「緊急アンケート・どこへ行く岩隈投手?」にご回答いただいた皆さん、本当にありがとうございました。詳しい結果やそれについての雑感は明日の記事でご紹介したいと思いますので、それまでしばらくお待ちくださいm(__)m
さて、昨日はABC朝日放送(テレビ朝日系列)の情報番組「ムーブ!」で球界再編に関する特集が放送されました。
特集は球界再編に関してまとめられた映像と、ゲスト(シダックス野村監督、井箟元BW球団代表、福岡立命館大学客員教授など)と司会のアナウンサーによるダベリ討論を主としたものでしたが、その中にバファローズ梨田監督への単独インタビューがありましたので、今回はその書き起こしをお送りします。
(午前中に仰木監督もテレビ出演されたそうですが、放送後まで知りませんでした(^^;)惜しいことをしました…)
インタビューは事前に収録されたもので、インタビュアーの村上隆行氏はバファローズのOB、梨田監督の後輩にあたります。
なお、書き起こしに際しては読みやすくするため、場つなぎの言葉(「えーと」、「まぁ」など)は極力省いております。また、( )内は私(ルパート)による補足ですので、この点ご注意ください。
(インタビュー)
村上氏(M):よろしくお願いします。
梨田監督(N):よろしく。
M:あえて監督と呼ばさしていただきますが(笑)、近鉄バファローズが消滅という形になってしまったんですけれども、
N:はい。
M:6月13日に近鉄とオリックスが合併に合意しているというような発表をされたんですけれども、その時に監督が率直に、どういう気持ちになられたか。
N:6月13日の朝、朝の新聞で見て、あるいはニュースで見て、この時にね、僕自身は、監督として、合併ということについてはまず間違いないなぁと。ええ。身売りだったらね、「ああ、またか」で済むんだけど、これはちょっと、後頭部を何かハンマーで殴られたようなすごい衝撃だったです。
M:でしょうね…
N:ただ監督という立場でね、いろんな取材する人がいて、あるいは選手がいて、村上さんもいて、やはり凛としとかなアカンというのがあって、ほとんど僕は動揺したという姿はあまり見せてなかったんですよ。
M:はい。
(スタジアムでの梨田監督の映像)
N:選手にはその都度その都度とにかくね、「集中してやらなイカンぞ」と、こんなもんとにかく選手が頑張りさえすれば、この合併問題もなくなるかも知れんとね、いろんなことを言ったりして選手の気持ちを1つにしようと思ったんですけどね、次から次へといろんな報道が出てきますよね。
M:そうですねぇー。
N:合併以来、話が出てから選手を少し怒れなくなってしまった。怒る時とはね、やっぱりこう怒りながら来年の勇気とかね、来年に対する期待、希望っていうのがあるんだけども、来年の希望がなくなってしまったような感じでしょ。そりゃもう選手はね、ほんと抜け殻状態ですよ。
(CM)
M:ストライキっていう形を、この長い歴史の中で(初めて)とったわけなんですけれども…
N:ぼくはあの時8時56分ぐらいでしたかね、ベンチで立ってた時に磯部が後ろから「監督、ストが決まりました」と、「試合が終わってから場内放送があります」ということで…うわーっと思いましたね。磯部とかなり長いこと話をしました。磯部の目を見てるとね、あの大きな目でね、ほんとに切に訴えてる姿を見るとね、こう、聞ける範囲はね、言うことを聞いてやりたいと、うん。
M:合併が発表に(なって)、承認されてしまいまして、9月8日ですかね、オーナー会議で球団のこれで近鉄の消滅ということになったんですけれども、
N:ひょっとして、また身売りということでね、合併じゃなくて、身売りということで考えてもらえないかとかね、少し希望というか期待というか、これは監督だけではなくて全員が思ったと思うんですよね。
M:球団消滅、その時に監督は選手を集めて何か言ったんですか?
