志在千里

思ったことを言うだけのやつ

朝の会より

2021-06-21 21:40:00 | 日記
今日の朝の会で話したこと


通りたい道があります。でもそこに人が立ってます。

その時に、
   「そこ邪魔」
と言うのと
   「そこ通して」
と言うのとでは、求めるものは同じなのに相手の受け取り方は全然違うと思います。
さらにそこには、+αの要素(口調や表情など)も相まってくるため、その違いはより顕著です。
同じ主張ならば、相手を不快にさせない言い方にした方がwin-winですよね。
むしろわざわざ人間関係をぶち壊しにいって、何か得することがあるならばそれはそれで聞いてみたいものです。
同じ環境に生活している以上、相手とハートフルな関係を築いておいた方が、住みよい環境に調整できるという意味において、自分にとってのメリットもあるはずです。

だから気をつけようね、ということなんですが。。。



これで終わらず、もうちょっとそれに付け加える形で話してみます。

先ほどの「邪魔だ」と「通して」の違いですが、「受け取る印象」の他にどんな違いが挙がるでしょうか。

様々な視点が挙げられるでしょうが、一つには、前者は「事象の説明」、後者は「主張」になっているという点が異なるということが言えると思います。

論理的文章(説明文といった方がイメージしやすい人もいるかな)の学習で言われた記憶もあるかと思いますが、

事実を説明した上に筆者の主張は成立する

ものです。今回の内容に合わせて簡潔に言うと、論理的文章のステップは、ざっくり

1.事象を説明する
2.それらをまとめて主張に昇華する

となります。1の段階を踏まえての2になるわけです。
これで言うと、「邪魔」は1であり、「通して」はそれを踏まえた2の主張であるということです。

ですから「そこ通して」と言えるというのは、心が優しいかどうかだけではなく、すぐに意見を生成し、主張にまとめあげることのできる、賢い人かどうかということに影響されると言えます。

みんなには、同じことを言うなら「邪魔だ」ではなく「通して」と言える優しい人になろうね、というのに加え、それができる頭の回転の速さをもった人になろうね、そのために頑張って勉強しようね、と伝えたいと思います。


結局「やる気」かよって言われそうだけどもさ

2021-06-21 20:40:00 | 日記
本日のお悩み
①成績が伸びません(多数)
②試合で勝てません(野球部)

魚の考え
どちらのお悩みも、言い方が少し違うんじゃない?って思っ太郎。
その質問であれば、①は「勉強頑張れ」、②は「練習頑張れ」という回答が返ってくるでしょうし、それは聞かなくても自分で分かってることだと思います。
勉強頑張ればそりゃ成績は伸びるし、練習頑張ればそりゃ試合でも勝てるようになってきますよ。それが分かってるのにできないとなると、それぞれの質問は

①勉強を頑張れません
②練習を頑張れません

という言い方の方が適切なんじゃないかと思んですよね。

成績が伸びなくて悩んでるんじゃなくて、やらなきゃいけないって分かっているにも関わらず勉強を頑張れないことに悩んでるんじゃないんですか?
試合の方も同様です。

些か挑発的な言い方ですが、義務教育段階の学習やスポーツなら、本人がその気になってやりさえすれば、ある程度のレベルまではセンス関係なく上達できるものだと思っています。
その学問の専門家を目指していたり、その競技でご飯を食べていこうとしていたりとなればまた水準がハネ上がりますが、それを目指しているのはまず少数派でしょう。


ですから、まずは「どうやったら自分はやる気をだして頑張れるか」という悩み方にシフトしてみてはいかがでしょう?
成績が上がらないと現状を嘆いてだけいるよりは一歩前進だと思います。


そのやり方については絶対長くなるし、個々によって具体的な方法は違ってくるでしょうからここでの言及はやめときます。


ただ、とかく学校は忙しいので、何かにつけてじっくり取り組む時間を確保しづらいものです。そのため、具体的な手立ては人によりますが、おそらく努力の方向性は
1.与えられた時間での質を高める
2.自主的に取り組む時間を確保する
という、質的アプローチと量的アプローチのどちらかになってくるとは思います。