個人的な恒例物として、夏場は「MJ(マイティジャック)」を観ている。なぜ「MJ」を夏に観るか?というと、「水物特撮」だからだ。毎回水飛沫が飛び散りプールで遊んでいる事を連想し、実に涼しそうで納涼映像が堪能出来るからだ。
・・・そーゆーとなんか子供遊びっぽい作品に思われるが、実は当時としては初の夜8時代の特撮SFTV番組なのであった!
円谷プロによって昭和43年に制作され、キャスティングも豪華!リーダー・キャプテンは二谷英明が演じ、「ウルトラセブン」でV3から来たバンカラな男・戦闘隊長クラタを演じた南廣が副長を演じ、「ウルトラマン」でひょうきんなイデ隊員を演じた二瓶正也が、この作品ではなんと二枚目を演じている!また、天本英世もイイモン側であるMJメンバーの一員に設定されている。ふつー天本さんをキャスティングするなら敵の組織の幹部か首領を演じてもらおうと考えるものだが(笑)。
お話しは・・・・
[近代科学の粋をこらして建造された巨大な万能戦艦“マイティ号”にのりくんだ11人の勇者たちは、科学時代の悪の大組織“Q”と壮絶な科学戦を繰り広げ、現代社会を「防衛」し、「救助」し、そして「建設」していく。](オープニング・ナレーションより。)
というドラマであった。
超メカが主役でありオンパレードな作品なので、メカ好きの円谷英二監督のリキの入れようもハンパでなく、MJ号発進シーンでは円谷監督自らキャメラを回したと云われる逸話がある。
このMJ号の発進プロセスは「海底大戦争」の潜水艦スティングレーの発進プロセスを参考にした上に、「海底軍艦」轟天号ドック発進のイメージも加味されグレードUPされている。後年、アニメ「さらば宇宙戦艦ヤマト」でのヤマト発進シーンでも参考にされたようだ。MJ号が浮上し飛び立つシーンではすさまじい水柱を上げるが、これは現実にはありえない、画図らを優先した迫力ある演出といえるだろう!同時に冨田勲の勇壮なBGMが鳴り響き、とても豪華な作品がブラウン管で観られるものだと当時思ったものだった。
・・・また、MJ号ドック内には、「太平洋の嵐」で使ったと思われるアメリカ戦艦の「駕籠マスト」がちゃっかりと置かれてあるのもご愛嬌(笑)
番組では毎回超メカ戦が繰り広げられるが、中でも一番力が入った話が第10話「爆破指令 」だろう。これは敵組織「Q」もMJ号に匹敵する大型万能戦艦 「ジャンボー 」を日本の科学力を利用して建造するというもので、いわば大和型戦艦に対するライバル・アイオワ級戦艦みたいな図式で、大和VSアイオワはついぞ砲火を交える事はなかったが、MJ号VSジャンボーは航空戦・海中戦を展開している。いつもは「太陽にほえろ」のボスのように後方で指揮をとっている二谷英明がこの回では自ら先頭に立ち、「敵のジャンボ戦艦は、不本意ながら我が膝元である日本で建造された超兵器だ!。あれが世に解き放たれると世界の国々にとって大変な驚異となる。だから何としても我々MJで潰すッ!」と決意の元陣頭指揮をとり、MJ号艦長として操艦する様が描かれている。
戦術は、互いのミサイルで迎撃し合い、両者の決め手が封じられてしまう様が描かれ、現実には起こりえないだろうが、もしイージス艦同士が戦ったらこのような展開になるのかも知れない。・・・・どう決着したかは、まだ観ていない方には観てのお楽しみというトコロ(笑)
・・・・しかしですなァ・・・実はこの毎回楽しみにしている超メカ戦が始るのは番組後半で、当時小学生だった私はいつも夜8時には寝ていたので、夜8時から始る「MJ」はもう、眠くて眠くてしょうがなかったのじゃ・・・・。
そーおもったのは私だけでなく全国のチビっ子達も同様のようで、番組視聴率はリキ入れた金額の分反比例して伸びず、ワンクール13回以降は夜7時台の放送になり、子供ターゲットに絞り30分番組に路線変更され「戦え! マイティジャック」としてリニューアルされた。・・・まあ、正直規模縮小された感はあるものの、南廣が副長からキャプテンに昇格。怪獣ブームが終わったと云われた頃であったが、古代恐竜 ザウルスやら海魔!大ダコやら植物人間プラントやらマグネチック遊星人・ドロン星人と話もバラェティ色が強くなり、女性型ロボット・ナナが登場する17話「逃げたぞそれ行けつかまえろ!」は全編ギャグ編で60年代末期のサイケな空気が楽しい。
この「戦え!」編では12,13話の前後編「マイティ号を取り返せ! 」が最も力の入った話で、「Q」に奪われたマイティ号が暴れ回る話で、当時日本で唯一の高層ビルである霞ヶ関ビル破壊シーンなどに特撮力が注がれている。しかしこの作品最大の見所は、ウルトラセブンの出演を終えたばかりの森次浩司がモロボシ・ダンならぬ”弾 超七”なる謎の風来坊を演じ、ピンチの時などありえない奇術?手品?でピストルやら食料までも出してしまうご都合ぶり・・・いや、パロディ的なシャレた作品に仕上がり、マシンルーム内でミサイル攻撃の危機にさらされた時、ダン・・・いや、弾 超七はおもむろに胸元から赤いウルトラアイを取り出し、デュワッ!とやるのか?と期待させ、実は赤いペンチを出してメカの修理を始めるという、後年「ウルトラマンマックス」でのメガネを取り出す時のパロディと同じ事をすでにやっているという、大変サービス精神に溢れた作品になっている。もちろんファンの間では有名なエピソードだ。
・・・まあ、そんなワケで私の夏の風物詩として観ている作品であるが、おススメの一品であります。
・・・そーゆーとなんか子供遊びっぽい作品に思われるが、実は当時としては初の夜8時代の特撮SFTV番組なのであった!
