流浪の会社員

流浪の番組、タモリ倶楽部のように神出鬼没。実は社内に居場所のない窓際だからモバイル必須となったサラリーマンのブログです。

ドコモでタタでゾロアスター教でファミリー企業でガンホーで持ち株譲渡な日

2008-11-12 23:38:31 | Weblog


ソフトバンク孫社長、保有株の一部を親族の資産管理会社に譲渡」ってなニュースがありますが、なんか裏があるんですかね。約3割の株を持つ孫社長自身に何かあった場合、それ自体がソフトバンクさんのリスク要因なので、そんなことも考慮の上なんでしょうか。実はこんな記事もありました。「ガンホー森下社長が語る「北斗の拳」と孫会長」。ガンホーの会長はソフトバンク孫正義社長の実弟の孫泰蔵氏。この記事の中で、ガンホーの森下社長がこんなことを言ってます。「彼はゲーム開発より投資の戦略を考えるほうが好きかもしれませんね。」だそうです。リンクしてるようでしてないようで、日経さん何を狙ってるのですか!?

そういえば、本日はドコモさんがインドのタタ・テレサービシズさんに出資するという発表もがありました。約2600億円だそうです。お金があるところにはあるんですね。タタ財閥の当主一族はその昔、現在のイランからインドのムンバイに移住してきたゾロアスター教徒の末裔。今でもゾロアスター教を信奉しているそうで。インドは奥が深い。

さて、前置きが長くなりすぎましたが、先日のエントリー「O.M.Phoneはどうなるのかな?まあ日本の倒産法制はしっかりしてるし・・・」で約束した「(2)単純に割り当て周波数幅から見ると、インフラはLTEを正式表明したKさんだけど・・」について少し私なりの適当な考えを申し上げます。

携帯電話事業者4社の周波数割り当て状況なんですが、FDDの上り下りやPDCで使ってるところを含めて、ざっくり割り当て周波数の幅と契約数(10月末)は以下のようになります。

Nさん 計119MHz幅、53,969,600契約
Kさん 計60MHz幅、30,498,400契約
Sさん 計50MHz幅、19,751,600契約
EMさん 計10MHz幅、914,200契約

これらの中で1.5GHz帯は空きます。なのでNさんSさんはその分減ります。今総務省さんで3.9Gへの割り当て議論が進んでいますが、まあそれはおいて今今の話をします。

単純に電波を希少資源ととらえ、電波伝搬特性も無視し、算数で考えると、NさんはSさんよりも少ない帯域幅で多くの加入者をさばいていることになります。ざっくり100MHz幅で5000万契約を収容しているのに対し、Sさんは50MHz幅で2000万未満です。ユーザーの特性も違うんですが、あきらかにHSDPAのエリアもNさんのほうが広いので、こう言えるでしょう。

そんな中、Sさんは決算で社長が設備投資は終わったと宣言してます。無論、まったく設備投資をしないわけではありませんが、その金額はNさんの数分の1だったかと記憶しています。移動体通信事業の場合、加入者が少ないからといってキャパの点ではそうも言えるかもしれませんが、エリアの点では基地局数が半分で済んだりするわけではありません。

整備ができてないのに設備を打つのをやめると、当然圏外はそのまま。また、中継局ばかり増やしても加入増には対応できません。結果、競争ができなくなります。よく人口カバー率何%とか言ってますが、あれって市区町村の役所で入ればその地域はカバーしてるってことになるので、実態は表してません(Wさんは少し違う算出方法してたと思いますが)。だから例えば仮にNさんもSさんもこの地区は人口カバー率100%ですって言っても、その市や町全域で調査すれば、当然違いが出てきます、と。

でここまでは常識の範囲ですが、じゃあこれからSさんはNさん並みに基地局を打っていくのか、と言われれば、答えはNoなわけです。だってお金かけられないんだもん。でも3.9Gもいずれやらなきゃいけないし、契約数も増やさなければならないし、さてどうしよう、と。ここで思い浮かぶのが、EMさんが都市部以外でやってるNさんとのローミング。

これと同じことをSさんもしたらいいんじゃないですか、と思うのは素人かもしれませんが、その方がユーザーとしてはいいなぁ。音声だけでなくデータのローミングもやってくれればいいなぁ。どうぜだったらはじめからNさんの網を使ってくれればいいなぁ、なんだ、NにMNPすればいいのか、ということになってしまうのですが・・・。

ということはさておき、もし万が一、Sさんに何かあったら、周波数の幅だけ考えると、KさんとSさんを足すとちょうどNさん並みになります。しかもKさんは3.9Gとして3GPPのLTEに移行することを宣言しました。例えばLTEのベースとしてSさんのインフラを使うのはどうでしょう?とならないかな。ならないか。まあSさんは元々Vを買う前はVの網を借りる交渉をしていたわけだから、原点に返るのも一考かと。

ただし、おまけ。Nさんの設備投資の額はすごいけど、これが本当に妥当かと言われれば少し疑問。Nさんから電設会社さんへの天下りを考えると、高止まりしてるんじゃないの、と疑いたくもなります。そんなわけでその辺をかき回してくれるSさんはありがたい存在でもあるわけです。さてどうなるのかな。



























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