デイサービス羊ヶ丘の郷 運営日記

札幌市で民家を使ったデイサービス・宅老所を運営しています。
日々の出来事などをご紹介していきます。

どこまで?

2007-12-18 22:33:11 | 一応シャチョウ
最近、毎日の利用や定期的な泊まりの依頼がきたことで、考えることがある。

「利用者さんや家族のニーズに対して、私たちがどこまで対応するべきか」

つい最近までは、「多様なニーズに最大限に応えることが自分たちの使命だ」と考えていた。



「デイサービスに毎日通ってほしい」と家族が言う。

私たちにとっては、本人の日々の状況を把握でき、何より経営的に大きなプラスになる。

通っている本人が嫌でなければ、家族、私たち、本人にとって何の問題もないのかもしれない。

でも、本人や家族の私たちに対する依存度は、必然的に上がってくる。

実際に「デイに行かない日は落ち着かなくなる」と家族から言われたり、

近い将来に定期的な泊まりもお願いしたい、と依頼されている。

今までは、頼られる存在になれたことを喜んでいたが、在宅生活を支えるという視点で見たときに、

果たしてそれが最善策なのだろうか、と考えるようになってきた。

もちろん、家族だけですべてを抱え込む必要はなく、私たちのや他のサービスを使いながら、

皆で在宅生活を支えていかなければならない。

ただ、私たちが最大限応えることにより、むしろ在宅生活から引き離している面もあるのではないだろうか?



今日届いた『ブリコラージュ』(通販のみの介護雑誌)に、鳥取県の竹本さんという方が、こう書いていた。

「僕たちがいい介護をすればするほど、家族が僕たちに寄りかかってくるという現実です。毎日デイサービスに来て、夜だけ、または週末だけ家に帰る生活、それで在宅って言えるのだろうか。」



「在宅生活を支えるためには何をするべきか」このことを考えずに、

安易に「ニーズに応えます」では、私の自己満足に過ぎないのかもしれない。



この竹本さんの話に、井戸端げんきの伊藤さんが出てくる。

私も開設前に聞いた「物語をつくるケア」をしようという話。

その話を聞いてから丸二年になる。

伊藤さんに、6月のセミナーの講師をお願いして正解でした。

自分なりの考え、疑問をぶつけてみたいと思う。

顔、丸すぎっ!

2007-12-14 21:37:37 | 一応シャチョウ
どさんこワイド、見ていただけたでしょうか?

撮影の際に、何回かに分けてインタビューを受けたんですが、なかなか上手に言葉が出てこなかったので、

放送でどうなるかなぁ…と、大変心配していたんですが、さすがテレビ局。プロの腕ですね。

普段の雰囲気どおりに紹介されていたので、とても嬉しいです。



ただ、どうにも気になって仕方がないのが、私の顔の丸さ加減…

誤解を招く恐れがあるので言っておきますが、実物はあそこまで丸くありません。

きっと"テレビ映り"ってやつでしょう。騙されないでください。



この放送がきっかけで、少しでも多くの方に、うちの存在を知っていただけると嬉しいです。

今回、特集してくださったSTVの石本さんをはじめ、スタッフの方に感謝です。

出会いと別れ

2007-12-13 23:41:06 | 一応シャチョウ
今年も残すところあと半月。あっという間の一年でしたが、

この一年、たくさんの出会いと別れがありました。



うちに通っているじいちゃんばあちゃんたちは、何らかの理由で、何らかの介護を必要としています。

それは、うちが介護報酬で運営している介護施設である以上、当たり前のことです。

ただ一方的な、介護する側、される側の関係ではなく、持ちつ持たれつの関係であるように注意しています。

誰が利用者さんで誰がスタッフか、わからないくらいがちょうど良いと思います。

そのために、スタッフの仕事を手伝ってもらったり、スタッフは制服やエプロンなどは着てません。

あるお客さんが、スタッフMさんを見て「随分若い利用者さんがいるんだね?」と言ってたくらいです。



じいちゃんばあちゃんたちにとって、私たちスタッフとの出会いは、一番新しい出会いであり、

もしかすると、人生で一番最後に出会った人になるかもしれません。

実際に、開設からの1年半で、7人の利用者さんが他界されましたが、

その方たちにとって、私たちは最後に出会った人だと思います。



自分が年を取って、誰かの助けが必要になったとき、「この人に出会えて良かった」と思いたいし、

一方的な関係ではなく、持ちつ持たれつの関係でありたいと思う。

だから私たちも、「あんたに出会えて良かった」と思われるように頑張りたい。



これからも、たくさんの出会いと別れがあると思う。

その一つひとつを大切に、来年も頑張りたいと思います!

