遠(かなた)の世界

小説出版のご案内、徒然ポエム、たまには短編小説。エッセイ。

激動の20年にこの世を去った、三浦春馬氏

2020-12-30 11:53:29 | 三浦春馬
目蓋に残ったのは、夏服姿の春馬くんが最後になりました。
「天外者」は、彼本人が納得したとのことなので
 それでよし、としましょう。
「Night Diver」も、春友さんたちの並々ならぬ努力の
おかげもあり、オリコン上位に昇りました。
 
 
「世界に出て活躍する彼の姿」は、
見られなくなりましたが、彼も人間、思わぬ誤算もあります。
今は、ゆっくり休ませてあげたいと思うように
なりました。
ガラスのハートの持ち主だった彼が、ここまで精一杯
頑張ったのですから。
つい「有言実行してきた」彼を期待しすぎたのかもしれません。
がっかりしたというのではなく。
繊細な彼には、芸能界は重く辛い場所だったかもしれません。
 
 
追い打ちをかけたコロナ。
それによって舞台を中断しなければならなかったこと、
完璧主義者の彼には辛いことだったでしょう。
 
 
憶測には反対する方もいらっしゃいますが、
悪質な憶測ではなく、いつかどなたかが言っていたように
間際の彼の心に添いたい、というか真実に少しだけ
近づきたいだけ。
(それこそ、要らぬお世話でしょうし
 永遠に分からないことだと察しますが)
 
********************************
今夜は満月。きっと地上か宇宙かのどこかから
お月さまを見ていることでしょう。
沢山の感動作品を残してくれてありがとうございます。
春馬氏のファンになれて良かった。今はこれだけです。
 
写真の説明はありません。
 
 
 
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三浦春馬氏主演「天外者」感想三回め

2020-12-28 21:29:05 | 三浦春馬
 今まではあらすじを追っただけなので
 内容について簡潔に。
 
★五代の成した事業のすべてを詳しく映像化するのは
 多すぎて無理だったでしょうし、この時間内では
 必要ないでしょうが、功績を示すために、
 ひとつだけでいいから深く紹介してほしかった。
(ラストのほんわかムードの街中映像だけでは物足りない)
 
★キャスティングにやはり不服あり。
 春馬氏を盛り立てるために翔平氏も西川氏も
 良かったのだが、
 大作と銘うつなら、時代劇経験のある中堅俳優さんに
 脇を固めてほしかった。
 
★春馬氏の演技は映画俳優というより、
 舞台俳優としての所作や表情を感じた。
 やはり板の上の人なのか??
 
★薩摩弁や殺陣については、専門家ではないので
 大っぴらに褒めていいものかどうか。
 一観劇者としては、十分素晴らしかったです。
 クライマックスの熱弁でもっと内容濃く、
 長く演じる姿が観たかった。
 
★龍馬とふたりで船の帆に昇り、未来を叫ぶシーンは
 残念ながらありきたり。(脚本責任)
 
★★春馬氏が美しすぎるので作品のもろもろが
 目立たなくなってしまうのは、喜んでいいこと
 なのだろうか?
 
 公開初期にどなたかが書いておられたように
 春馬氏の美貌は作品にとっては要らなかったの
 では??と思えてくる。
 これは、ファンの立場としては自分でも
 困ります(滝汗)
 最初に春馬氏の美貌(存在感)ありきなので。
(永遠に結論が出ない難しい問題でしょう)
 
 
画像に含まれてるかもしれへんもの:1人
 
 
 
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三浦春馬氏主演「天外者」より「儒学とは?」

2020-12-23 13:45:04 | 三浦春馬
春馬くんが勉強していた儒学。
しかし「儒学って何?」のレベルなので少しだけ
調べてみました。
 
「忠心孝悌」の「孝悌」とは?
儒学の大きな柱、「仁」
「仁」は具体的には「孝悌、克己、恕、忠、信」という
個別のあらわれ方をするのです。
 
 
 
「孝(こう)」=子が親に尽くすこと、
「悌(てい)」=弟が兄に尽くすこと、
「克己(こっき)」=私利私欲をおさえること、
「恕(じょ)」=他人に対して思いやりをもつこと、
「忠」=自分の心に素直なこと、
「信」=人をあざむかないこと、
 
