元トラッキーAさん、今度はクラッチに転身！！

　球団創立当初はオーナーのポケットマネー10億で大物助っ人獲得だなんだという噂が飛んでいたにもかかわらず、フタを開けてみればそんなことは全くなかった東北楽天ですが、ここへきてかなりの大型補強に乗り出したようです。

元トラッキー 今年は楽天“変身”

　横浜の人気マスコットが楽天に“強奪”された―。元阪神マスコット「トラッキー」を演じ、横浜では派手なパフォーマンスで０３年夏に登場以来人気を集めた『ブラックホッシー』。その着ぐるみの中に入っていた男性（３０）が楽天に引き抜かれたことが１９日、分かった。大魔神・佐々木と並ぶ横浜の“看板スター”を失い、球団関係者も困惑の色を隠せない。（デイリーより抜粋）

　記事にもありますが、ブラックホッシーの「中の人」といえば以前「トラッキー」を演じていた通称「Aさん」。
　パフォーマンスにいち早くバク転を取り入れたことやフェンスよじ登り、さらには横浜佐伯選手とのプロレスなどで人気は高かったのですが、やることが過激すぎるとして2003年4月まで球団から解雇されてしまい、その後復活を願うファンが署名運動にまで乗り出す事態になったのは記憶に新しいところです。
　その後は横浜で新たに誕生した「ブラックホッシー」を演じることになり、トラッキー時代以上の過激なパフォーマンスでそれまでになかった「ハチャメチャ系マスコット」という新境地を開拓したのですが、今回東北楽天への移籍が決まったわけです。
　報道によれば東北楽天側のオファーがあったのは先月末。その後横浜側からも破格の条件での慰留があったそうですが、それでもAさんが移籍を決意した理由は、東北楽天が示した「新マスコットの全権委任」「主催全試合登場」という条件にあったとのことです。
　マスコット界のカリスマともいわれるAさんにとって、自分の思い通りの演技ができるということは何より嬉しいことでしょうね。それだけに、阪神時代を知る立場からいえば嬉しい気がしています。
　ですが、マスコットファンの立場からいうとちょっと複雑な思いがあります。何より、あのブラックホッシーというマスコットが今後どうなるのかを考えると、やはりどうしても残念な気がしてしまいます。
　私自身彼を生で見る機会がなかっただけに、今後も何とかブラックホッシーには存続してほしいと思うのですが、球団の方もいうようにAさんの代わりが見つかるとはとても思えないだけに、やはり心のどこかで素直に喜べない部分があるのは否定できません。
　ともあれ、パ・リーグに強力な戦力が加わったのは事実です。これまで球団マスコットを見る機会の少なかった東北の方々に、あの過激なパフォーマンスがどう映るかが気になる部分もありますが、ぜひクラッチ＆クラッチーナがチーム同様にファンから愛されるように頑張ってほしいですね。

　ところで、Aさんといえば有名なのが横浜佐伯選手とのプロレス勝負。ただ、今年からは交流戦などでもない限りこの対決は見られません。
　となると、佐伯選手に代わるプロレス相手を誰にするかが気になるところ。特にこれから売り出していこうという若手選手にとって、相手に名乗りを上げることはブレイクの近道ともいえるでしょう。
　というわけで、


ひちょり、いっとけ。