順調に…

2007-12-11 22:23:08 | 一応シャチョウ
二日ぶりのお泊りです。

今晩は、急遽一名増えて、二名がお泊りです。



今日の日中は、テレビの撮影が来ていたので、利用者さんは皆さん緊張気味。

いつもは大きな声で、豪快な笑い声のHさん。

カメラに照れた様子で、話し声も笑い声も遠慮がちに…

スタッフ誰もが聞いたことのない、とてもお上品な言葉で記者さんに話しかけていたそうです。

その一方で、いつも陽気なSさんは、記者さんに

「嫁は居るのかい?あんた歳はいくつ?」と、質問攻めをしたり、

インタビュー中も唄を唄ったりと、いつもと同じご様子。

性格が出るんだなぁ…と、新たな発見ができた一日でした。



そんな中、今日が体験利用だった男性のGさん。

撮影のスタッフさんに「あなたも休んでください」と、気遣ってくださる優しい方です。

Gさんの今後の正式なご利用が決まり、今週もう一人男性のご利用が決まっていたので、

少なかった男性の利用者さんが増えてきました。

男性スタッフが多いので、男性にはたくさん来ていただきたいですね~



今月は新規のお話が多く、おかげさまで利用者さんが一気に増えました。

このまま行けば、来年は良いスタートを切れそうです。

6月の2周年に向けて、この調子で頑張ります!

どさんこワイド

2007-12-08 22:20:54 | 一応シャチョウ
「どさんこワイド」

北海道民の方ならご存知だと思いますが、北海道で夕方に放送されているテレビ番組です。

実は、うちの施設が「どさんこワイド」の中で紹介されることになりました!



きっかけは、10月に講師をした起業家向けセミナーで、

新聞でセミナーの案内記事を見たテレビ局の記者さんが、興味を持ってくださったようです…

介護の経験がないのに介護事業を立ち上げた若者。

自分でも自覚していますが、

「なんでこんな無謀なことをやってんだ?」といった感じだったんでしょうか。



無謀な若者が勢いで始めたデイサービスでも、気に入って来ている利用者さんがいる。

その利用者さんのためにも、何とかビジネスとして成立するよう努力している。

そんな思いが少しでも伝わると嬉しいですね。



セミナーにも取材に来てくださったんですが、今日も忘年会の様子を撮影に。

明日以降も取材があるんですが、デイには11日(火)に取材に来ます。

その日に見学などに来ていただくと、テレビに出れるかもしれません。

アポなし見学歓迎です。ぜひお越しください。

ちなみに放送は、12月14日(金)18:30頃の予定です。

ぜひご覧ください!

宅老所で働きたい人いませんか?

2007-12-02 19:46:39 | 一応シャチョウ
先月の土曜日から一週間、連泊中のおばあちゃんですが、

今後在宅での生活は厳しいのでは、という話が出てきていました。

昨日、ケアマネとご家族と私の三者で話し合いを持ちました。

その結果、今後はご家族の仕事が休みの日以外は、うちに泊まることで、

在宅生活をできる限り続けていこう、ということになりました。

正直、金銭的なご負担を考えるとあまり勧めてはいけないのかな、と考えたのですが、

「おばあちゃん本人にとって一番良いと思うから」とご家族からお話があり、

お受けすることにしました。



そこで新たに考えなければいけないのが、人員体制です。

今まで泊まりの回数は、多いときでも月に数回だったので、シフトの調整で何とかなっていました。

しかし、今後は夜の人員を新たに確保しなければいけません。

無理のない体制を早急に作らないと、利用者さんに迷惑がかかります。



昨日の夜、道内各地から30人くらいが集まり、三好春樹さんを囲んだ忘年会がありました。

その席で色んな方に相談してみたんですが、夜勤専門の人を雇うか、住み込みできる人を探す。

この二つの方法でやってみたらという話が多かったです。

三好さんは、「北海道なら道外から来たい人いるかもよ。うちのホームページで募集してあげるよ。」

と言ってくださり、いろいろな方法で人を探したいと思います。



給料が安くても、笑いの絶えない職場で働きたいと思っているそこのあなた!

羊ヶ丘の郷で働いてみませんか?



そういえば今度の土曜日、うちの忘年会だったんですが、おばあちゃんはお泊り。

スタッフで協議の結果、おばあちゃんも一緒に忘年会に行くことに決定しました。

きっと、もう何年も居酒屋には行ってないでしょう…きっと喜んでくれると思います。