N:ああ、言いましたねー。ぼくは9月の24日、大阪ドームのもう最後ですね。
M:最終戦ですか。
N:しゃべる気なかったんですよ。ぼくは。27日、オリックスとの神戸での試合に、最後にぼくはね、しゃべろうと思ってたけども、ついついぼくもそこでしゃべって、1,2分しゃべりかけたら涙が出てきて、号泣してしまったというね…
M:いやぼくもねそれを…当日ぼくも球場行ってて…そこで監督が、涙を流して言葉が出なかったということを聞いてですね…
N:感極まるというか、ほんとにね、号泣ですよ。しゃくりあげて泣くようなね。びっくりしてしまったけどね、もらい泣きする人もいたけども、とにかく頑張ろうということで、その場は終わったけども何かもう目が真っ赤でね、なかなかこう…
M:ベンチに来られるのが遅かったですね。
N:遅かったねぇ、もうなんかね目が赤く腫れてるし、目薬差したりね、ゴーグルつけてると涙が出るもんだからメガネが曇ってね、もう大変だったけども、でも本当にあの時の記憶が時々飛んでることもあるんですよね。で、精神的にももう不安定というかね…あとはもう、采配がどうのというか、あの選手をどこで使ってやろうとか、こういう風にしてやったらいいやろかなって、考えるだけでもう胸いっぱいになってね…
M:本拠地の最終戦が終わって、本当にバファローズの最終戦っていうのが、まぁ…何の因果か(苦笑)神戸のオリックスブルーウェーブとの対戦で…すごくね、27日の試合っていうのは、みんながベンチですごく明るかったんですよね。
N:割と気持ちがもう落ち着いたというか、現実として捉えなくちゃいけないんだという部分が、もう27日はあったと思うんですよ。でも神戸行ったらね、バファローズの応援の方がすごいのよね。
M:ええ。
N:うん。近鉄ファンの方に、ありがとうございますということでレフトのとこまで行ってね、で帰る途中からね、何か様相がおかしいのよね、ぼくのそばにね、
M:(笑)
N:何をするんかなぁと思って、で、そしたら、胴上げされたってことでね、そこに吉井だとか大島だとか…
M:オリックスベンチからこうやって来ましたよね。
N:2001年はパ・リーグ優勝して胴上げしてもらった、あれ以上のね、喜びというかね…
(梨田監督胴上げの映像、駆け寄ってくる吉井と大島。)
N:後ろを振り向いてもしょうがないんでね、いい思い出は残しながらね、やっぱり選手たちは前向いてね、これからやってもらいたいなと。もうやっぱりバファローズってさ、何をしでかすか分からない、うん。
M:ええ。もう無鉄砲っていうか(笑)
N:やっぱりそういう良さもあるんでね、そういう良さをね、チームチームにね、
M:新しい風として、
N:そう。
M:入れ込んでほしいですよね。
(ファンへのメッセージ)
N:弱いバファローズをずっと応援していただきまして、ファンの方、本当にありがとうございました。日本一にはなれませんでしたけれども、この続きは必ず皆さんの心の中にしまっていただいて、僕自身もしまっておいて、またいつか、自分の中の日本一というものをつかみに行きたいと思っております。本当に長年にわたりありがとうございました。
さて、昨日はABC朝日放送(テレビ朝日系列)の情報番組「ムーブ!」で球界再編に関する特集が放送されました。
特集は球界再編に関してまとめられた映像と、ゲスト(シダックス野村監督、井箟元BW球団代表、福岡立命館大学客員教授など)と司会のアナウンサーによる
(午前中に仰木監督もテレビ出演されたそうですが、放送後まで知りませんでした(^^;)惜しいことをしました…)
インタビューは事前に収録されたもので、インタビュアーの村上隆行氏はバファローズのOB、梨田監督の後輩にあたります。
なお、書き起こしに際しては読みやすくするため、場つなぎの言葉(「えーと」、「まぁ」など)は極力省いております。また、( )内は私(ルパート)による補足ですので、この点ご注意ください。
(インタビュー)
村上氏(M):よろしくお願いします。
梨田監督(N):よろしく。
M:あえて監督と呼ばさしていただきますが(笑)、近鉄バファローズが消滅という形になってしまったんですけれども、
N:はい。
M:6月13日に近鉄とオリックスが合併に合意しているというような発表をされたんですけれども、その時に監督が率直に、どういう気持ちになられたか。
