自分はどちらかというとポイントカードの類を持ち歩きたくない手ぶら派です。
何か買うためお店にはいろうとしても、「この店のカードを持っていたかな?」と確認するのは大変面倒です。
最近は近所の書店もポイントカードを発行しており、ぶらっと立ち寄り雑誌を買うという行為の前にカードを忘れていないか探すことが必要になりました。
正直、面倒です。
最近はT-pointとかPontaとかのポイント共通化がありますが、これらにある程度統合できるとしても全てを持って歩くことは難しいと思っています。
同じような手ぶら派の人は多いとは思いますが、どうなんでしょうね?
今日は休養日としましたし、アルペン世界選手権の放送もないので、たまには真面目なお話しを投稿します。
元気がない日本企業を象徴するような決算発表が先日あったのでこれについて書きます。
任天堂の第3四半期決算が発表されました。
基本的には黒字化達成ということですが、14年度通期での利益見込は約半分に下方修正しているようです。
任天堂の経営状況は
ハーバード・ビジネススクール教授であるクレイトン・クリステンセンの著書
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
(Harvard business school press) 単行本 ? 2001/7
クレイトン・クリステンセン (著), 玉田 俊平太 (監修), 伊豆原 弓 (翻訳)
を知っている人なら「ぴたったり当てはまる」事例だと考えるでしょう。
「イノベーションのジレンマ」とは、
企業にとっての強みである「顧客ニーズに沿った持続的イノベーション」が、やがて自らをがんじがらめに縛り、鼻にもかけなかったような取るに足らない技術や新興企業に足元をすくわれるというビジネス分析です。
クリステンセンは「破壊的技術」、「破壊的イノベーション」という言葉を用い、一時的に性能指標は下がっても、
圧倒的に安い
汎用化技術の寄せ集めで容易に参入できる
小さく軽い
といった特徴を持った製品に、絶対と思われた製品が駆逐されていくという例を示しています。
私の専門領域であるコンピュータの世界でいえば
大型汎用機で栄華を誇ったIBMが、ミニコンと呼ばれる製品でDECに市場を席巻され、
そのDECやデータゼネラルが汎用的な部品の寄せ集めで作られ、オープンソースのはしりであるUNIXで動作するサンマイクロシステムズのワークステーションに市場を奪われ、
サンマイクロシステムズはやがて高性能化したパソコンや真のオープンソースといえるLinuxサーバに市場を奪われる
といった図式で業界の盟主が入れ替わっています。
いまやパソコンもタブレットとスマフォに浸食されています。
冒頭の任天堂も「家庭用ゲーム機」という枠内で、ソニープレステ、マイクロソフトXboxと
解像度
処理速度
操作性
といったユーザが求める性能を追求した競争(持続的イノベーション)を繰り広げている間に携帯ゲームという「破壊的イノベーション」に浸食され、スマフォゲームにダメ押しされてしまったという状況です。
フルハイビジョン対応の高画質ゲームが、わずか5インチ程度の画面で行うゲームにユーザを奪われるということは臨場感といった尺度だけでみれば信じられないと思いますが、これこそ「破壊的技術」の極みです。
もっと私達の生活に近いところで言えば、
最初は低画質だったデジタルカメラがどんどん高画質になり銀塩カメラにとって代わり、
そのデジタルカメラもVGA(480×640)程度の低画質だった携帯電話のカメラ機能に押され、高画質化しクラウドやYouTubeとリンクしたスマフォにとどめを刺されました。
いまやカーナビすらもスマフォにとって代わられています。
自分も以前の車には30万円近い2DIN‐HDDナビを装着し、CDを自動で取り込んでくれる機能に満足していましたが、今の車にはナビを装着せずBluetooth接続したスマフォで音楽を再生し、遠出の際はYahooカーナビアプリを使っています。
クリステンセン教授は、企業が生き残るための策も示しています。
それは
「破壊的イノベーション」を内部から起こしていくこと。
「自殺による生き残り」と称されるものです。
ページプリンタ(レーザプリンタ)市場で支配的な位置にいたHP(ヒューレットパッカード)社は
“遅い”
“解像度が低い”
“印字コストも高い”
