗の方を車で送り、
その後飯豊連峰の前衛峰である
蒜場山へ行ってきました。
ここで色々書きたいのですが、
明日は八ヶ岳北部の蓼科山の添乗があり、
朝早いので、今日は書くのを止めておきます。

さて、先日は夏至を迎えたわけですが、その夏至の四日後の
6/24に撮った自宅の玄関からの夕日です。
奥は海になっていて、海に夕日が沈む光景は絶景でした。


自宅玄関からの夕日の光景


夕日拡大



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先週の水曜日は休みだったので、またまた五頭連峰に行ってきました。
ここも新潟市民や近郊の人たちにはよく知られている山域です。
今回のコースの最高点の標高は松平山で、標高は953メートルと低いですが、
それなりに楽しめるコースでした。

魚止めの滝~山葵山~松平山~五頭山~赤安山~赤安山登山口~魚止めの滝
というように周回縦走してきました。

標高が低いのに、
所々にまるで高山帯に来たような錯覚を
覚えるような所があります。

山葵山は、標高693メートルですが、新潟市の平野や阿賀野川が流れている様子、
谷を挟んで、五つの峰を連なる五頭山が見えるところでした。
ここではガスがかからず良い景色でしたが、
そのあとは、ひたすらガスの中の歩きでした。

今回は天気が悪く眺望はあまりよくありませんでしたが、
山野草を楽しんだり、ブナ林の中の歩きを楽しんだりと、
自然の中にいるだけで幸せを感じます。



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昨日は休みだったので、久々に映画を見てきました。
見た映画は、今話題の『剣岳 点の記』です。
この映画は、
明治39年~40年に、剣岳周辺の地図作成のために、
剣岳の自然と向き合った測量隊の話です。

実際に剣岳周辺を撮影しているので、
その山岳地域の美しさ、厳しさが見事に表現されています。
その迫力には度肝を抜かれます。
この映画は何しろ、実写にこだわり、CGは一切ないということです。
特に雪崩のシーン、吹雪のシーンは息を飲みます。

剣岳には、私自身以前2001年7月に登ったことがあるので、
その山岳付近の地形や、その山岳の厳しさは良く知っていることも
あるので、楽しめました。

また、ムシカリ(=オオカメノキ)の話、ライチョウの鳴き声なども
取り入られていて、細かい所にも工夫されています。

この映画は、多賀谷治さんという立山ガイド協会の方が、
山岳監督として撮影支援および支援計画の立案・山岳ガイドたちの統括しています。
この方は、去年、「登山ガイド」の資格取得の際、お世話になった方です。
とてもユニークな方でした。しっかりと最後のテロップにこの方の名前が載っていました。

香川照之演ずる山の案内人・宇治長次郎の人柄に惹かれます。
自然を敬い、自分の身よりも他人を気に掛ける礼儀正しく謙虚な人柄に、
自分もこうでありたいと思うばかりです。
富山弁の「~ちゃ」という言葉にも愛着がわきます。
この言葉、多賀谷さん(富山在住)も使っていました。

明治40年に測量隊が、ついに初登頂と思って、剣岳に登ったわけですが、
そこには先人が来た印である、銅製の錫杖がありました。
この話は剣岳の話でもかなり有名で、映画でも実話に沿っていて
何か昔の人の凄さ見たいなものを感じました。



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この週末は、南アルプスの鳳凰三山に添乗で行ってきました。
鳳凰三山とは、南アルプスの北部に位置し、
薬師岳、観音岳、地蔵岳の三山を指し、
最高峰は観音岳で標高2840メートルと3000メートル一歩手前です。

先週の金曜日に夜行で新潟を出発して、現地に翌朝に到着して、
夜叉神峠登山口から登り始めました。
土曜日は天気がよく、夜叉神峠まで登ると、
白峰三山がくっきりみえました。
やっぱり、白峰三山は大きく、高く、立派です。

広葉樹や、シラビソなどからこぼれる木漏れ日が気持ちよかったです。
だんだん登るにつれて、シラビソなどの針葉樹の樹高が低くなってきて、
林床も苔むしてきます。気付くと、サルオガセと呼ばれる地衣類の植物が、
木の幹や枝などに付いてきます。

