南紀巡り

2008-06-04 22:50:34 | 日々思うこと
ここ数年 この時期に夫婦で旅に出る
連れ合いが数年前狭心症で心臓の動脈にステントを入れて
その成功を記念して その後の健康に感謝して 
手術したこの時期に旅に出る
行きたい場所は おおまかには連れ合いが決めるけれど
実際の詳細は私が決めるため ほとんどお寺めぐりになる
でも 温泉とおいしいお料理はもれなく付いてくる

今回は 安いパックを見つけて 南紀巡りをすることになった
熊野詣をドライブでオキラクにやってきた
熊野三山を巡って 那智の滝を見てきた

どうせ 南紀に行くなら 絶対に行きたかったところがあった
それは補陀落渡海記の舞台となった補陀落山寺であった
大掛かりな熊野三山を見て回った後では
気抜けがするくらい小さなお寺だった
渡海に使われた船の模型が置かれていて
井上靖の小説のイメージが心によみがえった
補陀落渡海記の主人公の僧の生き様(死に様?)に
人の弱さや強さやはかなさを寂しく感じたのを思い出していた
あいにくの夕方の雨で お寺はなお寂しく感じられた
本尊の観音菩薩像も秘仏で公開されていず
心のよりどころがなくなって 雨の山道を少し歩いて
歴代の住職つまり渡海した僧たちの供養塔を拝みに行った
物語の中だけでなく 実際に渡海成仏しようとした人々の心に
死に対する恐怖心に打ち勝つこととは・・・
真の信仰心とは・・・などと 思い起こした
でも それはほんの数分で・・・
すぐに私は ただの旅人となって 
おいしいおすしを食べに 車に乗り込んだのだった


旅の途中で見たものは山ブログにて・・・

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2 コメント

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Unknown (お気楽人)
2008-06-08 08:40:33
補陀落山寺に行かれたのですね。
私も最初に感じたことは「寂しい…」

管理しているお寺の人(暗そうなオジサンでした)
の説明も淡々としていて…

参拝者は私以外誰も居らず、本堂から渡海上人の
碑に向かう道の途中、近所に住むオバアサンが
畑の手入れをしていたので、
「渡海上人の碑はそっちですよね」と聞いたら
「さ~あ?よくわからないけど墓みたいなのは
あるけどさ」って言っていたのが印象に残りました

私も熊野大社・青渡岸寺からの続きで寄ったので
余計寂しく感じたのでしょうね…

境内の手前の空き地で、大声で遊んでいる子供達
の楽しそうな声とのギャップ。

段々このお寺も寂れていきはしないか?
補陀落渡海も伝説だけ残されて遺構的なものは
無くなっていくのでは?
そう感じてこのお寺を後にしました。
返信する
そうですね (yumi)
2008-06-08 22:48:42
補陀落渡海のことなど 次第に忘れ去られてしまうかな
なんだか やっぱり寂しい気がしますね・・・

そうそう お気楽人さんはバイクで回ったのでしたっけ?
私はあいにくの雨でしたが お天気が良かったら
バイクでのツーリングは気持ちいいでしょうね
うらやましいな~~~


熊野三山近辺 熊野古道はいいところですね!!
ぜひぜひ 次回は歩いてみたいなと思っています
返信する

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