毎年恒例のプロ野球新人研修会が3日に開かれました。すでにスポーツ紙を中心にさまざまな報道がされていて、その中では中田がダメ出しを食らった件が大きく取り上げられています。
とはいえ、そればかりが研修会ではありません。一昨日の日経の夕刊で、そんな報道とはちょっと違った角度からのコラムが掲載されていましたので、今日はそれをご紹介したいと思います。
こんなところで講演するとは、ガンちゃんも出世したなぁと感慨にふけりたくなりもしますが、それ以上に「良い先輩を早く見つけろ」というのは、いかにも彼らしいメッセージだと思った次第です。
プロ野球に限らず、どんな世界でも先達というのはありがたいもの(古典にも似たような言葉がありましたね)。
とはいえ、「良い先輩」がいればそれで万事よし、となるとは限りません。
どれほど先輩に恵まれていても、彼らから学ぶ姿勢が本人になければ意味がないわけです。特に、メディアにちやほやされがちなルーキーは、その点で不安が生じます。
もっとも、こと中田に関しては、あんまり心配することもないかな、とは思います。
このコラムでも触れられていますが、彼の場合は性格が非常にたんじゅ……ゲフンゲフン、素直そうですし、それならおだてられて木に登ることはあっても、天狗になることはないでしょう。
なにより、年功序列の世界で育ってきて、今は自分が一番年下なわけですから、普通にやっていればそれでいいと思います。言葉遣いは若干覚える必要がありそうですが。
これが中田と9歳も離れた多田野ともなると、母数が極めて限られる分苦労はあるかも知れませんが、それでも同業でいえばW武田にグリン、スウィーニーと、学ぶべき対象がいないではありません。
ほかにも、MICHEALの劇場、先発より中継ぎで勝ち星を稼ぐ江尻の投球術、大舞台での中村泰、緊迫した場面での建山と金澤、歌藤の値切り方、藤井の怒涛のブログ更新、伊藤の存在感、……
やっぱりピッチャーは人に頼っちゃダメですね。
とはいえ、そればかりが研修会ではありません。一昨日の日経の夕刊で、そんな報道とはちょっと違った角度からのコラムが掲載されていましたので、今日はそれをご紹介したいと思います。
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■ タイムアウト:球界も人のつながり 「良い先輩」が新人育てる(日経・2008年3月5日夕刊19面)
開幕を前にして、プロ野球の新人選手はドーピングや暴力団対策、マスコミとの対応の仕方などスポーツ選手に必要な知識を得るための研修を受ける。今季は三日に半日かけて行われた。
「目標を明確に設定すること」「職についた最初の気持ちを忘れないこと」(豊蔵セ・リーグ会長)――。社会人としてとうの立った記者にとっては、傍聴していて耳の痛いことも多かったが、野球人の先輩として登壇した元日本ハム投手の岩本勉さんの話は記憶に残った。
「良い先輩を早く見つけろ」と説く岩本さんが第一に挙げたのが今は野球解説者の島田誠さんだ。「いつも笑顔を見せていた。どの人にも分け隔てなく接する大人としての魅力を感じた。この人のような人間になりたいと思った」という。ホークスのコーチとしても活躍した同氏の人柄の一端が見える。
広島―日本ハム―巨人と移り、日本ハムでは抑えの切り札だった金石昭人さん(現在は解説者)は「心の師匠」という。「食事や酒をたしなみながら言葉遣いから注意された。監督、コーチからは技術を習ったけれど、金石さんからは人間というものを教えてもらった」
入団6年目で二軍落ちしたとき、酒場からもらった電話は特別だった。激励を期待して「来るか」と聞かれたので「行かせてもらいます」と答えたら激怒されたという。「何を考えているんだ。ええ物を食いたい、いい酒を飲みたいと思っているんだったら、一軍に上がって来い。その時は腹いっぱい食わせるし飲ませてやる」
「その時の一喝は一生忘れられない」という。金石さんは酒の席の電話ながら、きちんと覚えていて一軍復帰がかなったときは早速ごちそうしてくれたそうだ。
個人事業主の集まりである球界も人のつながりはやはり大切だ。研修を受けた日本ハムの大型新人・中田は「心にしみた先輩の言葉」としてダルビッシュの「今のまま(の食生活)だとケガをするぞ」と怒られたことを挙げた。
「気にかけてくれるのはすごくうれしいし、聞いていて間違いない」とすっかり信頼している様子。三塁のライバル、小谷野や金子誠選手会長にもかわいがられているという。先輩運には恵まれているようだ。 (島田健)
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こんなところで講演するとは、ガンちゃんも出世したなぁと感慨にふけりたくなりもしますが、それ以上に「良い先輩を早く見つけろ」というのは、いかにも彼らしいメッセージだと思った次第です。
プロ野球に限らず、どんな世界でも先達というのはありがたいもの(古典にも似たような言葉がありましたね)。
とはいえ、「良い先輩」がいればそれで万事よし、となるとは限りません。
どれほど先輩に恵まれていても、彼らから学ぶ姿勢が本人になければ意味がないわけです。特に、メディアにちやほやされがちなルーキーは、その点で不安が生じます。
もっとも、こと中田に関しては、あんまり心配することもないかな、とは思います。
このコラムでも触れられていますが、彼の場合は性格が非常にたんじゅ……ゲフンゲフン、素直そうですし、それならおだてられて木に登ることはあっても、天狗になることはないでしょう。
なにより、年功序列の世界で育ってきて、今は自分が一番年下なわけですから、普通にやっていればそれでいいと思います。言葉遣いは若干覚える必要がありそうですが。
これが中田と9歳も離れた多田野ともなると、母数が極めて限られる分苦労はあるかも知れませんが、それでも同業でいえばW武田にグリン、スウィーニーと、学ぶべき対象がいないではありません。
ほかにも、MICHEALの劇場、先発より中継ぎで勝ち星を稼ぐ江尻の投球術、大舞台での中村泰、緊迫した場面での建山と金澤、歌藤の値切り方、藤井の怒涛のブログ更新、伊藤の存在感、……
やっぱりピッチャーは人に頼っちゃダメですね。
>藤井の怒涛のブログ更新
に大きくウケたのでついコメントしてしまいました。
これからも楽しく時には考えさせられるブログを期待しています!
藤井が移籍してきたんで、私も彼のブログを読むようになったんですが、
あの勢いには圧倒されました(^^;;)
ただ、ブログを読む中で藤井の醸し出す世界に魅了されつつはあったり(笑)
今後とも当ブログをぜひごひいきに、よろしくお願いします。
さいわい、中田の場合は稀哲という出世頭がいますし。
これから大事な課題になってくるでしょうね。
このままでは、ボケキャラになってしまいそうで心配ですが(^^;;)