我家(わいへん)は 帳(とばり)帳(ちょう)も 垂れたるを 大君来ませ 婿にせむ 御肴(みさかな)に 何良けむ 鮑(あわび) 栄螺(さだを)か 石陰子(かせ)良けむ 鮑栄螺か 石陰子良けむ 私の苦手なウニ関連のお話から。 以前あるバラエティーの番組の中で、東北地方にお住まいの年配の方が、ウニのことを“カゼ”と呼んでいらしたんです。 驚きました! まだ古語がこのような形で生きているんですね~。 調べてみると、東北や北海道の一部、沖縄の方などでは、ウニのことを(特にバフンウニ)カゼ、ガゼ、ガンゼなどと呼ぶということです。 何だか感動してしまいました! 上の歌は 『催馬楽(地方の民謡、戯れ曲などに雅楽風な曲をつけて歌われた、くだけた感じの一種の流行歌のようなもの)』 の中の 『我家』 という歌です。 ひょんなことから知った歌なのですが、そういえば 『源氏物語』 にも会話の中に出てくるんですね。 栄螺(さだを)はサザエ、石陰子(かせ)はウニのことです。 『我が家には、手塩にかけ大切に育てた娘子がおりますので、どうぞ婿にいらして下さい。酒の肴には何が宜しいでしょうか?云々』 といった内容ですね。 最初、殿方たちが酒の宴の時などに余興のように面白がって歌う曲、程度に考えていましたが、どうやらそうでもなかったようです。 新婚の所露しの儀式に歌われたということです。 さばけてた、というか、今よりもずっと大らかだったんですね。 『催馬楽』 の起源は奈良以前ともいわれていますが、確立されたのは平安の頃です。 千年以上前の古称が今も残っていて、日常に使われているのは素敵なことだと思います! ちなみに古語や古称だけではなく、特に地方の方では古代日本語の“発音”も僅かながら残っているところがあるそうですね。九州の方などでは、若者たちが自分のお国言葉をあえて使うようになって、それを誇りに思っていると語っていましたが、消えつつあるといわれるそれら方言や言葉が永く残って欲しいと、お国言葉を持たない私は切に望むのです。 石陰子良けむ?と聞かれても、私は no thankyou! |
最新の画像[もっと見る]
私は何かなあ・・・。
その辺の砂利がいいなあ、うっしっし。
先日、弟が結納を済ませました。
今日も私は、妹になる彼女と一緒にお買い物に行きました。
サザエとウニが仲良くやってってくれたらいいなあ、と願うばかりです。
ご結納無事に終えられた由、本当におめでとうございます
いいなぁ、プレ妹さんと一緒にお買い物!
新しく家族が増えるって、嬉しいですよね
末永いお幸せをお祈りします
お福分けしていただいたみたいで、私もhappyです
千葉の南のほうも 馬糞ウニを カゼと呼んでいます。あまり好まれて食べられません。
私たちの地方はこのカゼしかいません。私の妻は白浜の海女さんの娘でした。(過去形)
カゼは馬鹿にして食べません。
繰り返し読んで やっと意味がわかりました。やかましいおかーさん んー学がある。
いや~、こんなに近いところでもカゼと呼ばれていたなんて、しっかり調べるとその古称を使っているところが案外沢山あるのかも知れませんね
バフンウニを馬鹿にして食べないということですが、確かウニでも美味しい種類じゃありませんでしたっけ?
ウニ好きの人が聞いたら、垂涎もんですよ
いやいや、学なんてもんじゃありませんって!
漫画ですよ、漫画本
私は勉強が嫌いですので、文字からの情報ではなかなか頭に入ってくれませんし、イメージも沸きづらいんで、漫画から情報を得るのが手っ取り早いんです(汗)
“光の回廊”という、今は絶版になってしまっている漫画で教わりました。
私の“知識”なんて、そんなものです