インクジェットプリンタを「破壊的イノベーション」と捉え、既存プリンタ事業部とはまったく別のところで開発を進め、圧倒的に安価なインクジェットプリンタを
市場に投入し大きなシェアを獲得しました。
レーザープリンタ市場は小さくなるかもしれませんが、代わりに家庭やSOHOという巨大市場を手に入れ、インクカートリッジで大きな収益を上げることに成功しています。
もしも、カーナビ製造メーカーがいち早く無料スマフォアプリで広告収入を得るビジネスモデルを構築できていたら業績は悪化していなかったかもしれません。
でも、自らの主力製品の売り上げを下げるような開発とビジネスモデルを内部から動かすことはなかなかできないことです。
現代は一つの技術で企業が収益を上げ続けることができる期間がどんどん短くなっていますし、少子高齢化が市場をどんどん変化させていきます。
柔軟な発想とそれを製品に生かすことができる組織体制を臨機応変に変えていけるかが日本の浮上に必要なことかもしれません。
先日は気温が高めで雨、みぞれ、雪と一日の間で天候が変化しました。
雪なら走る気になりますが、雨はどうも走る気になれません。
ランニングを趣味とする人の中には濡れるのを厭わず雨でも走る人もいるし、レースとなったら雨だから走らないというわけにいかないのだから練習でも走るべしと指導する人もいます。
が、
やっぱり雨は嫌いです。
長くテニスをやっていたので雨すなわち中止という感覚が擦り込まれているのですね。
サッカーなど雨でも行うスポーツをやっていた人より軟弱なのは否定しません。
そこで、5日月曜にジムでストレッチしながらラン友と話した雨にまつわるテニスの思い出のお話し
若かりし頃、エントリーしている大会の前日から激しい雨
翌日も雨との天気予報を信じ「間違いなく中止」と決め込んで余裕の朝寝坊
大きな大会だと声援や歓声が聞こえる実家から近いテニスコートが会場だったのですが、目覚めて窓を開けてみると快晴
何やら遠く歓声が聴こえます。
天気予報は完全に外れ、大会は約30分遅れ位で始まっていたようなのです。
「やばい、これはシングルスは不戦敗か?」と大急ぎで駆けつけると、ダブルスのパートナーが、
「シングルスのコールがあったから急いで行ってこい」
「5-3で決まりそうなこの試合の次だからすぐ支度しろ!相手は、県選手権でベスト16に入った○● お前が苦手なネットプレーヤーだ」
と親切なのか脅かしているのかわからないアドバイス
起きて30分ほどの体はまったく動かず、試合前のウォーミングアップではまともに自分のショットはネットを超えない状態
「これは6-0」で負け?
と眠さが抜けない頭でぼーっと考えます。
すぐに試合は開始
ところが、
なぜかあれよあれよという間に自分がポイントを重ね、ゲームも連続奪取してあっという間に”勝利”
序盤のショットは100%当たり損ね!
すごいスイングスピードの割にスイートスポットを外したボールは力なくネットへ詰めてくる相手の足元へ沈みボレーのミスを誘い
自分の力ないサーブは上手にコースを突かれ、やっとの思いでロブを上げると相手がスマッシュミス
ストロークはフラット気味にベースライン際にいったかと思うと、次はスピンが効きすぎて短くなるとバラバラ
短いショットは「ネットへ詰めるチャンス」ですから相手は当然前へ詰めてきます。
やっと返す自分のショットは狙ってはできないほどうまい具合にバックハンドへロブ気味に飛び、相手はハイボレーで返すことに。
テニスをしている人にはわかると思いますが、バックのハイボレーはもっとも難しいショットの一つで、力めば必ずミスします
だから、全米オープン ワウリンカ戦での錦織選手のバックのハイボレーは本当に奇跡の一本なのです。
話しは戻って、
対戦相手は格下の自分に対して「こんな奴に負けるはずがないのに・・・・」
とイライラモードに突入
そんなことはお構いなく、いつまでも目覚めない体と格闘する自分はただただ必死に返し続けたところ無欲の勝利
遅刻してきて県でベスト16入りしている選手と当たった自分が勝つとは思っていなかった仲間は皆びっくり
「マジか!」
と大番狂わせに騒然となりました。
もちろん、2回戦は目覚めた体でハードヒットを連発し、逆にあっけなくミスで自滅したことはいうまでもありません。
他人にとってはどうでもよいことですが、自分の中で記憶に残る雨にまつわる思い出でした。
サッカー日本代表は残念でした!
