ガブ(ガブリエル)ちゃんこと秀(しゅう)君はchopperが付けたニックネームです。
chopperの出向先で、PCのヘルプデスクとしてアルバイトをしていました。
「していました」と過去形なのは、彼が学校を辞めて実家に帰ってしまったからです。
正確に言うと、浜松に住む親御さんが「郡山(福島県)は危険な所!」と退学させてしまいました。
ショックでした。
胸をギュッと掴まれたような苦しさでした。
驚きの言葉さえ発せられませんでした。
ガブちゃんの第一印象は、茶髪というよりパツキンのイマドキのチャラい男の子って感じで「はぁ~大変なのが入ってきたよぉ~」って思ったものでした。
でも、一緒に仕事をしたら、PCのスキルも十分だし、きちんとした敬語も使えて、何よりとても素直で明るくて、chopperの方が「ウチの息子がさぁ~」って相談にのって貰ったりしていました。
ガブちゃん、今頃どうしているのでしょう?
友達にはちゃんとサヨナラを言えたのでしょうか?
気持ちの整理はついたのでしょうか?
震災で延期されていた彼が通っていた学校の年度初めの行事はゴールデンウィーク明けに決まりました。
その学生の輪の中にガブちゃんは居ないんですよね?
福島FMで「県外から来られたボランティアらしいき人が飲食店の中で“福島、放射能マジやばいッスよ!”と大声で電話していた。子供には聞かせたくなかった。」とリスナーからの投稿を紹介していました。
ACジャパンが流している「あいさつの魔法」はもういいんじゃないですか?「心づかい・・・」も大事かも知れないけど、それより「風評被害」や「放射能差別」を防ぐためのCMを流してくれてもいいんじゃないですか?
何で福島ナンバーの車の給油はお断り!なんてガソリンスタンドで言われなくちゃならないの?
何で関東にお住まいのお母さん方が「放射能がうつるから転校生に近づいちゃ駄目よ!」って子供に教えるんですか?
原発は確実に一人の人間の人生を狂わせてしまいました。
そして、こうした「放射能差別」が頑張ろうと立ち上がる人々の心に水を差しているのです。
過剰な反応や間違った知識をこれ以上広めない事の方が急務だと思います。
※ACジャパンのホームページには、「ご質問、疑問等がございましたら、ACジャパン東京事務局まで手紙、電話もしくはFAXでお問合せください。」「ただいたお電話は、内容を正確にうけたまわるため録音させていただいて おります。 」とありました。敷居が高そうです。
chopperの職場のお隣には高校があります。
今日は入学式でした。
真新しい制服を着て、保護者と一緒に少し緊張気味の面持ちで校門をくぐる初々しい姿を見ていたら、胸がキュンと熱くなりました。
震災直後、学校近くのコンビニには家族と連絡が取れない大勢の生徒が公衆電話待ちをしていました。
友達と一緒だから「げっ、つながんねぇーよ」と笑っていたけど、もし一人だったらどんなにか心細い思いをしたことでしょう。
学校の主役は生徒達です。
静かだった校舎に主役がやっとそろい賑やかになりました。
余震が続く中での入学式は一生忘れられないでしょう。
彼らが、強く・たくましくあって!と願います。
郡山の桜もこのところの良い天気で咲き始めています。
入学式と桜。
「あ~春が来たんだなぁ~」と感じられるようになりました。
chopperもガンバリマス。
先週の土曜日、久しぶりに友人すみかちゃんとサイゼリアでお茶していた時、すみかちゃんから「勇くんの学校はいつから始まるの?実際にいわき市はどうなんだろうね?」と聞かれた事に、「やっと決まったのよ。入学式は5月8日で、始業式は9日にね。いわき市の事は実際行ってみないから分からないけど、不安じゃないといったらそれは・・・」と言った所で涙がポロポロこぼれて止まらなくなっちゃいました。
自分でも分かりません。
周りにお客さんが居たのでちょっと恥ずかしかったけど、でも、どうしても涙が止まらなかったのです。
正直言ってとても不安です。
自分が一人になる不安と同時に、あの古い寮の建物を考えると大丈夫なのか?ととても心配になります。
地震と津波に加え、我々福島県に住む者にとってはもうひとつ『原発問題』が生活を脅かしています。
本当の情報はどうなんだろ?東電や政府の会見は信じていいものだろうか?
先が見えないこの状況で、住む場所があり、暖かい食事がとれ、仕事があることは本当にありがたいことです。
でも、やっぱり今のこの生活は日常生活とは呼べないものです。
食器棚に入れるべき物は段ボール箱に入れ新聞紙をかけて床に置いています。大きな余震があると、断水しては大変と大きな容器に水を貯め、抜かずに置いたお風呂に水を満水にし、出掛ける時には液晶テレビを守るためクッションや長座布団で囲っています。
先日見ていたTVで、避難指示が出ている地区の行方不明者捜索の責任者が男泣きしていました。
せめて原発問題さえなければ、ご遺体を家族の元に戻せるのに・・・と。
行方不明者の捜索もままならず、歯がゆくてどこにこの気持ちをぶつけて良いのか・・・と。
誰が答えを出してくれるのでしょうか?
