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自転車のこと、走ること、それからソレカラ...

スタート!

2007年04月29日 | Jogging
3:00起床。
当然の如く真っ暗。
そして寒い。
他に富士五湖に参加者する宿泊者はいないのか、ひっそり沈みかえっている。
宿の方が朝ごはんの代わりに、と作ってくれた弁当を受け取り会場へ。

北麓公園に着くともう結構人は集まっていたが、友人ともすぐに合流できた。
こんな時間にこんな場所なのに、応援にかけつけてくれた人もいた。
他にもスタート前までに電話やメールをもらい、勇気付けられいざスタートラインへ。
気がつけばうっすらと富士山が顔を出している。
周りの人達の顔色を覗く。
皆、もう楽しみで仕方ない、という表情をしている。
俺の顔はどうなんだろう?多分緊張と不安でガチガチなんだろうな...

5:00スタート。
ちょっと早いかな?とも思ったけど回りにつられ、6分/kmペース。
どんどん日は昇っていき、ところどころで絶景の富士山。
その度に一瞬疲れが取れる気持ち。
まずは山中湖を過ぎ30kmを3時間...ちょっと疲れが出てきたか?
そう言えばハーフ以上を走ったのは、去年の11月の福知山マラソン以来か。
一生懸命練習してる人達にそんなこと言ったら叱られるな、と気合を入れ直す。

河口湖の周りで40km、4時間10分そして50km、5時間30分。
気合ではどうにもならず疲れはどんどん増すばかり。
それに従いタイムも落ちてくる。
そして西湖に向かう急な登り坂。
ヨタヨタながらも走り続け、坂を上りきったところにあるレストレーションへ。
ここまでとてもいい天気ですっかり暑くなっていたので手袋やアームウォーマーを脱ぎ捨て再び走り出す。
いや、上りきったと思った坂はまだ続いてたんだけど。

60km、自分がウルトラに出ようと思ったきっかけを作った人が四万十で60kmを走りきっていた。
ここがまずは一つの目標。
記念写真を撮り、その人へ報告メール。
このあたりアップダウンが続いていたのだが、腿の筋肉の付け根が痛み出し下りがきつくなってきた。

69km、再びレストレーション。
着替えをする気力もなく、しばらく呆けたように休んだ後に重い腰を上げる。
が、足の痛みは消えず...とうとう75km地点で歩いてしまった。

それから何度も走り出そうとするが、痛みはどんどん増すばかり。
走って、歩いて...その走れる時間もどんどん少なくなってくる。
本栖湖の周りでは全く走れなくなってしまった。
この時間になるとランナーもまばら。
さっきまで暑いと思っていた気候も湖を吹く風が冷たく感じてくる。
そこからは疲れと痛さと寒さの三重苦。
85kmのエイドに向かう下り坂、ここではもうまともに歩くこともままならず。
壁につかまりながらエイドに到着したときにスタッフの方にリタイアを告げた。

ホッとしたのか、残念だったのか、85kmまで来たことに満足したのか?
その瞬間は何を考えてたのかよく覚えていない。
でも収容車に乗せられゴールまで戻る道すがら、まだ走り続ける人達を見ると、
途中まで抜きつ抜かれつして見覚えのある顔が幾人も。
本当に悔しいと思った。情けないと思った。
そして最後まであきらめずに走り続ける人達に申し訳ないと。

そんなわけで初めてのウルトラマラソンの挑戦は終わった。
...いいや「一回目」の挑戦が終わったのだ。
いつか...完走してやるぞ!







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