月刊誌のファクタさんの12月号の記事「ソフトバンクの『中国電信』カード」によると、ソフトバンクの孫社長は投資銀行関係者を通じて中国電信（チャイナテレコム）にSBMの売却もしくはSBMへの出資を打診したそうだ。本当かどうかは知らないが、そうだと仮定して、ここで疑問。
１、なぜ中国移動（チャイナモバイル）ではないのか？
ソフトバンクさんは中国移動、ボーダフォンと合弁会社JILの設立に合意している。また中国の通信事業は３社体制に再編される（された）が、中国移動はGSM、中国電信はCDMA（旧チャイナユニコムの事業を継承）で移動体通信サービスを運営。W-CDMAのソフトバンクモバイルに出資or買収するのであれば、GSMの中国移動の方が方式という点では自然。なぜCDMA２Gでサービスを提供している中国電信なのか。まあ中国の３Gライセンスの割り当てはこれからだし、このままだと先のないCDMA2000を国から押し付けられそうだから、中国電信としてはあえてW-CDMAをやってる日本のソフトバンクモバイルに手をつけとけって感じなのかな。
２、中国電信（チャイナテレコム）に売却するのは、ソフトバンクテレコムではないのか？
旧日本テレコムは再編前の中国電信との関係が以前からある（http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0729/vpn.htmとか）。またソフトバンクさんは以前、ソフトバンクテレコムの売却を考えていた時期あるそうだ。その候補が中国電信とされる。今期のソフトバンクさんの中間決算を見ると、固定事業（ソフトバンクテレコムの事業）は対前年比で減収増益（以前のエントリー）。営業利益はなんと前年同期比で１５．９倍！売り時ですか。そうですか。で、ソフトバンクテレコムが内幸町に引き取られるといった話もあるようですが、どうなんでしょう。打診したのってBBの方の引き取りじゃないんですか？ようわからん。
３、そもそもソフトバンクモバイルは売れるのか？
ソフトバンクモバイルの持ち株会社であるBBモバイルおよびモバイルテックを切り離すということなのかなぁ。
４、何でこの時期？
国籍法改悪といい、与野党の媚中派政治家跋扈といい、反感を買いそうなこの時期にあえて中国の事業者が買収する意味は？そもそも仮に中国電信になったら、一括購入の加入者の大半はMNPで出て行くよ。残るのは５００億に紛れ込ませて処理した？かどうかは全然知りませんが、ぴか系寝か●＆法人完全ゼロ円端末や６円端末、２年後に絶対やめてやるといきまく加入者だけ。お金のある他社が旧SBユーザー様限定ゼロ円端末を用意してくれれば、残債次第で２年を待たずにMNPしてくれるでしょう。iPhoneユーザーはジェイルブレイクすればドコモのPC定額で使えるのかな？定額データプランHIGH-SPEEDとmopera U定額HIGH-SPEEDプランに入ればいいの？ちょっと真剣に調べてみようっと。
まあこれらは全部想像ですが、実は中身が相当ぼろぼろメタメタであれば、それを某国に押し付けるのは実は国益にかなってたりして。いずれにせよ警戒はとかないようにして、ファクタの記事のその後に注視しつつ、流浪しまーす。GS万歳！
