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呪い 代わり雛【悪魔の囁き】

自分身に憑りついた魔物に頭・歯・顎・首・肘・背中・腰・膝・足と痛い思いをさせられた不思議な体験談を書き記すブログです。

小説 呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2013-12-18 09:38:31 | ホラー
第一話 【鏡】
営業に出てから10年、1年目は都内周りでしたが営業成績が悪く小会社に飛ばされて地方回りがメインなり丸抱えの得意先が多いため、店作りの相談が多く200店舗近い新規オープンや改装などの棚割のレイアウトも5本ゴンドラ(商品陳列棚)~60本ゴンドラまで作成し、店の規模に合った店創りをして特売のチラシや日替わりの目玉商品を提案し、売れ筋商品の年間スケジュールを作成して信頼をして頂いていました。自分自身もこの仕事が気に入っていましたので充実のある生活を送っていました。ある時商談も円満に済、余談になり始めてから得意先のバイャーに宅地として使える開てる土地が有るから50坪の土地に自分の気に入った家を建ててあげるから引っ越して来ないかと言われてその気になり手付金100万円を渡し家が建つのを楽しみにして、営業に行くたびに現場を見に行きましたが、いつまでたっても工事が始まらないので確認しましたら土地名義の父親である社長が売る事に承知せず1年経っても実現せず結局断念をすることになりました。東京からかなり離れているので引き越すことには初めから家族も会社も全員反対していたのに近所の人に家を建てることを自慢してしまった手前、引っ込みが付かなくなりバブルに終わりごろでしたが、まだまだ土地が高く考えもしましたが、意地でも建てなくてはならないと思い、別の土地を見て回りましたが建設中の物件は買い手が付いていて思うように行きませんでした。そんなある日店の従業員が手頃な土地が有るから見に行かないかと言われ見ましたら、あまり納得の行く場所では有りませんでしたが、売り主の大工がここの場所なら自分の好きなだけ土地を売ると言いましたので将来隣に家が建たないように日当たりの悪い死に土地だけ残して、70坪分の土地買いましたが、建売では無く注文住宅になるので今流行の洋風図面を見ましたが和風の垂木造りでしか出来ない田舎の大工にはとても苦労したらしく、最初の構図とは違ってしまいましたが、こちらも速く住みたいのである程度妥協して家を建て引っ越して来ました。住んでみてひと段落して冷静に成った時、これは東京育ちの人間には、何だ、これはと思うド田舎へ来てしまったなと思いました。これが、とんでもない世にも恐ろしい魔物相手の奇怪な体験をする事になるとは思いませんでした。そして母親に一生悔やんでも悔やみきらない大嘘を付くことになり、今でも思うと鼻がツーンとなり申し訳ない気持ちで涙が出ています。このことだけは誰にも話さず墓に持って行くつもりでいます。そして、精神的にも肉体的にも社会復帰の出来ない程のダメージを受けて、今でも痛い思いをさせられて苦しむ事となります。
続く