無事東京へ戻ってから、特撮シーンの撮影。といっても特撮はいつもの調子で空抜けバックなだけ。場所は池袋で、河崎監督作品のぬいぐるみ造型などを担当している「アレグロ」の屋上を利用してのもの。
で、電エースと対戦する怪獣だが、先に中に入る長身スーツアクターを決めてしまったので、製作の佐熊ちゃんが用意した怪獣着グルミが、身長１６０センチ用のものという小さい作りだったのでＮＧとなり、私のほうでＰマンに登場した「レッドン」を使用する事にした。さっそく製作し持ち主でもある野村君へ連絡。これなら身長１８３センチの彼自身に合わせて造られているので長身の人間が入っても大丈夫だ。
・・・しかし結果的に「レッドン」は「Ｐマン ゴールドラッシュ」とか、ＮＨＫ－ＢＳ放送やらスペイン放送番組とかに連続出ずっぱりで、とうとう他社の映像作品にまでゲスト出演して、すっかり売れっ子怪獣（？）になってしまったな（笑）
そしていつものように立ち回りシーンをメインに撮っていく。最近はデジタル合成で簡単に特殊効果が行えるので、電エースもすっかり光線技が多くなった。それで光線技のオンパレードとなる。こうなるとだんだんポーズを決めるだけでは物足りなくなり、もっと面白い技はないか？と考え、足を十字に組んで脚からスペシウム光線を発射する事に！これは今回の電エース最期の決め技になったな！（笑）
・・・そしてもう一体の怪獣が・・・実は今回のラスボスというか、目玉の強敵があの、松竹唯一の怪獣映画「宇宙大怪獣ギララ」なのである！
詳細はここではまだネタバレになるので説明を避けるが、フィギュア・メーカー「Ｍ１号」に保管されている当時の物を使用、う～ん、まさにホンモノのギララだッ！！！
実物を見ると、全身のイボの中には雲母がハメ込まれて、ライティングで微妙にキラキラ光るという大変凝った造りだ。色は灰色にわずかに青が混じったネイビーブルーという感じ。カサカサに乾いて多少ヒビ割れているので伸縮性は失われているが、大きな損傷はなくとても頑丈な造りだという事が分かる。
電二郎役の加藤礼次郎君曰く「元々は『ガンダム』ビデオのオマケコーナーとして誕生した電エースが、こんなメジャーな劇場映画作品の宇宙大怪獣に勝てるワケないよ～！！！」だって！
果たして電エースはギララに勝てるのかッ？
着ぐるみを着て立ち回りというのは・・・・
想像しただけで５００００リットルの汗が(;;;;;;;;)
毎朝出勤と同時に汗の滝流れ女と化す私はもう・・もう・・
今日も他の売り場でミニイベントやってたリラックマがヨチヨチ歩いて行くのを目撃しましたが、たぶん中身はぶっ倒れそうなんじゃないか・・・なんて思いましたよ。
そのくらい毎日暑いってのに、ビリーズブートキャンプを熱心にやってるって友人の話にもバテそうになります。「あんたこの暑いのになにやってんのぉぉ～～！！」と、口には出しませんが。
・・・って、電エースの話なんですね。
足でスペシウムってのはまた型破りですが、悟空（ドラゴンボールです）も足でかめはめ波を放ってたことあるからアリですね。
ヒーローを演じて立ち回りはもちろんのこと、東宝のキャンペーンで真夏の湘南の海岸で、ゴジラかぶって延々４０分間バスケットをやったり、メカゴジラと戦ったりしましたし・・・たしかその時は、天気予報では湘南は３７度くらいあったそうです。
肉体酷使の極致ですが、いやおうなしにそれに耐えられるように日頃の鍛錬が必要とされますね。
２chのニュー速みてたら、前橋の方でキャラクターショーの着ぐるみに入ってた人が亡くなられたというスレッドが立ってました。
熱中症かもしれないってんで、コワイですよ。
こちらはこの間からやっと過ごしやすい気温に下がったんでホッと一息ついてます。
体に色々変調が表れてましたからからねぇ・・・
どう鍛えても暑過ぎるのには私はついていけません。
湘南も行ってみたいあこがれの土地ではありますが、訪れるなら「冬」と決めております（修学旅行で訪れた時の経験がキツかったんで）。
しかし海岸でゴジラがバスケ・・・すごい画です。
最近の流行（？）だと、美少女達とビーチバレーするゴジラ・・の流れになりそうな。
と、とにかくそちらはまだ超猛暑なのでしょうから、お気を付けください。
御冥福をお祈り致します。
薩摩剣八郎さんもかつて「風雲ライオン丸」でタイガージョーＪｒを演じた時、真夏の撮影で倒れた事があると話されてましたが、今にして思えば熱中症だろうと云ってました。・・・まあ、タイガージョーＪｒの着ぐるみは、真夏でも虎の毛皮を着て剣殺陣をやってるようなものですから無理もありません。
湘南海岸でのゴジラがバスケ、ボールをシュートする時は、こっちは早く終わらせたい一念でボールを投げたら、一発で駕籠に入りましたよ！（笑）