N:6月13日の朝、朝の新聞で見て、あるいはニュースで見て、この時にね、僕自身は、監督として、合併ということについてはまず間違いないなぁと。ええ。身売りだったらね、「ああ、またか」で済むんだけど、これはちょっと、後頭部を何かハンマーで殴られたようなすごい衝撃だったです。
M:でしょうね…
N:ただ監督という立場でね、いろんな取材する人がいて、あるいは選手がいて、村上さんもいて、やはり凛としとかなアカンというのがあって、ほとんど僕は動揺したという姿はあまり見せてなかったんですよ。
M:はい。
(スタジアムでの梨田監督の映像)
N:選手にはその都度その都度とにかくね、「集中してやらなイカンぞ」と、こんなもんとにかく選手が頑張りさえすれば、この合併問題もなくなるかも知れんとね、いろんなことを言ったりして選手の気持ちを1つにしようと思ったんですけどね、次から次へといろんな報道が出てきますよね。
M:そうですねぇー。
N:合併以来、話が出てから選手を少し怒れなくなってしまった。怒る時とはね、やっぱりこう怒りながら来年の勇気とかね、来年に対する期待、希望っていうのがあるんだけども、来年の希望がなくなってしまったような感じでしょ。そりゃもう選手はね、ほんと抜け殻状態ですよ。
(CM)
M:ストライキっていう形を、この長い歴史の中で(初めて)とったわけなんですけれども…
N:ぼくはあの時8時56分ぐらいでしたかね、ベンチで立ってた時に磯部が後ろから「監督、ストが決まりました」と、「試合が終わってから場内放送があります」ということで…うわーっと思いましたね。磯部とかなり長いこと話をしました。磯部の目を見てるとね、あの大きな目でね、ほんとに切に訴えてる姿を見るとね、こう、聞ける範囲はね、言うことを聞いてやりたいと、うん。
M:合併が発表に(なって)、承認されてしまいまして、9月8日ですかね、オーナー会議で球団のこれで近鉄の消滅ということになったんですけれども、
N:ひょっとして、また身売りということでね、合併じゃなくて、身売りということで考えてもらえないかとかね、少し希望というか期待というか、これは監督だけではなくて全員が思ったと思うんですよね。
M:球団消滅、その時に監督は選手を集めて何か言ったんですか?
N:ああ、言いましたねー。ぼくは9月の24日、大阪ドームのもう最後ですね。
M:最終戦ですか。
N:しゃべる気なかったんですよ。ぼくは。27日、オリックスとの神戸での試合に、最後にぼくはね、しゃべろうと思ってたけども、ついついぼくもそこでしゃべって、1,2分しゃべりかけたら涙が出てきて、号泣してしまったというね…
M:いやぼくもねそれを…当日ぼくも球場行ってて…そこで監督が、涙を流して言葉が出なかったということを聞いてですね…
N:感極まるというか、ほんとにね、号泣ですよ。しゃくりあげて泣くようなね。びっくりしてしまったけどね、もらい泣きする人もいたけども、とにかく頑張ろうということで、その場は終わったけども何かもう目が真っ赤でね、なかなかこう…
M:ベンチに来られるのが遅かったですね。
N:遅かったねぇ、もうなんかね目が赤く腫れてるし、目薬差したりね、ゴーグルつけてると涙が出るもんだからメガネが曇ってね、もう大変だったけども、でも本当にあの時の記憶が時々飛んでることもあるんですよね。で、精神的にももう不安定というかね…あとはもう、采配がどうのというか、あの選手をどこで使ってやろうとか、こういう風にしてやったらいいやろかなって、考えるだけでもう胸いっぱいになってね…
M:本拠地の最終戦が終わって、本当にバファローズの最終戦っていうのが、まぁ…何の因果か(苦笑)神戸のオリックスブルーウェーブとの対戦で…すごくね、27日の試合っていうのは、みんながベンチですごく明るかったんですよね。
N:割と気持ちがもう落ち着いたというか、現実として捉えなくちゃいけないんだという部分が、もう27日はあったと思うんですよ。でも神戸行ったらね、バファローズの応援の方がすごいのよね。
M:ええ。
N:うん。近鉄ファンの方に、ありがとうございますということでレフトのとこまで行ってね、で帰る途中からね、何か様相がおかしいのよね、ぼくのそばにね、
M:(笑)
