炭素繊維“トレカ”の値上げについて
東レ(株)(本社:東京都中央区、社長:榊原 定征、以下「東レ」)は、炭素繊維“トレカ”およびトレカを使用する中間加工品やコンポジット製品について、全品目・用途・仕向地を対象に、平均10%~20%の値上げを9月出荷分から実施することを決定いたしました。
近年、炭素繊維の主原料であるアクリルニトリルをはじめとする原燃料価格は、原油高の影響等により高騰が続いております。さらに、鋼材などの資材価格の高騰に伴い、炭素繊維製造設備の建設コストも大幅に上昇しております。当社では、かねてより、コスト削減など自助努力による競争力強化に努めてまいりましたが、今後も継続が予想される原油高、資源高は、これらの努力で吸収できる範囲を超えております。
つきましては、将来に亘る健全な事業運営を維持し、お客さまへ満足の行く供給を続けるために、今回の値上げ実施を決定いたしました。同様の原燃料価格高騰の影響を受けている海外子会社の製品につきましても、国内同様の価格改定を実施いたします。
東レは今後とも、事業活動についてお客様にご理解ご支援いただけるよう、品質の向上や新製品の開発、生産能力の増強に向けて、一層努力してまいります。
記
1.対象商品:
(1)“トレカ” 炭素繊維
(2)“トレカ” プリプレグ、クロス、ラミネート等の中間加工品
(3)炭素繊維を使用した各種コンポジット製品
2.時期:2008年9月出荷分から
以上