いつになったら震災前の生活に戻れますか?
勇蔵の通う学校の入学式が5月8日(日)、始業式が翌日9日(月)に決まりました。
でも、せっかく断水から復旧したのに、連日大きな余震が続いているいわき市では、またまた断水になった所が多いと聞きます。勇蔵の学校のホームページで確認したら、学校の周辺地域は幸いなことに今日の午後から給水可能になったそうです。
今朝同僚との会話で「息子が寮に帰っても断水じゃ大変だわ」と言ったら、「いわき市は水道管の問題があるからね。復旧を妨げている要因のひとつに、水道管が耐震化されていない問題があるらしいよ」と教えてくれました。
ネットで検索したらこんな記事を見つけました。
行政の先見の明の差か、予算の差か。
考えさせられました。
<TBS NEWSi>被災地の断水、背景に耐震化の遅れも
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/shinsai2011/tbs_newseye4687084.html
・・・を掛けていたかどうか覚えていなかったけど、昨夜保険会社の代理店から電話がありました。
代理店:「被害はありませんでしたか?」
chopper:「食器と書棚が壊れました」
代理店:「では、後日保険会社からtelが入りますので状況を説明してください」
chopper:「分かりました」(ーー;)
電気ストーブも壊れていたことを電話を切った後に思い出しました。
部屋の中は片付けちゃったけど、壊れた書棚も電気ストーブも、割れて散乱した食器の欠片も大切に(?)とってあります。
少しでも保険が下りれば有難いなぁ~。
chopperはウチの会社で販売したノートPC修理のフロント業務をしています。
家電量販店様で購入する際に勧められた動産保険の中には震災・水害などの自然災害については適用範囲外となっている場合が多いようです。
しかし、今回の震災で「災害救助法」の適用地域にお住まいの方には、各メーカーが特別保守などの措置を取っています。もし、お知り合いの方で震災のためPCが壊れて困っている方がいらっしゃいましたら、以下のurlを参考にサポートセンターに連絡することをお勧めします。
なお、「災害救助法適応市町村」については厚生労働省のホームページを参考になさってください。
【厚生労働省】(第11報)
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震にかかる災害救助法の適用について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014j2y.html
【富士通】
★災害救助法適用地区に対する特別引取修理サービスの実施について
http://azby.fmworld.net/support/info/disaster/
【NEC】
★メーカー案内サイト・・・特別保守サービスのご案内
http://121ware.com/navigate/support/info/specially27.html
【HP】
★東日本で発生した大地震に対する支援・対応のご案内
http://h50146.www5.hp.com/info/earthquake/
【SONY】
★東北地方太平洋沖地震の影響によるVAIOサポート窓口の営業について
http://vcl.vaio.sony.co.jp/iforu/hotnews/2011/03/003/
【Panasonic】
★東北地方太平洋沖地震における修理対応について
http://askpc.panasonic.co.jp/info/info20110329.html
【東芝】
★2011年3月の東日本大震災による被害地域 特別修理サービスについて
http://dynabook.com/assistpc/info/service/20110315.htm
【レノボ】旧IBM
★平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震にて被災されたお客様に対する特別保守対応
http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd01.nsf/jtechinfo/RSEO-8EX3VC
14日から24日まで自宅(実家)待機していたので4月分のお給料は・・・と思っていたら、待機していた分もちゃんと出してもらえることが今日確認できました。
chopperだけじゃなく、協力会社の社員さんも派遣会社から来て頂いているお二人も同じ待遇だそうです。
ウチの会社はお給料の締めが15日で、この措置が決まる以前、先月締めの14・15日分は欠勤で既に処理されちゃってましたけど、来月以降に調整ということで、2日休んでも有給休暇として処理してくれるとの事。つまり、2日間休んでもお給料がもらえるという対応です。
一時は貯金を解約しなくちゃって思っていたけど・・・。
安心しましたぁ~(*^_^*)
震災以来、県内のTVは様々な情報を常時流しています。
左側縦書きでタイトル、下または上にはその情報がスクロールしています。
一時はNHKのように、タイトル2行、スクロールも2段になっていて、放映している画面が32インチのTVだと4分の1程の大きさになっていた事もありました。
例えば、この福島テレビ(FTV)は27日(日)15:30現在『FTVスーパーニュース特報~東日本大震災』という番組を放映しつつ、「原発情報」のタイトルで「放射能測定結果」をスクロールしています。
※画像をクリックすると拡大表示します。
【福島テレビ(FTV)】
【福島テレビ(FTV)】
CMの代わりにこんな情報を流したりもしています。
3月15日仙台に住む親戚の無事が確認できました。
でも、chopperの従妹の旦那さんの従姉妹(ちょっと分かり難いかな?)が犠牲になったそうです。
母一人、子一人だった彼女は、ご主人の転勤で福島県相馬市に移っても、実家のある宮城県名取市に殆ど毎日のように通っていたそうです。
24日、宮城県角田市の遺体安置所でご主人が確認したとメールがありました。
ご冥福をお祈りいたします。
昨夜から今朝方にかけて3本の夢を見ました。
1本目は、会社のスーパーSE「Tさん」が綺麗なお花畑でグレーの夏物の素敵なスーツをビシッと着こなして、野球のバッティング練習をしていました。Tさんもニコニコ、傍らで見ているchopperも笑っています。
たぶん、高校野球が開幕したから・・・かな?
