日記

つれづれ日記

夏はMJ

2007-08-27 03:09:27 | Weblog
個人的な恒例物として、夏場は「MJ(マイティジャック)」を観ている。なぜ「MJ」を夏に観るか?というと、「水物特撮」だからだ。毎回水飛沫が飛び散りプールで遊んでいる事を連想し、実に涼しそうで納涼映像が堪能出来るからだ。
 ・・・そーゆーとなんか子供遊びっぽい作品に思われるが、実は当時としては初の夜8時代の特撮SFTV番組なのであった!
  円谷プロによって昭和43年に制作され、キャスティングも豪華!リーダー・キャプテンは二谷英明が演じ、「ウルトラセブン」でV3から来たバンカラな男・戦闘隊長クラタを演じた南廣が副長を演じ、「ウルトラマン」でひょうきんなイデ隊員を演じた二瓶正也が、この作品ではなんと二枚目を演じている!また、天本英世もイイモン側であるMJメンバーの一員に設定されている。ふつー天本さんをキャスティングするなら敵の組織の幹部か首領を演じてもらおうと考えるものだが(笑)。
  お話しは・・・・

[近代科学の粋をこらして建造された巨大な万能戦艦“マイティ号”にのりくんだ11人の勇者たちは、科学時代の悪の大組織“Q”と壮絶な科学戦を繰り広げ、現代社会を「防衛」し、「救助」し、そして「建設」していく。](オープニング・ナレーションより。)

 というドラマであった。

  超メカが主役でありオンパレードな作品なので、メカ好きの円谷英二監督のリキの入れようもハンパでなく、MJ号発進シーンでは円谷監督自らキャメラを回したと云われる逸話がある。
  このMJ号の発進プロセスは「海底大戦争」の潜水艦スティングレーの発進プロセスを参考にした上に、「海底軍艦」轟天号ドック発進のイメージも加味されグレードUPされている。後年、アニメ「さらば宇宙戦艦ヤマト」でのヤマト発進シーンでも参考にされたようだ。MJ号が浮上し飛び立つシーンではすさまじい水柱を上げるが、これは現実にはありえない、画図らを優先した迫力ある演出といえるだろう!同時に冨田勲の勇壮なBGMが鳴り響き、とても豪華な作品がブラウン管で観られるものだと当時思ったものだった。

・・・また、MJ号ドック内には、「太平洋の嵐」で使ったと思われるアメリカ戦艦の「駕籠マスト」がちゃっかりと置かれてあるのもご愛嬌(笑)

   番組では毎回超メカ戦が繰り広げられるが、中でも一番力が入った話が第10話「爆破指令 」だろう。これは敵組織「Q」もMJ号に匹敵する大型万能戦艦 「ジャンボー 」を日本の科学力を利用して建造するというもので、いわば大和型戦艦に対するライバル・アイオワ級戦艦みたいな図式で、大和VSアイオワはついぞ砲火を交える事はなかったが、MJ号VSジャンボーは航空戦・海中戦を展開している。いつもは「太陽にほえろ」のボスのように後方で指揮をとっている二谷英明がこの回では自ら先頭に立ち、「敵のジャンボ戦艦は、不本意ながら我が膝元である日本で建造された超兵器だ!。あれが世に解き放たれると世界の国々にとって大変な驚異となる。だから何としても我々MJで潰すッ!」と決意の元陣頭指揮をとり、MJ号艦長として操艦する様が描かれている。
  戦術は、互いのミサイルで迎撃し合い、両者の決め手が封じられてしまう様が描かれ、現実には起こりえないだろうが、もしイージス艦同士が戦ったらこのような展開になるのかも知れない。・・・・どう決着したかは、まだ観ていない方には観てのお楽しみというトコロ(笑)