とりわけ、近親者への思いやりを説いている「孝悌」を、
「仁」を実現するための基本中の基本であるとして
重んじました。
 
『孝恕』(こうじょ)
子が親に尽くし、他人に対して思いやりを持つこと。
このご時世に、これを目標とした
若者、三浦春馬氏を改めて尊敬します。
 
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三浦春馬氏主演「天外者」舞台裏ドキュメンタリーより

2020-12-22 11:49:07 | 三浦春馬
『天外者』を世間の方に知ってもらおう、と
プロジェクトが動き出したのは、13年。
たくさんの有志の方が五代友厚のために尽力している。
 
 
最初から映画のラスト近い、五代の演説シーンの撮影。
集まった方々に、礼儀正しく挨拶する三浦春馬氏。
西川貴教氏も出演。彼のことを引っ張り出し、
ユーモアたっぷりに指導する監督。
 
★監督いわく、五代友厚さんを知ってもらうことと
 映画を創ることは別。
 
◆歴史に埋もれてしまっている、五代友厚。
 何故、そうなってしまったかというと
 ある汚職事件のぬれぎぬを着せられたまま
 だからだという。
*******************************
■「飲みに行くぜよ!」
 三浦翔平氏は、クランクイン前日なのに
飲みに誘われたことを振り返り、
「本当に行くのか確認したら、アイツ豪快に
“行くぜよ”って言いましたから(笑)
(「行くぜよ」って高知言葉。)どっちが龍馬なんだか」
翔平氏は中盤、龍馬と五代がお互いに「俺が先じゃ!」
と言いながら船のマストを登り、太陽に向かって叫ぶ
場面を思い入れ深く語っている。
「10年ぶりに一緒にした仕事で、2人だけ、そして、
“お互いのいままでの力を発揮する場でもあったので
”甲板のシーンには、お互いにすごく思い入れがある、
と話す。
**********************
春馬くんは五代が大隈重信に宛てた
『上に立つ者の心得五ヶ条』を読んで
「腹に落ちました」
 
 
★どんな意見でも最後までしっかり聞くこと。
★日頃から好感をもっていない人間にも
 歩み寄っていくこと。
 
 
監督に“これと同じ思いの四字熟語があります”として、
実は監督自身も大切にしていた儒教の徳目である
 
 
  “忠信孝悌”
(※誠意を込めて親や目上の人に仕えること)を紹介。
 
 
◆監督に四国のBUAISOUさんの藍染の手ぬぐいを提案。
五代友厚がやり遂げた事業の中に「藍染め事業」がある。
 今回、BUAISOUさんの手ぬぐいを
 使うことになって、五代友厚とのご縁を感じたようだ。
 
◆そのことを聞かされた妻、豊子役の蓮佛美沙子さんは
「知りませんでした。同業者として憧れますね」と
 瞳を輝かせた。
 
 
■「ベストを尽くすことができた」
「五代さんを演じた期間はとても充実していたし、
三浦春馬という俳優としても、ひとりの男性としても、
ベストを尽くすことができたと胸を張って
言える作品になった」と語っていた。
 
※遠
 言葉足らずではありますが、
ドキュメンタリーのレポでした。
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三浦春馬氏主演「天外者」全体感想

2020-12-18 10:10:49 | 三浦春馬
 
ネタバレありです。
この感想は「作品について」です。
特に「三浦春馬氏について」に絞っていません。
 
最初の感想にも書いたが、三浦春馬氏がいるべき場所にいる
という爽快感。探し求めていたジグソーパズルの最後の
ひとつがパチリとはまったような。
kinkybootsで春馬ファンになった方や
時代劇に馴染まれてない方はそうは
思われないかもしれないけれど。
春馬氏の夢のひとつに、大河主演があったのは事実。
大河主演と思ってこの映画を観ました。
<順序がバラバラで申し訳ありません>
 
 
★残念ながら全体的に話が急ぎすぎている。
 この作品を二時間弱に納めなければならなかった
 ご苦労を察します。
★英国の武器弾薬を扱っていたグラバー氏のナレーションで進行する。
 
1若いパワーで作りたいとの監督の意向だったが、
 歴史物にしては、年長者の出演者にもう少し
 重々しい大物俳優さんがいてほしかった。
 (榎木孝明氏の出演が少ない)
 かたせさんのように年長者がいてこそ映える若者たちの姿。
 特に後の伊藤博文役の森永悠希さんのキャスティングは
 可愛いすぎる。(晩年に無理アリ?)
 