2本目は、大きな病院でchopperが事務服姿で仕事をしている夢です。
なぜかそこで働いているのは今の同僚です。TS部長がお客様を連れてきて、そのお客様から山菜を貰ったから後で料理をしてくれと言っています。chopperは病院のロビーのような所でお客様にお出しするコーヒーを用意しています。でも、入れてはこぼし、入れてはこぼしを繰り返し、なかなか持っていくことが出来ません。
そんな時に、会社から別のSEがやってきました。実はchopperはそのSEのことが現実の世界でちょっと苦手なんですよ。そのSEにもコーヒーを・・・と思うけど、何度もこぼしてしまって届けられず、メチャクチャあせっています。
そこでこの夢は終わりました。
何でこんな夢を見たのか???分かりません。
3本目は、小中学校の同級生の女子5~6人と一軒家をルームシェアしている夢です。
夢の中でもあの頃の力関係が存在していて、chopperは上の人に逆らわず事なかれ主義を貫いているつもりなんだけど、なぜか色々命令される、いわゆるいじめを受けています。夢の中ではみんな大人になっているので仕事に就いていますが帰宅するとボスらしい人の肩を揉んだりしています。
次の朝、仕事に行こうと思ってもガソリンが片道分しかなくとっても困っています。その日の通勤は土砂降りの雨の中オートバイを運転しています。道路がすごく混んでいる上に、震災の影響でアスファルトは無数の亀裂が入っていたり、陥没・隆起していて何度も転倒しそうになりながら涙をこらえて先を急いでいます。
そこでこの夢は終わりました。
目覚めたchopperはしゃくりあげていました。
怖い夢でした。
疲れているんですかね?
勇蔵が通う学校のホームページに「転校」に関するお知らせが載っていました。
「クラスメイトは、みんなどう思ってるの?」と勇蔵に聞いたら「分からない」って。
あのさぁ~、一日中友達とスカイプしてるのに?「分からない」ってのは無いんじゃないの?
仕方なく学校にtelしてみました。
対応してくださった方の話では、転校希望者は今のところ居ないと思うと。(正確には把握していない。担任が把握していると思うが事務方まで下りてない)
ついでに学校と寮の様子を聞いてみましたが、なんとも歯がゆい答えしか返って来ませんでした。仕方ないのかなぁ~。
ネットの情報では、学校内は電気・ガスは通っていて、断水も4月1日頃に復旧の見通しとのこと。
寮に戻っても生活物資が手に入らなかったり、こちらから荷物を送ってあげられないのはやっぱり困るよなぁ~。少しずつコンビニやスーパーは再開しているらしいけど・・・。
環境放射能測定値は、風向きによってはいわき市より、むしろ福島市や郡山市の方が高い状況です。
中通りの学校は、新学期になっても外での活動が不安視されています。
放射能の問題は、御上が大丈夫だって言ってんだからたぶん大丈夫なんでしょう。
でも・・・やっぱり不安です。
【福島県災害対策本部】
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況速報
「県内各地方 環境放射能測定値(第282報)について」
http://www.pref.fukushima.jp/j/sokuteichi282.pdf
11日の震災以来、自宅(実家)待機を命ぜられていましたが、去る24日(木)自宅に戻り、25日から仕事に復帰しました。
同僚からガソリン情報を貰って、25日早朝chopperの愛車Vitz君はガソリン満タン、灯油も10L入手しました。
出向先の10以上ある建物は全て1階入り口に「震災被害確認のため入館禁止」の貼紙がされ、許可無く建物に入る事が出来ません。
chopperが出向している建物は8階建てですが、事務所がある2階はほとんど無傷です。
でも、上層階に行くほど被害がひどく、壁・天井にヒビが入り、触ったらバラバラと落ちてきそうな状態で、一人で足を踏み入れるのが怖いと思いました。女子トイレが1階と4階にあり、震災前は4階のウォッシュレット付の広い所を使っていましたが、今は狭くて寒いけど1階を使っています。
chopper達が管理している別の建物の写真を見せられましたが、おびただしい数のデスクトップPCのディスプレイが机から落下していました。ここは震災の数日前に、新年度に備えメンテナンスが終わったばかりでした。
JR東北本線が来週以降区間毎に復旧の見通しとのことですが、せめて福島-黒磯間の開通と、日・祝日ダイヤで運行中の福島交通が通常ダイヤに戻らないと通勤・通学の足が確保できませんよね。
道路や橋の隆起・陥没箇所も多数あり、未だ通行禁止になっているところもあります。chopperが毎朝通勤に使っていた安積永盛駅から上河原に通じる橋も道路と橋の継ぎ目がひどく段差になっているため通行禁止になっています。
ライフラインが復旧しても、まだまだ震災は市民生活に大きな影響を与えていると感じました。