果ての花火 2010年09月11日 | Book 新潮文庫の「果ての花火」です。 「命を賭して信じる道に突き進めぬ者が、どうして士族を名乗れようか。久保田宗八郎は、虚しさを感じていた。株式会社、開かれた言論、徴兵制度。西南戦争前夜、すべてが急速に欧米化してゆく。銀座煉瓦街で親しく交わる、若様、巡査、耶蘇教書店主。そして、深い縁(えにし)で結ばれた元遊女比呂と、互いに恋情を確かめ合った可憐な綾──。名手が、時代に翻弄される人びとの哀しみを描く。」とのことです。