また、4年後を目指して頑張ってもらいたいものです。
話は変わりますが、最近、このブログの感想とかをラン友から聞く機会が増え、更新した甲斐があります
そのうち聞かれそうなので、ブログ主のハンドルネーム「ARANDY」の由来を語っておきます。
・先頭の一文字は頭文字
・RANDYは大好きだった2輪ロードレーサー「Randy Mamola/ランディ・マモラ」からいただいています。
ランディ・マモラは私の世代の2輪好きには「マモラ乗り」で有名なレーサーです。
ホンダの2サイクル500㏄ロードレーサー「NS500」で戦っていたとき、V型3気筒エンジンの横幅が他社より広いため、小柄だったランディ・マモラはコーナーでハングオンする際に外側のステップから足を離して重心をぎりぎりイン側によせ、かつ前輪荷重を増やすため他者より前寄りにぶら下がるというアクロバティックな乗り方をしており、これが「マモラ乗り」として有名になりました。
自分はこうした乗り方より、スリッピーな雨天のレースに強く、「レイニー・マモラ」とも呼ばれるアグレッシブだけど堅実なマシンコントロールをするところが好きでしたので、ランニングにおいて彼のような豪快でありながらクレバーなレース運びができるようにという願いを込めた名前なのでした。
タイトルとは関係ないですが、昨日の練習記録を忘れていたので書いておきます。
午前中は軽い筋トレ+水泳
午後は90分LSDを実施
距離:13.9km
時間:1時間33分
信号待ち、さくらんぼ祭に立ち寄ったりしているので、実質は10分ほど少ないかな?
先週のトレランの疲れが残る中、終盤の1kmほどはハーフペースまで上げているので、調子はまあまあでしょうか?
さて、見出しのタイトルに戻りますが、購買動向に関するネット上の記事があり、気になって読んでみました。
物の購買を決定づける選択には、売る側の巧みな工夫があるようで、知らず知らずに乗せられているようです。
代表的なものが俗にいう“松竹梅の理論”
専門用語では“極端性回避の法則”
というそうです。
簡単に言えば、20種類とか多様な選択肢を提示するよりも絞り込んだ7種類などの構成から選択してもらうほうが購入率も、顧客満足度も高くなるというもの。
また、2種類しか選択肢がない場合はほぼ半数ずつ売れるが、中間価格の選択肢を加えると、中間価格のものが6割は売れるというもの。
以前、アパレル業界を取材したテレビで見ましたが、数パーセントしか売れないとわかっている極端な色柄の商品を製造し、売れ筋カラーと並べてディスプレイするのはなぜか?
ということを取り上げていました。
売れ筋カラーの商品の選択を促すために置いているので、数パーセントしか売れないと最初からわかっているというのが答でした。
“一番高い物は贅沢かな?”
“派手なものは目立ち過ぎかな”
“一番安いものは嫌”
“地味すぎる色柄は嫌”
として、中間のものを選ぶことが心理学的、統計学的にわかっているのですね。
さも、自分のセンスで選択したと思っていても、実はそうなるように仕向けられているということなのですね。
まあ、趣味性の高い商品の場合は、「後で後悔しないよう一番高いものを選ぶ」ということもありますし、流行のあるものは、「今着なければ意味がない」や
「今しか着ないから安くてよい」といった思考を加味すると必ずしも中間を選ぶということはないので、残り1/3は高い方か安い方も売れるということなのですね。
自分の場合はどうなのか?
趣味にはお金をかけるというのは間違いなく“松”を選ぶ傾向がありますし、お金と工夫で解決できるのであれば、どちらかというとお金を使ってしまいます。
ランニングにおいては、シューズは消耗品として割り切りニューモデルにはすぐに手を出さず、ある程度安くなってから決算セールを待って買うか、アウトレットで入手していますので、こちらも“竹”選択といえます。
でも、累積300km走ったら履かないし、数回履いて合わないと思ったら気が向いたときしか履かず、直ぐに新しいものを買うので量的なリミッターはない状態です。
今は“極端性回避の法則”より
“この商品を買った人はこんな商品も買っています”
とか
“よく一緒に購入されている商品”
という文句に載せられているという感じです