N:何をするんかなぁと思って、で、そしたら、胴上げされたってことでね、そこに吉井だとか大島だとか…
M:オリックスベンチからこうやって来ましたよね。
N:2001年はパ・リーグ優勝して胴上げしてもらった、あれ以上のね、喜びというかね…
(梨田監督胴上げの映像、駆け寄ってくる吉井と大島。)
N:後ろを振り向いてもしょうがないんでね、いい思い出は残しながらね、やっぱり選手たちは前向いてね、これからやってもらいたいなと。もうやっぱりバファローズってさ、何をしでかすか分からない、うん。
M:ええ。もう無鉄砲っていうか(笑)
N:やっぱりそういう良さもあるんでね、そういう良さをね、チームチームにね、
M:新しい風として、
N:そう。
M:入れ込んでほしいですよね。
(ファンへのメッセージ)
N:弱いバファローズをずっと応援していただきまして、ファンの方、本当にありがとうございました。日本一にはなれませんでしたけれども、この続きは必ず皆さんの心の中にしまっていただいて、僕自身もしまっておいて、またいつか、自分の中の日本一というものをつかみに行きたいと思っております。本当に長年にわたりありがとうございました。
今日でバファローズとブルーウェーブというチームが本当になくなってしまうんですね…ファンの方々には、何と申し上げればいいのか、言葉もありません。
おっしゃる通り、消えたのはバファローズだけではなく、ブルーウェーブ、さらにはブレーブスも命脈を絶たれたわけです。私も関西で生まれ育ったものとして悔しくてなりません…
近鉄沿線に住んでいるので近鉄FANです。合併話が出た時ショックでボーっとしてしまってよく分からなくて「どうせ又騒いで終わるだけ」と思ってたのですが、実際合併となって、バファローズファンクラブからの案内が「来シーズンはオリックス・バファローズとしてファンクラブの案内を致します」って来て…。ユニフォームも見て「あー吸収されたんや」って感じです。
ただ、ブルーウェーブって言うチームも消滅してしまって、日米野球で見た山口さんが一人でポツンと寂しそうでした。近鉄消滅ばかり取り上げられてますが、ブルーウェーブもなくなったんだなぁ…と更に悲しくなりますね。
9/20、22、23と近鉄VSオリックス見に行きましたが、どっちが勝っても意味ないような気もして、又大島さんがDH出場でなめとるわ!と思いながら見てました。
西武も微妙な立場ですが、チームが丸々残るのならそれでいいと思います。
長々すみません、素晴らしいブログを有難う御座います。
宮内氏はこれからどうするつもりなのでしょうね。ファンや選手、また現場の思いを幾度も踏みにじっておいて、球団経営が成り立つと本気でお考えのご様子なのには呆れるほかありません。
私としてはこの球団が一刻も早くオリックスから解放されることを願って止みません。
バファローズのファンでもブルーウェーブのファンでもない私ですが、関西の野球ファンの1人として、この2つのチームが消えたことは今でも悔しくてなりません。
「二度とこのような事が起こりませんように」、まさしく私も同じ思いを抱いています。そのためにも、この悲劇を記憶の彼方に消し去ってはならないと強く感じる次第です。
近鉄最後の試合のドキュメントとか放送があったそうですね。関東では全然やりませんでしたし、やはり関西の球団なのかどこか冷めているスポーツ番組が多かったです。(それにバッファローズと言ってる人が多かったですし)
特にバファローズのファンではないのですが、浪花節
が似合う球団が消えてしまったのは悲しかったです。
なんか、あの暑い夏ファンと選手が一緒になって球界再編をなんて言ってましたが、風化しつつある現状に、バファローズに関わっていた全ての人々が犠牲になってしまったのか、と思ってしまいます。二度とこのような事が起こりませんように。長文すいませんでした。
ですが、合併球団そのものがこれまでのバファローズの歴史を継げるとは思えません(それならブルーウェーブはどうなるのか)。
それだけに、N.P.O.さんのおっしゃる通り、やはりバファローズを名乗ってほしくないです。以前の記事でも書いたのですが、これは僭称としか思えません。
翌年の10.12のラルフの3本のHRも目の前で見た。
2日後の10.14の阿波野の最後の1球も目の前で見た。
もう何というか、言葉ないっす。