   ・・・・しかしですなァ・・・実はこの毎回楽しみにしている超メカ戦が始るのは番組後半で、当時小学生だった私はいつも夜8時には寝ていたので、夜8時から始る「MJ」はもう、眠くて眠くてしょうがなかったのじゃ・・・・。
  そーおもったのは私だけでなく全国のチビっ子達も同様のようで、番組視聴率はリキ入れた金額の分反比例して伸びず、ワンクール13回以降は夜7時台の放送になり、子供ターゲットに絞り30分番組に路線変更され「戦え! マイティジャック」としてリニューアルされた。・・・まあ、正直規模縮小された感はあるものの、南廣が副長からキャプテンに昇格。怪獣ブームが終わったと云われた頃であったが、古代恐竜 ザウルスやら海魔!大ダコやら植物人間プラントやらマグネチック遊星人・ドロン星人と話もバラェティ色が強くなり、女性型ロボット・ナナが登場する17話「逃げたぞそれ行けつかまえろ!」は全編ギャグ編で60年代末期のサイケな空気が楽しい。
   この「戦え!」編では12,13話の前後編「マイティ号を取り返せ! 」が最も力の入った話で、「Q」に奪われたマイティ号が暴れ回る話で、当時日本で唯一の高層ビルである霞ヶ関ビル破壊シーンなどに特撮力が注がれている。しかしこの作品最大の見所は、ウルトラセブンの出演を終えたばかりの森次浩司がモロボシ・ダンならぬ”弾 超七”なる謎の風来坊を演じ、ピンチの時などありえない奇術?手品?でピストルやら食料までも出してしまうご都合ぶり・・・いや、パロディ的なシャレた作品に仕上がり、マシンルーム内でミサイル攻撃の危機にさらされた時、ダン・・・いや、弾 超七はおもむろに胸元から赤いウルトラアイを取り出し、デュワッ!とやるのか?と期待させ、実は赤いペンチを出してメカの修理を始めるという、後年「ウルトラマンマックス」でのメガネを取り出す時のパロディと同じ事をすでにやっているという、大変サービス精神に溢れた作品になっている。もちろんファンの間では有名なエピソードだ。

  ・・・まあ、そんなワケで私の夏の風物詩として観ている作品であるが、おススメの一品であります。

地球マジ超ヤバイ!

2007-08-21 22:18:53 | Weblog
いや~ァ、毎日暑い日が続いているが、今年の夏はこりゃ益々異常になってきている。前橋では遂に40度超えとなったそうで、こりゃあかねてから危惧されていた、日本でもマラリヤが発生するのが現実のものになりそうだ!
  そもそも私がガキの頃は、夏は30度超えとなるとスゲー暑い!と感じ、32~4度ともなれば、超スゲ~暑い!!!と云われたものだったのだが、連日の猛暑はこりゃなんじゃ?
  地球ヤバイ!超マジヤバイ!!!やはり地球温暖化による影響なのだろうか?
 ウチのほうもドンドン都市化しているのは便利で良いのだが、地面がアスファルトとコンクリートに塗り固められて、熱反射率が高くなった上に、クーラーの放熱が加わっているせいもあるだろうな・・・・せめてウチの庭先くらいは放水して打ち水効果を行っているが・・・。

そんな状況の中、今年の春フジTVの深夜から始った「環境野郎Dチーム」という番組が面白い。
  この番組は「Dチーム」リーダー兼MCに伊吹吾郎、「Dチーム」メンバーは、麻丘めぐみ、 小野寺昭、大和田伸也、小倉一郎、笹野高史といったベテラン俳優、往年のアイドルで構成され、そのベテラン俳優達が「絶滅動物クイズ」などでマジメにボケたりしながら、{『環境問題』をテーマに地球が抱えるさまざまな問題を訴えていく情報バラエティ番組}(オフィシャルサイトより)だそうなのだ。
  毎回新人アイドルの女の子をゲストに呼んでいるが、アイドルの女の子達は真剣に答えても、伊吹氏、大和田氏らの時代劇そのままの演技でのマジボケするギャップが楽しい。
 しかし楽しみながらもしっかりと、地球温暖化、両極の氷が急速に溶けている様、アフリカの飢餓等々の環境問題を訴えているのがやはりマジな番組なのだろう。