南御室小屋は眺望こそありませんが、樹林に囲まれた雰囲気のよい所です。
南御室小屋の水場は、自然の沢の水で、この水はかなりおいしかったです。

薬師小屋には13時ごろ到着しました。
標高は2700メートル近くなので、周囲のダケカンバはまだ芽吹いていませんでした。
薬師岳まで登ると、少しガスっていましたが、白峰三山や、
仙丈ケ岳、鳳凰三山の主峰の観音岳、甲斐駒ヶ岳の頭などが、見えました。

薬師小屋に泊まり、翌日は朝から雨。それも時折強く降る雨。添乗員としては、
これから歩くルートが心配です。森林限界上は風が強そうです。

雨の中、黙々と進んでいきます。森林限界上では思ったより風が強くありませんでした。
キバナシャクナゲ(黄色いシャクナゲ)が咲いていました。
花崗岩の砕けた白い砂の中にハイマツやカラマツなどが点在し
庭園の様相を見せてくれます。

観音岳から地蔵岳へ行きました。
地蔵岳は、オベリスクと呼ばれる尖がった塔からなっており、印象的です。
ここを登るには岩登りの技術が必要です。
花崗岩を砂地を下っていくと、芽吹きの前のダケカンバの樹木の中になり、
やがてシラビソ林になりました。
鳳凰小屋で休み、青木鉱泉へ下っていきます。この道は何しろ、
急な下りで、足元もかなり悪かったです。

今回見られた花は
フタリシズカ、マイヅルソウ、キバナシャクナゲ、ヒメイワカガミ、ツバメオモト、
シロバナノヘビイチゴ、キバナノコマノツメ、バイカオウレン
などでした。

広葉樹からの木漏れ日が気持ちよい。


山火事跡から、白峰三山


樹林帯から時々富士山が遠望できた。


富士山拡大


薬師岳手前から薬師岳。花崗岩が美しい。


薬師岳付近から北岳


キバナシャクナゲ


観音岳から地蔵岳。花崗岩の稜線


鳳凰三山は通算3回目でしたが、
南アルプスの奥深さを感じました。



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昨日、「ライチョウ 白山で65年ぶりに確認」というニュースを聞いた。
今回の発見は、雌一羽だけの発見で、雄の確認はできていない。
http://www.pref.ishikawa.jp/hakusan/raicyou/index.htm

何しろ、65年ぶりだから、ひそかにライチョウが白山で生きていたと考えるよりは、
他の地域から、ライチョウが移ってきたと考える方が妥当だと思う。
(白山は夏だとたくさん人が入る所なのだから、人目につかずに65年も発見できないとは考えられない。)

他の地域とはどこか?
おそらく北アルプスか?低い山を中継地点にして北アルプスから70キロの距離を移動したのか?
ライチョウは、少なくとも標高2200メートル以上で、高山植物があるところに限られる。
この方向にそのような地域があるということは、ライチョウは知っているのだろうか?


不思議で仕方がない。



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月曜日はお休みだったので、阿賀野市と阿賀町の境にある五頭連峰へ行ってきました。
標高は菱ヶ岳が974メートル、五頭山は913メートルと、決して高くはありませんが、
雪国特有の植生の為、この時期でも楽しめます。

五頭山は新潟近郊の人が良く登るようで、添乗でお客さんと話してても、この山がよく出てきます。
なので、一回ぐらいは登っておこうと思ったわけです。
山頂ピストンでは勿体無いので、周回縦走をしました。


コースは、
菱ヶ岳登山口→菱見平→菱ヶ岳→中ノ岳→五頭山→どんぐりの森→菱ヶ岳登山口
です。稜線からは、時折雲間から見える残雪の飯豊連峰がきれいでした。

野草の花は、イワカガミ、ワダソウ、ツクバネソウなど。
樹木の花は、タニウツギ、ナナカマド、ヤマツツジなどでした。
標高900メートルの稜線にはまだギフチョウが飛んでいました。

ブナの原生林が美しい。(菱ヶ岳の登り)


ナナカマドの花(菱ヶ岳山頂にて)


