高学年になると、音楽の時間の合奏は楽しみにしていました。男の子も女の子も何らかの楽器を習っている友だちが多くなっていました。楽譜が読めると、アコーディオンのパートは、主旋律を務めるソプラノ、アルトの人気が高く、競争率が激しかったです。やはり、ピアノをしっかり続けていた友だちは、指使いがきちんとしていて、羨ましいと感じました。私は、脇役のテナー、バスパートでした。器楽クラブはなかったですが、歌うのが大好きだったから、合唱クラブに入っていました。
やがて、中学校に入学、両親は運動部に入るよう強く薦めました。仮入部は柔道、テニスと体験しました。結局、テニスに決めましたが、厳しい練習に耐えきれず挫折。2学期には、同じ趣味の音楽好きな友だちとブラスバンドへこっそり転部しました。アコーディオンを弾くチャンスはなくても、音符の知識は生かせるし、空気の力で奏でる魅力にハマって行きました。友だち2人は、唇が小さいから、コルネット、トランペット、私は、身体が大きく、唇も大きかったから、低音楽器のトロンボーン、ユーフォニウム、チューバを担当することになりました。楽器は高い買い物だから、自分の持ち物にして家で練習というわけにはいかないから、学校での練習時間を貴重な時間にして頑張りました。中3になると、学校分離となり、新設校にブラスバンドが出来ると、創設の一員になって行きました。なんだかんだ言って、音楽は私のいちばん長続きした趣味のひとつになりました。