流浪の会社員

流浪の番組、タモリ倶楽部のように神出鬼没。実は社内に居場所のない窓際だからモバイル必須となったサラリーマンのブログです。

ソフトバンク本体は大丈夫??ノンリコースがMVNOに導くって?

2008-10-27 23:20:52 | Weblog
本日またもやソフトバンクの株価が年初来最安値を更新しました。終値736円。時価総額は736円×1080828378株でいいのかしら?とすると約8000億円ですね。で、第1四半期決算ののれん代を見ると9996億円。こういう関係はどう考えればいいんでしょうか。

とはいえここのところ、ソフトバンクとソフトバンクモバイルをごっちゃにしていろいろ書いてたので、このあたりで整理しようと思い、冷静に携帯電話事業について過去の公開情報を丹念に見てみました。

結果として、ソフトバンクって自転車操業なんだけど自転車は壊れないというか、運転がアクロバティックだけど乗りこなすというか、そういった感じです。

で、旧ボーダフォン買収時の借金について。これってノンリコースローンですね。2006年3月17日のソフトバンクの報道資料をあらためて確認すると次のように書いてました。

方法:ソフトバンク全額出資子会社によりボーダフォン発行済普通株式の約97.7%を取得
株式価値:約1.75兆円の予定
資金調達(予定):ソフトバンク出資2000億円、ヤフー株式会社出資1200億円、LBOによるノンリコースローン1.1兆円~1.2兆円

とあります。

で、ソフトバンクモバイルの親会社はどこかというと、それはBBモバイルです。さらにBBモバイルの親会社はどこかというとそれはモバイルテック。でモバイルテックの親会社がソフトバンクです。2006年4月3日のソフトバンクの「特定子会社の異動に関するお知らせ」に出てました。ソフトバンク本体から見ると、ソフトバンクモバイルはひ孫会社であり、100%子会社がモバイルテック、モバイルテックの100%子会社がBBモバイル、という関係です。

でもって2006年4月27日、BBモバイルがモバイルテックを引き受け先とした普通株式の第三者割り当て増資などによって、旧ボーダフォンの買収を完了。さらに同年9月29日にBBモバイルが旧ボーダフォン買収のための短期借入を事業証券化の手法で借り換えることを発表。同年11月30日に借り換えが完了しました。で、この借り換え時の条件等がこのサイトに詳しく書かれているというわけです。

だからどうなんだ、ということですが、携帯事業に関する借金はノンリコースなので、たとえソフトバンクモバイルの移動体通信事業がダメダメで資金返済がおぼつかなくても、ソフトバンク自身はモバイルテック及びBBモバイルへの出資分以外、責任を負わなくてもよいということですよね。適当な理解ですが。

昨今、株価は連日のストップ安ですが、ソフトバンクからすれば、もしどうしても苦しければモバイルテックを切り離してどっかに売却すればよし、ということなのかなぁ。総務省の指導の下、KDDIあたりとくっつけば面白いんですが・・・。KDDIはW-CDMAのキャリアとしても事業を続けて次世代はLTEに統合。そしてソフトバンク本体はMVNOとして移動体通信事業をしたければ続けると。なんかそれがいいような気がしてきた。妄想ですが。あ、そのまえに固定系を何とかしないと。

まあ29日の決算、30日の新製品発表がまもなくですがどんなことが起こるのでしょう。思いっきり落としてネガティブイメージを浸透させてから、ババーンとなにかするのはソフトバンクの得意技。こうやってだまされ、ではなく、驚かされ続けるのでしょうか。え、31日にも何かあるって?聞いてません。















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