ヤマツツジと五頭連峰の山々


中ノ岳付近から、飯豊連峰遠望


ギンリョウソウ。今年はじめてみました。


中ノ岳からの眺望。深い谷の向こうには、飯豊連峰。


ワダソウ。この花は初めて見ました。


ツクバネソウ。黄色い花が小さい



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先週末は、添乗で甲武信岳へ行ってきました。
甲武信岳は、甲斐(現在山梨県)、武蔵(現在埼玉県)、信濃(現在長野県)の三つの国の境にあります。甲武信岳という名前は、三つの国の一字ずつをとったものです。
また、甲武信岳は、信濃川(千曲川)、笛吹川(富士川2大支流の一つ)、荒川の三つの川の源流の山でもあり、どの川も日本を代表する大河です。特に信濃川は、日本最長の川の長さを誇ります。そのような三つの大河の源流であるということも、この山の価値を上げていると思います。

今回は、二日間の行程です。高原レタスの栽培で知られる長野県川上村の毛木平から千曲川源流沿いの道を登って、奥秩父縦走路に出て、甲武信岳山頂へ。1日目は甲武信小屋泊。
2日目は、甲武信岳から北へ向かい、三宝山、武州白岩山を通り、十文字峠へ。十文字峠からも毛木平へと下りました。


毛木平は標高1450メートルあり、涼しかったです。毛木平から千曲川源流の道はよく整備されていて、見所もたくさんありました。途中ナメ滝もあり、癒されます。源流付近には源流の碑があり、そこで飲んだ水は軟水でおいしかったです。源流付近から甲武信岳山頂までは、ダケカンバはまだ芽吹いていませんでした。奥秩父らしい、シラビソ、コメツガ、トウヒなどの針葉樹林、苔むした林床は素晴らしかったです。雰囲気良いです。

甲武信岳山頂からは富士山は見えませんでしたが、奥秩父の国師ヶ岳、金峰山、瑞牆山などを眺めることができました。また二日目に歩く三宝山も見えましたが、所々に縞枯れ現象が見られました。この日泊まった甲武信小屋は混みこみ状態でした。お客さんには少し気の毒な感じでした。

二日目は4時ごろ小屋をたたきつけるようなひどい雨に見舞われました。幸い、出発時には雨はやんで、晴れ間も見えてきました。甲武信岳山頂に登りましたが、富士山見えず。私は育ちが殆ど神奈川県なので、富士山は一年の半分ぐらい見ていたと思います。富士山が見えても見えなくても、あまり関係ないのですが、お客さんは新潟県の方で、富士山は早々見れるものでないので、やはり見ておきたいという感情が強いです。

甲武信岳山頂から、埼玉県最高峰の三宝山へ。途中展望の良い三宝岩へ。三宝岩でも甲武信岳と殆ど同じような展望でした。三宝山は眺望はなく、そのあとは尻岩と呼ばれる所まで下っていきます。
この辺り、苔むした林床がとにかく素晴らしいです。所々に、バイカオウレンが咲いていました。
尻岩はその名の通り、お尻のような大岩で、その上に土が積もって木が幾本もありました。
武州白岩山付近は岩場が多く、所々で眺望があります。
十文字峠はシャクナゲで有名で、ピンク色のアズマシャクナゲがあちこちに咲いていました。

千曲川本流のナメ滝


千曲川(信濃川)源流付近


シラビソ林の下にひっそりと咲いているミヤマカタバミ


甲武信岳山頂


甲武信小屋


甲武信小屋付近から夕暮れの山々(金峰山方向)


十文字峠付近のシャクナゲ


シャクナゲの群落


シャクナゲの蕾


甲武信岳は今回で通算5回目でしたが、
久々の奥秩父で、とても良い雰囲気の森でした。



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新潟のNST系列で流れている
「大好き!にいがた!」という曲があります。


この曲、なかなか良いです。
歌詞に、新潟の自然が多く出てくるところ良いです。
ユキワリソウ(雪割草)や、ユキツバキ(雪椿)が出てきます。
NSTの天気予報のバックミュージックとして
繰り返し聞いているうちに好きになりました。
http://www.daisukiniigata.com/

この歌詞のなかに、
「春夏秋冬」というところがあります。
これは「ひととせ」と読むらしいです。
春夏秋冬=一年=ひととせ
ということらしいです。



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