   う~ん、ひさびさに同じく環境問題をテーマにしていた「ゴジラVSモスラ」を観てみるか。・・・でも、撮影中の思い出ばかりでちゃんとストーリーを追えません(汗)

電エースVS宇宙大怪獣ギララ

2007-08-12 23:31:31 | Weblog
無事東京へ戻ってから、特撮シーンの撮影。といっても特撮はいつもの調子で空抜けバックなだけ。場所は池袋で、河崎監督作品のぬいぐるみ造型などを担当している「アレグロ」の屋上を利用してのもの。
  で、電エースと対戦する怪獣だが、先に中に入る長身スーツアクターを決めてしまったので、製作の佐熊ちゃんが用意した怪獣着グルミが、身長160センチ用のものという小さい作りだったのでNGとなり、私のほうでPマンに登場した「レッドン」を使用する事にした。さっそく製作し持ち主でもある野村君へ連絡。これなら身長183センチの彼自身に合わせて造られているので長身の人間が入っても大丈夫だ。
  ・・・しかし結果的に「レッドン」は「Pマン  ゴールドラッシュ」とか、NHK-BS放送やらスペイン放送番組とかに連続出ずっぱりで、とうとう他社の映像作品にまでゲスト出演して、すっかり売れっ子怪獣(?)になってしまったな(笑)
   そしていつものように立ち回りシーンをメインに撮っていく。最近はデジタル合成で簡単に特殊効果が行えるので、電エースもすっかり光線技が多くなった。それで光線技のオンパレードとなる。こうなるとだんだんポーズを決めるだけでは物足りなくなり、もっと面白い技はないか?と考え、足を十字に組んで脚からスペシウム光線を発射する事に!これは今回の電エース最期の決め技になったな!(笑)


   ・・・そしてもう一体の怪獣が・・・実は今回のラスボスというか、目玉の強敵があの、松竹唯一の怪獣映画「宇宙大怪獣ギララ」なのである!
  詳細はここではまだネタバレになるので説明を避けるが、フィギュア・メーカー「M1号」に保管されている当時の物を使用、う~ん、まさにホンモノのギララだッ!!!
  実物を見ると、全身のイボの中には雲母がハメ込まれて、ライティングで微妙にキラキラ光るという大変凝った造りだ。色は灰色にわずかに青が混じったネイビーブルーという感じ。カサカサに乾いて多少ヒビ割れているので伸縮性は失われているが、大きな損傷はなくとても頑丈な造りだという事が分かる。

  電二郎役の加藤礼次郎君曰く「元々は『ガンダム』ビデオのオマケコーナーとして誕生した電エースが、こんなメジャーな劇場映画作品の宇宙大怪獣に勝てるワケないよ~!!!」だって!

  果たして電エースはギララに勝てるのかッ?

絶対やせる電エース

2007-08-08 23:10:42 | Weblog


    +毎度まいどの、河崎実監督が死ぬまで作り続けるライフワーク「電エース」が今年も製作され、ドーガ堂より新作「絶対やせる 電エース」がNET動画配信された。
http://www.youtube.com/watch?v=DnEfP95sLeQ
  ここ数年は毎年作られ、最近は地方ロケまで行われるようになったのだ!で、前作では北海道と九州ロケが行われたのだが、私はいつもの東宝ビルトで特撮シーンの撮影のみの出番だったので、サミシイなァ~(涙)と言ってたら、今回は一緒に連れてってくれた?♪ワ~い!
  それで今回は新潟ロケ、さっそく向かう。上越新幹線を使う事になるが、こちら栃木県から向かうと、一旦大宮駅へ行かなくてはならないから大回りになってチョッと不便だな。道中は、防音対策のため両サイドの壁が高く、外の風景、窓景色が見えないのが残念だが、ほぼ2時間程でJR新潟駅へ到着。

