自然の癒し ホメオパシーセラピールームSAHHO クラシカル

代替医療の最後の切り札としてホメオパシーが浮上しています。ミラクルな癒しの技を堪能してみませんか。

レメディの勉強  Opium. けし

2006-11-21 00:24:36 | 精神世界

けしーアヘンの栽培は許可されていません。でも昔からけしは人類のお友達。沢山の歴史の中で大きな位置を占めていた植物です。というのもけしにはドラマチックな働きがあるのが分かっていたからです。けしを原材料にしてできるモルヒネは強力な鎮痛剤であり、ヘロインは陶酔作用をもつ習慣性の薬物なのですが、これほどまでに極端な性質を持つ植物は見当たりません。けしをめぐっての戦争や争いは多くの悲劇を生み出しました。沈静と麻酔、精力剤作用をもつこの両極性がホメオパシーのレメディでも大きな特徴をあらわすことになります。
無関心で痛みに鈍感、その一方では過敏で不眠状態になってしまった時にはこのレメディの出番です。このような状態がひとつあるいは両方とも現れた時におこった不眠や睡眠障害、呼吸器疾患、便秘、ショック症状の時にオピウムを使いますが、脳卒中の麻痺や脳の損傷、振るえ、譫妄、アルコールの禁断症状などがいい例です。手術の後に麻酔が冷め切らず、一時的に譫妄状態が起こり、自分がどこにいて何をしているのか分からないようなときにも使われます。家族は大切なひとの心がどこかへ行ってしまった、と大いにあわててしまうのですが、このレメディを使えば治まります。
ギリシャローマ時代には、アヘンを夜の神、夢の神、死の神にささげました。人々はけしの持つ摩訶不思議な力を人間業ではない、どこかはるかかなたで人間の営みをあざけり笑っているかのような神の力に匹敵するものだということを知っていたのでしょうか。
それにしても造物主はこのような植物を人間の住むすぐそばに用意しておくのですから、それをどんなふうに人間が利用するのかも知っていたと考えるべきなのかもしれません。
とても不思議な植物ですが、1805年にホメオパシーの創始者ハーネマンによってプルービングがさっさと終わっています。ハーネマンもけしについては大いに関心を持っていたということでしょうか。