2五代幼少期に地球儀を作るというエピソードで
 五代の聡明さが描かれる。
 母親の深い愛も描かれるが、兄の反感を買ってしまい、
 大人になっても理解されない孤立した友厚。
 
3壊してしまった伊藤の万華鏡を難なく修理する
 エピソードで聡明さと器用さが描かれる。
 五代の聡明さ、イギリスへの憧れが描かれている。
 坂本龍馬、後の伊藤博文、岩崎弥太郎とすきやき鍋を
 囲んで交流を深める。
 
4薩英戦争が起こり、イギリス船から大砲を発砲され、
 船に囚われの身になり、司令官の前に引き出され
 藩の蔵の中身を与える代わりに砲撃をやめろという
 駆け引きをした五代の殺陣が見事だ。
 解放された後は、イギリス軍からも薩摩藩からも
 狙われることになり、命からがら長崎にたどり着く。
 
 
5グラバー氏に土下座し、日本の未来の設計書を英語で
 見事に書き、イギリスに渡れることになる。
(青少年十数人を連れて渡英と少ない映像とナレーションだけで
 説明されるので、下調べがないと分かりにくい)
 イギリスロケでも行われれば、もっと作品に
 厚みが出ただろうと思われる。
 渡英中に、暴漢に襲われた同士、坂本龍馬の横死を知る。
 この時の五代の泣き顔も春馬氏の演技力が現れる。
******************************************
5はる・森川葵さんの演技は初めて拝見。
 五代に夢を自由に見られる国を作るという目標を
 抱かせる大切な役割。か弱いながら字を勉強して
 世界を知りたい夢を持つ女性の存在を演じた。
 イギリス人に見受けされた後も、主に懇願して
 五代の命を救う。
 
 五代が命からがら長崎に帰った時に迎えた
 女郎屋女将(かたせ梨乃)さんの名演技。
 「お侍さんは何を売ってくれるんですっ」
 あの迫力はさすがです!!
 
 はるが五代の背中で息を引き取るシーンは
 大河「西郷どん」で母親の松坂慶子さんが西郷(鈴木亮平氏)の
 背中で桜島を眺めながら息を引き取るシーンを思い出させた。
 最愛の人の背中で息を引き取るという理想のシーンだ。
****************************************
6話が前後するが、実家に戻っても五代を憎む薩摩藩士に
 襲われ、母親との別れの際に髷を自ら落とすという
 劇的なシーン。母親役の筒井真理子さんの涙が美しい。
 
7青春時代を終えたストーリーはとても急いで過ぎる。
 いきなり、妻となる豊子との出会い。
 大阪へ出ていき政府高官となる五代。更に民間に下る。
 
8大阪で何かをなして、ある一家が幸せになるという
 細かい事例を入れてほしかったが時間が足りなかったようだ。
 
 そう。何を成したかという詳しい事例を入れてほしかった。
 
9「ハハキトク」の電報。
 美しい母の死に顔に決別して
(この時の春馬氏の泣きの演技も素晴らしい)
 行こうとする背中へ兄からの罵倒、
 門前で子どもから斬りつけられるという
 理解してもらえない辛さ。
 その時、五代の身体をすでに病魔がむしばんでいる。
 
10妻、豊子と水墨画を描く束の間の静かなシーンは
  女性なら皆さん、胸に残るだろう。
  出会いのシーンやラストシーンなど、蓮佛美沙子さんの
  静かな熱演にとても好感を持った。
 
11大阪商工会議所発足会で「私腹を肥やしているのだろう」と
  攻める大阪商人たちを前に薩摩弁で説き伏せる五代。
  手助けする弥太郎。
 
***************************
 【五代の目標】
「地位でも金でもない、私は夢のある未来がほしいだけだ!」
 薩摩弁の迫力が素晴らしかった。
 
 
 故郷で憎まれ、大阪でも攻められ、
 五代に味方はいないのかと思われたが・・・
 亡くなってから、ラストに涙する展開になっている。
 妻、豊子の刀のツバに通された紐をなぞる仕草に
 静かで深い五代への愛情がこもっていた。
 
※足りない部分がたくさんあると思いますが
 とりあえずの全体感想です。
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