円谷プロによって昭和43年に制作され、キャスティングも豪華!リーダー・キャプテンは二谷英明が演じ、「ウルトラセブン」でV3から来たバンカラな男・戦闘隊長クラタを演じた南廣が副長を演じ、「ウルトラマン」でひょうきんなイデ隊員を演じた二瓶正也が、この作品ではなんと二枚目を演じている!また、天本英世もイイモン側であるMJメンバーの一員に設定されている。ふつー天本さんをキャスティングするなら敵の組織の幹部か首領を演じてもらおうと考えるものだが(笑)。
お話しは・・・・
[近代科学の粋をこらして建造された巨大な万能戦艦“マイティ号”にのりくんだ11人の勇者たちは、科学時代の悪の大組織“Q”と壮絶な科学戦を繰り広げ、現代社会を「防衛」し、「救助」し、そして「建設」していく。](オープニング・ナレーションより。)
というドラマであった。
超メカが主役でありオンパレードな作品なので、メカ好きの円谷英二監督のリキの入れようもハンパでなく、MJ号発進シーンでは円谷監督自らキャメラを回したと云われる逸話がある。
このMJ号の発進プロセスは「海底大戦争」の潜水艦スティングレーの発進プロセスを参考にした上に、「海底軍艦」轟天号ドック発進のイメージも加味されグレードUPされている。後年、アニメ「さらば宇宙戦艦ヤマト」でのヤマト発進シーンでも参考にされたようだ。MJ号が浮上し飛び立つシーンではすさまじい水柱を上げるが、これは現実にはありえない、画図らを優先した迫力ある演出といえるだろう!同時に冨田勲の勇壮なBGMが鳴り響き、とても豪華な作品がブラウン管で観られるものだと当時思ったものだった。
・・・また、MJ号ドック内には、「太平洋の嵐」で使ったと思われるアメリカ戦艦の「駕籠マスト」がちゃっかりと置かれてあるのもご愛嬌(笑)
番組では毎回超メカ戦が繰り広げられるが、中でも一番力が入った話が第10話「爆破指令 」だろう。これは敵組織「Q」もMJ号に匹敵する大型万能戦艦 「ジャンボー 」を日本の科学力を利用して建造するというもので、いわば大和型戦艦に対するライバル・アイオワ級戦艦みたいな図式で、大和VSアイオワはついぞ砲火を交える事はなかったが、MJ号VSジャンボーは航空戦・海中戦を展開している。いつもは「太陽にほえろ」のボスのように後方で指揮をとっている二谷英明がこの回では自ら先頭に立ち、「敵のジャンボ戦艦は、不本意ながら我が膝元である日本で建造された超兵器だ!。あれが世に解き放たれると世界の国々にとって大変な驚異となる。だから何としても我々MJで潰すッ!」と決意の元陣頭指揮をとり、MJ号艦長として操艦する様が描かれている。
戦術は、互いのミサイルで迎撃し合い、両者の決め手が封じられてしまう様が描かれ、現実には起こりえないだろうが、もしイージス艦同士が戦ったらこのような展開になるのかも知れない。・・・・どう決着したかは、まだ観ていない方には観てのお楽しみというトコロ(笑)
・・・・しかしですなァ・・・実はこの毎回楽しみにしている超メカ戦が始るのは番組後半で、当時小学生だった私はいつも夜8時には寝ていたので、夜8時から始る「MJ」はもう、眠くて眠くてしょうがなかったのじゃ・・・・。
そーおもったのは私だけでなく全国のチビっ子達も同様のようで、番組視聴率はリキ入れた金額の分反比例して伸びず、ワンクール13回以降は夜7時台の放送になり、子供ターゲットに絞り30分番組に路線変更され「戦え! マイティジャック」としてリニューアルされた。・・・まあ、正直規模縮小された感はあるものの、南廣が副長からキャプテンに昇格。怪獣ブームが終わったと云われた頃であったが、古代恐竜 ザウルスやら海魔!大ダコやら植物人間プラントやらマグネチック遊星人・ドロン星人と話もバラェティ色が強くなり、女性型ロボット・ナナが登場する17話「逃げたぞそれ行けつかまえろ!」は全編ギャグ編で60年代末期のサイケな空気が楽しい。
この「戦え!」編では12,13話の前後編「マイティ号を取り返せ! 」が最も力の入った話で、「Q」に奪われたマイティ号が暴れ回る話で、当時日本で唯一の高層ビルである霞ヶ関ビル破壊シーンなどに特撮力が注がれている。しかしこの作品最大の見所は、ウルトラセブンの出演を終えたばかりの森次浩司がモロボシ・ダンならぬ”弾 超七”なる謎の風来坊を演じ、ピンチの時などありえない奇術?手品?でピストルやら食料までも出してしまうご都合ぶり・・・いや、パロディ的なシャレた作品に仕上がり、マシンルーム内でミサイル攻撃の危機にさらされた時、ダン・・・いや、弾 超七はおもむろに胸元から赤いウルトラアイを取り出し、デュワッ!とやるのか?と期待させ、実は赤いペンチを出してメカの修理を始めるという、後年「ウルトラマンマックス」でのメガネを取り出す時のパロディと同じ事をすでにやっているという、大変サービス精神に溢れた作品になっている。もちろんファンの間では有名なエピソードだ。
・・・まあ、そんなワケで私の夏の風物詩として観ている作品であるが、おススメの一品であります。