さんざん言われてると思うけど、バッファローズの名前は残して欲しくなかった。
そうですよね。強いチームもいいでしょうが、弱くても負けが込んでも、愛すべきチームは確実にあるのですから。
梨田監督の采配については私もよく分かりませんが、バファローズや選手への思いは誰にも負けない監督でした。そういう気持ちを感じられる監督だったと思います。
文字で追っていくと、あらためて気持ちが伝わってきますね。話されている時の表情や話し方が甦ってきます。
弱くとも、気持ちが良いものには人は惹かれるし、ついていくよなぁって。例外もあるだろうけど。
気持ちって大事。大事にされたと思えるか思えないかで大きく違う。一連の騒動を振り返って、そう思いました。
ただ、おっしゃる通り弱い時でも応援するファンはいますよね。暗黒時代の阪神もそうですし。
それにしても、いつの日かウミウシではなく本物の牛が甦ることを希望してなりません。もちろん、ブレーブスないしブルーウェーブも。
確かこのかなり後になって、いつのまにか選手会寄りにスタンスが変わっていて、星野SDにも「軸がぶれている」と批判されていたようです。
ただ、そもそも軸があるのかどうか疑問を感じるのは私だけでしょうか(笑えない
私の思いを申しますと、仰木監督からヘッドコーチ就任の以来があった時には、とにかく断ってほしい気持ちで一杯でした。
ただ、あのままヘッド就任というのがスジにかなった話とは思えない一方で、選手時代に監督を務めた仰木監督の申し出を断るのも難しいと思っていただけに、よく自分の思いを通せたものだと思います。
たしかにパールズ時代から考えると、弱くて、お荷物球団と言われた時代が多かったようですね。
それでも、強い弱いは関係なくファンは応援するんだと思います。
何年かしたら、ほんまもんのバファローズが誕生しないかなぁ。ほんまもんがほりえもんになってもいいんだけどw
テレビ見てるときは今年不本意な戦いになってしまったことなのかなと思いました。
>岡田
トホホ…こいつはブルーウェーブのOBなんですが。
まさか自分が幼い頃からファンのタイガースが同じ状況でも同様のことをいうのかな。梨田さんと入れ替えたれ。
たまたまTVつけたら、もう終わりかけで、ノムさんがなんかぼやいてました・・
なので、記事にしていただいて、すごく感謝です。
なんかじわーっときますねぇ。
梨田さんって、オリックスからオファー受けた時に「選手、裏方さんを含めた球団関係者の処遇が明確になる前に、自分だけが先にユニホームを着るわけにはいかない」と断ったじゃないですか。あれが、すごく印象に残ってて、「あぁ、この人は自分の中に正義を持っている人だな」と、ちょっとかっこええ男やなと思ったものです。
その時岡田は「合併?上が決める事よ」と、情けない言葉を吐いていたのでした・・
ただ、これはあくまでも推測なのですが、梨田監督の心の中には創立当初、お荷物といわれた頃から応援してくれたファンへの感謝の気持ちがあったのかも知れません。
もちろん監督自身は身をもって知っているわけではないでしょうが、そういう面も含めてバファローズの歴史を背負っているという気持ちがあったとは思いますよ。
梨田監督が「弱いバファローズをずっと応援していただきまして・・・」とファンへの挨拶を始めたのがすごくショックでした。
「弱くなかったやないか・・・」
そんなことをつぶやいてしまいました。
実際には日本一にもなってないし、たしかに弱かったのかもしれないけれども、そんな言葉を聴きたくもなかったですわ。
球団消滅というのは2度と繰り返されてはならないことですが、このとんでもない時期に監督を務められたのが梨田さんだったのは、まだ幸いなことだったのかも知れない、そんな気がします。
よく梨田監督が「男前」といわれるのを耳にしますが、あんな状況の中で毅然として采配を振るった彼には正にふさわしい称号だと思います。
署名もしてくれてましたよね。
「弱い」なんてとんでもない。
その心意気は強く伝わりました。
詳細なレポートありがとうございます。
文字を追ってるだけで、梨田監督のあのやさしい目が頭に浮かんできて
(会社の休み時間に読んでるのですが)
涙が溢れてしかたありません。
時間を戻してせめて売却へとやり直すことが出来たなら
どんなことだってするのに。