豊かではないだろう。

9時に寝て、やおら11時に起き出し、サッカー日本代表の試合を観る。うーむ、別に専門家でもないけど、試合の運び方が単調だね。やっぱ監督の考え方というのは試合に出るわ。10年前の日本サッカーにもどったよう。負けても悔しくないのは、なぜだろう。でもって眠れなくなったので、借りてきていた黒澤明の「野良犬」を観る。ストリーは別にどうということもないけど、当時の時代背景がうかがわれて面白かった。50年位前には日本がまだ貧しかったのがよく分る。
　豊かになったかに見える日本の、連日の陰惨な事件。どうなってしまったのだろう。日々仕事の中であちこちの職場に顔を出し、若者の、青年の表情をながめるが、乾いた、病的はものを感じるのはオレばかりであろうか。ある程度のものは誰にでも手に入る一見豊かに見える時代に、若者が求めようとしても、茫洋としてつかみ得ない、社会の大きな負の壁があるような気がしてならない。