甲州街道を行く 其の五

2018-06-23 06:26:00 | はりねずみのお気楽巡礼
朝に突然思い立って 京王線に飛び乗る

甲州街道を踏破するミッション
五月は機を逃して歩かずに終わってしまった
誰に言われたわけでもないし
やめようと思えばやめたってかまわない
六月ももう行くのをやめちゃおうかと思ったけれど
梅雨の雨が上がった朝に 私はまた 歩き始めたのだった



八王子を八時前に出発
今は八王子夢美術館となっている 八日町宿場跡地



八王子も大きな町だけれどやはり東京とは違う
こじんまりした良さがある
そして 写真集から切り取ったような 古い家があったりする
そんな景色を感じながら歩くのが楽しい






大きな道標が目を引く
甲州街道踏破なんて思いつかなかったら
こういう石碑とかには興味を持たなかったろう







ひたすらまっすぐ伸びる甲州街道を歩いていくと
八王子市の天然記念物の大きな樫の木があった
この辺りが 江戸日本橋より十二里である
朝の光を受けて 木は堂々と立ってた





道が市街地にくると 遠くに山が見えてきた
あれが 高尾山なんだと思った
いつもは京王線であっという間にふもとに行ってしまう
歩いて目指すのはなんだか うれしい気がした






梅雨の合間の気持ちいい天気の朝
だんだん温度も上がってくる
のどかな里山の景色の中を歩いていく
途中に湧水がいっぱいあって
ポリタンクを車から降ろして
水を汲んでいるおじいさんに出会った
すぐそばにおいしいお豆腐屋さんがあって
そこの揚げたてのがんもどきがおいしいと教えてくれた
さっそくそのお店に行ってがんもどきを買って
おやつ代わりにほおばって食べた
おいしかった


昔懐かしい洗濯物干しがあったりした
壊れた井戸や荒れた草地もある
ちょうど 梅の実の季節で
熟れた梅が地面に落ちてよい香りを放っていた 

里山の景色は 日本の原風景だ
そんな中 廃墟となったアトリエがあって
石の立体が無造作に転がっていたりした
どんな人がここに住んでいたのだろう

色々なことを考えたり感じたりしながら歩いた




八王子から二時間半くらいで小仏峠下に着く
峠を越えて相模湖の方に下りて行こうと思ったが
その先は次回に回して 高尾山を目指すことにした





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