  山並みはまだ雪を被っていたが、この日は天気が良くあまり寒くなかった。製作進行の作熊ちゃんが地元のレンタルカーを借りて、今度は車に揺られる事数十分、着いたのは遊園地設備「サントピアワールド」。
  ここで電エースの宿敵・ブラック・エースの登場となるが、ただ立っているだけというので、サード助監督が中に入って演じさせようとなったのだが、いざスーツを着けマスクを被ったら、ナニをどうしたらイイのか分からなくなったようで、本当に動けなくなってしまった!・・・しかなく私が急遽ブラック・エースも演じる事となる。・・・しかしこの日はおそろしく天候不順で、綺麗な晴天だったのが一転にわかに掻き曇ると激しい雨となり、また晴れるという繰り返し。だが、雨となれば撮影中止となるのがフツーの撮影現場だが、そこはそれ河崎監督であるから、平然と撮影強行!
  続いては「国際映像メディア専門学校」での室内ロケ。ここは河崎実監督が特別講師を行っている学校だそうで、そこをタイアップで使用、同時に生徒達にとっては実践授業となる。・・・で、学院内を少し見学させてもらうと、ナンと!私が専門学校で行ってきた授業と同じ事が行われていた!
  私は恵比寿にある専門学校「アミューズメントメディア総合学院」でCGモーションの講師を行っていたのだが、この授業内容というのは、人間の動きの基本動作を学べる事はもちろん、立ち回り等のアクションを身を持って教えるという、かなり体育会系な授業なのだが、ここの専門学校でも同じ事を行っていた。・・・もしや私の授業内容が各映像専門学校に伝播されたのか?と思ったぞ!!!
  また、映画館シーンではなんと、学院内にミニシアターも備えているのには驚いた!ここでも私はブラック・エースを演じる。それに地元出身の漫画家という理由で、近所に水島新司先生の「水島新司ロード」があり、商店街に「ドカベン」やら「あぶさん」「野球狂の歌」の水原勇気といったキャラクターの銅像が並んでいるのだが、こ、これが・・・正直似てねぇ・・・(写真左はあぶさんだって。苦笑)。

  夜は料亭風ホテルで打ち上げっぽく食事、おおっ、最近の「電エース」の現場はすっかり羽振りが良くなったぞ!・・・しかし、電次郎役の加藤礼次郎君との相部屋に入ったのだが、このホテル門限があったので、二人で夜中買出しに出たら、危うく締め出しを食って入れなくなりそうになってしまった!・・・危ない危ない・・・。

   翌日は、滅び去って放置されている「ロシア村」での撮影。ロシア名産や名物をアレンジしたアミューズメント設備だったが、バブルもハジけ、ソ連邦も崩壊し、もはや空虚な廃墟と化している。礼次郎君曰く「共産主義の末路だ・・・。」だって(笑)・・・ここで迷宮に落ちた電エースと電次郎のシーンを撮影。入り口が鏡の部屋になっていたので、思わず「燃えよ!ドラゴン」のワンシーンを再現。河崎監督の指示と意気投合で当然ブルース・リーのアクションのモノマネをする(笑)
  午後、意外と早く私の出番は終わったので、一足先に帰る事となったが、ロケバスで新潟駅まで送ってもらえるのでくつろいでいたら、今回のヒロイン・南奈央ちゃんも出番UPしたというので、一緒に駅まで向う。で、会話してたら彼女、キックボクシングをやってるので、今回の撮影でアクションに凄い興味が出て、立ち回りとかも教えて欲しいと強く頼まれた。う~ん、それじゃ本格アクション物出演の機会があったら、私がアクション・コーディネーターを務めますか!!!

  ・・・しかし恐ろしい事に主題歌&エンディグが、国際オペラ歌手・テノールの高野二郎氏とは!もうシャレにならん悪夢の冗談のような現実だッ!電エースの歌もとうとうオペラになったッ!!